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陸軍航空の情報センター

任務の成功に不可欠な任務ブリーフィング

多くの人々は十分に理解や準備ができていないまま任務を開始しがちです。 これには航空搭乗員も含まれます。 事故記録を見ると、望ましくない結果が生じるのは、搭乗員が任務の内容について適切にブリーフィングを受けておらず、十分に準備ができていない場合が多いことが分かります。 計画、調整そして任務ブリーフィングの過程でコミュニケーションに隔たりや誤解があると、作戦はローターが回り始める前に深刻な問題に陥る可能性があります。

以下は、任務ブリーフィングの欠如または不完全さが要因として挙げられた事故事例です。 (ただし、その要因が事故の原因であったとは限りません。)

部隊における任務の計画は管理者の役割です。 そして、指揮官に至るまでの指揮系統がそれに関与しなければなりません。 任務に関するすべてのパラメータを定義する任務ブリーフィングは、部隊のSOP(作戦規定)に従って、その指揮系統の一員または作戦担当士官によって行われるべきです。 これは特に、パイロットが直接の監督下から離れて行動する、単独機や単独パイロットでの任務において極めて重要です。 指揮官や作戦担当士官は全ての飛行に同行することはできませんが、航空機搭乗員があらゆる面で飛行の準備ができているかどうかを確認することはできます。 飛行前に、搭乗員が任務を十分に理解し、どのように任務を遂行するか、それに伴うリスクについて把握しているかどうかを確認することはできます。完全なブリーフィングを行うことは、任務完遂を確実にするための最初の重要なステップなのです。

この記事は、1984年3月14日のフライトファックスに掲載されたものです。

                               

出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2013年03月

翻訳:影本賢治, アビエーション・アセット管理人

備考:本記事の翻訳・掲載については、出典元の承認を得ています。

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