RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から毎月1つを選んで翻訳しています。 難しくても正しいことをすること 私のUAS(unmanned aircraft system, 無人航空機システム)オペレーターとしての経歴には、幸運にも不安全や事故ががありませんでした。それは私の最大の成果のひとつですが、私一人の力によるものではありませんでした。その多くの成功には、喫 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:85 いつもどおりからの脱却 中央アメリカへの2回目の派遣中だった私は、もう一人の機長とともに情報・監視・偵察(intelligence, surveillance and reconnaissance, ISR)任務を兼ねた地域慣熟訓練(local area orientation, […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:192 無理な飛行はするな 多くの若者がそうであるように、10代のころは私も友達から羨ましがられるようなスポーツ車を欲しがりました。16歳になって運転免許を取得したとき、両親からは「無理な運転はするな」とよく言われたものでした。皆さんの中にも、同じように言われた人がきっといると思いま […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:318 細部が重要 チヌークを操縦し始めた頃、ある上級准尉がこう言いました。「完璧な飛行など存在しない。」何回もの海外派遣を通じて経験を積んだ今になって、やっと彼の言ったことが理解できるようになりました。飛行を開始すると、状況は良くも悪くも変化するものです。そこで重要になるの […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年08月 アクセス回数:315 リスクを乗り越えるための3つの原則 正確性、適応性および安全性が同時に求められる陸軍航空の世界の中で、パイロットをはじめとする航空特技者にとっての道しるべとなるのは、「安全の確保(conservative response)」、「適切な状況判断(mature decision-making) […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年07月 アクセス回数:351 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:400 危険を回避せよ! その日の飛行は、フォート・リバティーの飛行空域で行う、ごく一般的な訓練任務のひとつに過ぎませんでした。私たちは北部訓練場(Northern Training Area, NTA)と呼ばれる場所で、空軍戦闘管制官の訓練を支援するための夜間のチーム飛行を行ない […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:349 タブレット使用の問題点について 各種情報の迅速な入手に対するニーズが高まるにつれ、コックピット内での電子機器の利用頻度が増大しています。飛行任務に関連するすべての情報をニーボードサイズのiPad Miniで閲覧できるのは、大変便利なことです。これらの機器のおかげで任務計画の立案や飛行任務 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:541 見つけられなかった猫 軍用機にとって、FOD(foreign object damage, 異物による損傷)は重大な問題です。CH-47の場合は、5名の搭乗員全員によるFOD(foreign object debris, 異物)点検をすべての飛行前に行って、飛行の安全を確保する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:397 礼節を捨て去れ ここでいう礼節とは、兵士が上官や経験豊富な兵士に尽くすべき礼儀のことです。残念なことに、それが危険状態発生の要因となる場合があります。それによって、経験の浅い兵士が飛行中に警告を発したり、正しい行いを要求したりするのをためらってしまう可能性があるからです。 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:402 事故に向かって突き進むな 陸軍パイロットは、常に厳しい要求にさらされ続ける職務です。急いでいる場合でも、状況を適切に把握し、それをコントロールできることが求められます。ごく通常の運航で私が経験した事例を紹介しましょう。 それは、CH-47の3機編隊の中の1機として、ジョージア州サバ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:401 予想外の天候悪化 それは私が韓国で機長になったばかりのことでした。キャンプ・ハンフリーズで勤務していた私に与えられたのは、新米の中尉とともにキャンプ・ケーシーまで飛行する任務でした。飛行時間は4時間であり、任務終了後に1時間以上の飛行が可能なため、その時間を利用して患者後送 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年02月 アクセス回数:353 自分の能力にうぬぼれるな 正直に言って、私たちパイロット、特にヘリコプターのパイロットにはうぬぼれの強い者が多いです。パイロットにA型性格(訳者注:よく遊び、よく働き、競争的でエネルギッシュなタイプの人間。血液型とは関係がない)が多いのは周知の事実です。それは、要求される危険で複雑 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年01月 アクセス回数:478 オーバートレーニングになってはいないか? この夏に行われた陸軍航空安全教育デー(safety stand-down day)での意見の中に、大規模戦闘作戦(large-scale combat operations)と訓練の両立に関する問題を指摘する声があった。この2つを同時に行おうとすると、必要 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:383 ゴー・アラウンドのコールには従え! 操縦課程を卒業した私が最初に配属されたのは、カリフォルニア州フォートアーウィンにあるUH-72ラコタを装備する部隊でした。ある夜のこと、私は中隊の教官操縦士と2名の搭乗員とともに、NVG訓練飛行を行っていました。コロラド州ジプサムにある陸軍航空高高度訓練場 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:420 ボルテックス・リング・ステートからの回復 UH-60ブラック・ホークは陸軍航空に不可欠な機体であり、様々な軍事作戦を支援し続けています。ただし、回転翼機特有の問題点がある点については他の機種と変わりがなく、安全確保のための着意を怠ることはできません。数年前、ブラック・ホークの搭乗員としてごく通常の […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年11月 アクセス回数:696 天候の急変 飛行中に天候の急激な変化を経験したことのないパイロットは、ほとんどいないでしょう。その経験は、良くも悪くも、その後の飛行に何らかの影響を与えているはずです。私の場合は操縦課程において、視界ゼロの雲中飛行を経験しましたが、その時ほど隣の席の教官パイロットに感 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:401 風と共に去りぬ その時、私は、マートルビーチ国際空港(サウスカロライナ州)で、突然やってきたモンスーンのような風が急速に強まっていくのを運行事務所(Fixed Base Operations, FBO)のガラス製のドアから眺めていました。雨が激しくなり、わずか50ヤード( […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:423 人はひとりでは生きられない 私たちは、毎日のようにテレビを見たり、電子メールやテキスト・メッセージを送受信したり、電話をかけたりしています。このため、十分なコミュニケーション能力が身についていると思いがちですが、はたして本当にそうでしょうか? 必ずしもそうではないのです。私の経験を紹 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:735 整備員魂-FODチェックに求められる完全性 下士官になりたてだった頃のこと、ツール・アカウンタビリティー(工具の管理)が不適切だったために、ひどい目に遭ったことがありました。ひどい目に遭うのは、決して悪いことばかりではありません。人は、少しくらいの刺激を受けてもへこたれないものです。その経験は、私に […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:698 一部計器故障状態での飛行 美しきアラスカ中部。その山岳地帯が織りなす景色には、誰もが目を奪われます。ただし、天気が良ければですが... 私は、年に一度の練度・即応性検定の一環として、計器飛行練度評価を受検しようとしていました。その日に予定されていたのは、中隊内の技量評価操縦士兼計器 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:465 「思い込み」という「わな」 それは、夏の終わりの韓国でのことでした。UH-60のクルー・チーフだった私は、毎年恒例の「技能および即応性検定」を受けていました。私は教官クルー・チーフによって評価され、それと同時に、その教官クルー・チーフは教官操縦士によって評価されていました。さらに、前 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:464 自信を失墜させた飛行 その当時の私は、HH-60Mで500時間以上を飛行した上級パイロットの1人であり、機長への昇格を目前にしていました。機長として十分な技量をもっていると確信する私のことを、自信過剰だという人もいました。今にして思うと、まさにそのとおりでした。 隊長および技量 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:498 基本の遵守 チヌークを操縦したことがない人が、まず最初に知っておくべきことは、垂直方向の操縦を行うのがコレクティブではなく、スラスト・コントロール・レバーであるということです。そして、クルー・コーディネーションに関して、恐らくタンデム配置のアパッチに次いで、高いレベル […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:558 盲目状態での飛行 その不安全は、数年前、アリゾナ州マラーナのシルバーベル陸軍ヘリポートにある西部陸軍州兵航空訓練場でAH-64Aの教官パイロットをしていた時に起こりました。この不安全の経験を通じて、うまくいったことと、そうではなかったことがありました。 それは、夏のモンスー […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年05月 アクセス回数:458 1 2 3 4 5 6 7 次へ »