AVIATION ASSETS

陸上航空(陸上自衛隊航空科職種)の教育訓練、運用、装備、安全等に関連する米軍情報の発信源

FM 3-04.500 Army Aviation Maintenance

米陸軍の航空整備に関する教範です。整備の基礎、整備段階区分及び整備部隊、整備及び兵站管理支援プログラム及び器材、航空自動整備・兵站管理システム、航空兵站将校、生産管理、品質管理、航空兵站/技術補給管理、器材及び機体修理小隊の整備管理、航空整備の新たな構想等が記述されています。

整備段階区分に関する部分の翻訳は、次のとおりです。

【部分訳】

陸軍が現在直面している運用環境は、陸軍航空の人員及び装備品にとって極めて困難な状況をもたらしている。この状況下、航空科部隊は、対テロ世界戦争(Global War on Terrorism, GWOT)を繰り広げながら、前例のない国外展開頻度(operational tempos, OPTEMPOs)を経験している。この状況において、業務負荷を軽減し、運用環境を改善するためには、すべての武器搭載基盤、航空機システムやサブシステム、及び航空地上支援器材(aviation ground support equipment, AGSE)に関し、広範囲の部隊整備プログラムが必要である。 適切に確立され、管理された整備プログラムは、訓練を実施し、戦術任務を遂行する航空機動部隊指揮官による装備品の利用可用性の飛躍的向上をもたらす。

第1部 2段階の整備段階区分

2-1 AR750-1及びDAパンフレット750-1は、陸軍整備プログラムの概念、役割、責任及び権限について概説している。航空整備支援システムは、「フィールド(field)」及び「サステインメント(sustainment)」の2つのカテゴリ又はレベルに分類される。これら2つのレベルは、全体として「陸軍国家整備プログラム(National Maintenance Program, NMP)」の傘下にある。陸軍のトランスフォーメーションに伴い、フィールド・レベル・メインテナンスの指揮運用は、戦闘航空旅団司令官が直接統制するようになった。

2-2 航空兵站トランスフォーメーション計画は、過去の多層な後送整備の概念を払拭したものとなっている。新しい整備構想は、前方で交換し、後方で修理する能力を整備部隊に付与する。連続及び非連続戦闘地域のいずれにおいても、後方地域は、一般的に、より高い警戒と機能を提供する地域として定義される。航空支援大隊(Aviation Support Battalion, ASB)は、限定された品目の前方修理を継続し、修理を完了した機器を航空機又は部隊補給品に還元する。

フィールド・メインテナンス

2-3 フィールド・メインテナンスは、飛行中隊(flight company)、航空整備中隊(aviation maintenance companies, AMC)及び航空支援中隊(aviation support companies, ASC)に配属された戦闘航空旅団の要員により実施される。航空機動大隊(aviation maneuver battalion)に配属された飛行中隊は、その能力の範囲内で、許可された整備項目を実施する。航空機動大隊に配属された航空整備中隊は、全ての飛行中隊に対する整備支援を実施する。航空支援中隊と比較すると、航空機動大隊の航空整備中隊は、セット、キット、装備、工具、特殊工具(sets, kits, outfits, tools, and special tools, SKOT)が少ないため、より機敏かつ柔軟に移動することが可能である。

2-4 航空整備中隊及び航空支援中隊は、いずれもフィールド・レベル・メインテナンスを実施することが認められている。航空整備中隊は、整備段階区分表に従い、部隊レベルの整備のみを実施する。航空支援中隊は、セット、キット、装備、工具、特殊工具を追加保有しているため、部隊レベルの整備に加えて、中間レベルの整備を実施することが認められている。

サステインメント・メンテナンス

2-5 FM 4-0(FM 100-10)によれば、サステインメント・メンテナンスは、陸軍の戦略的支援である。この戦略的支援の基盤となるのは、陸軍国家整備プログラムおよびサステインメント・メンテナンス・システムである。このレベルでは、経済的に実施される機器の修理及びオーバーホール整備により補給システムが維持される。整備管理の焦点は、陸軍補給システムのニーズを把握し、補給システムの要求を満たすためのプログラムを構築することにある。

2-6 サステインメント・メインテナンス・サポートは、「相手先ブランド供給(original equipment manufacturers, OEM)及びその企業現地支援要員(contractor field service representatives, CFSR)」、「米国本土の固定基地に位置する米陸軍補給処」並びに「国家修理機関(national maintenance sources of repair)」の3つの別々の組織が分担して実施する。

2-7 戦闘航空旅団は、状況により、整備段階区分表で補給処レベルとされている特定の器材の限定的な補給処修理を実施するため、航空ミサイル・コマンドの兵站援助担当者に特別修理許可を申請することができる。図2-1は、2段階整備におけるフィールド・メインテナンスとサステインメント・メンテナンスの支援・被支援関係を示している。

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発行:Headquarters Department of the Army, 23 August 2006
翻訳:影本賢治, アビエーション・アセット

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