RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。 着氷によるトルク、高度および対気速度の低下 その冬、私の部隊は、旧ユーゴスラビアの紛争勢力が署名したデイトン合意の監視を任務とする部隊に対し、患者後送支援を実施するように命ぜられました。3機のUH-60Aブラックホークで編隊を構成して、ドイツのラントシュトゥール陸軍ヘリポートを離陸し、ミュンヘンで燃 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年12月 アクセス回数:1,431 雪中飛行 それは10月のある日のことであった。パイロットたちがブリーフィングに参加するため、クロアチアからボスニアの上級司令部までの飛行任務を行うことになった。ボスニアまでの飛行は恒常的に行われていたが、今回の飛行がいつもと違っていたのは降雪中の飛行であることだった […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年11月 アクセス回数:1,504 砕氷船 機長と私は、韓国のハンフリーズ基地の南20マイルにあるLZ(landing zone, 降着地域)エルボーでNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用した超低空飛行訓練を行っていました。LZエルボーは、南側と西側が凍結した湖に接して […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年11月 アクセス回数:1,161 ブッシュ(灌木)の上への着陸 2017年の夏、私の部隊は、その翌年に控えていた海外派遣に備えるため、カリフォルニア州フォート・アーウィンのナショナル・トレーニング・センターでの訓練に参加していました。私にとって、実際の砂塵の中で離陸、飛行および着陸するのは、操縦課程を卒業して初めてのこ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年10月 アクセス回数:1,556 航空整備訓練プログラムの完全施行について 航空整備は、航空科部隊の飛行任務遂行能力および地上部隊に対する戦闘および戦務支援能力を直接左右する重要な要素である。航空整備の瑕疵は、航空機等の性能および信頼性に重大な影響を及ぼし、任務の遂行を困難にするからである。また、航空機等による攻撃、輸送、偵察およ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年10月 アクセス回数:1,065 シンチレーション(ビデオノイズ)の発生したNVGでのDVE飛行 任務 カリフォルニア州陸軍州兵のパイロットは、フォート・アーウィンのナショナル・トレーニング・センターで訓練中の部隊を支援することが少なくありません。ある年の訓練期間中にも、訓練中の特殊作戦部隊から航空支援の依頼を受けました。その支援は、演習場内の3つの場 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年09月 アクセス回数:1,213 ウォークアラウンドは自ら行え その頃、ブラックホークのクルーチーフだった私は、ある患者後送チームの一員として勤務していました。それは、イラク東部での美しい朝のことでした。その日の最初の任務に備えるため、機体に向かうと、ちょうど太陽が上り始めたところでした。私は、飛行前点検を準備するため […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年08月 アクセス回数:1,810 コリジョン・コース 空中機動の直接支援においては、詳細な計画を作成し、それを実行することが求められます。目的地と到着時刻は、あらかじめ定められています。搭載する装備品等の重量や種類も分かっているし、それをどこに卸下するのかも分かっています。関係者全員が使用する無線周波数や通信 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年08月 アクセス回数:959 盲目状態での飛行 クルー・チーフが「砂塵を巻き上げています!」と叫んだと同時に、私は地面を見失った。それは、現地時間2200頃、アフガニスタン西部のファラー州でのことであった。私は、患者後送機の護衛任務を付与された1番機(UH-60L)の機長(PC)であった。当時、私の機長 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年07月 アクセス回数:1,560 クルー・ミックス(搭乗員の組み合わせ)の重要性 OH-58Dのパイロットとして、イラクのキャンプ・タージの第17騎兵連隊第6飛行隊ブラックフット部隊に配属されていた私は、バグダッド、バラド、ラマディ、アルアサドおよびその近郊において、さまざまな任務を遂行していました。搭乗員たちは、飛行計画の作成が完了し […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年07月 アクセス回数:1,747 空域の競合回避 任務部隊「アウトフロント」の管轄下にあったカンダハール空軍基地で航空安全担当将校を勤めていた私は、機長および空中部隊指揮官として、アフガニスタンのカンダハール州から発せられた数多くの交戦報告に対応し、150以上の戦闘任務を遂行していました。その間に、旅団内 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年06月 アクセス回数:809 効果的な意思疎通ができているか? H-60ブラックホークに最近発生した4件の事故(カリフォルニア州サンクレメンテ島、サウジアラビアのティアン島(多国籍軍監視団)、ニューヨーク州メンドン、アイダホ州ダンスキン山脈)には、いくつかの共通点が見られる。第1に、4件の事故すべてにおいて、複数の死者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年04月 アクセス回数:1,123 心身状態の把握 自分が所属する部隊の他の隊員の疲労やライフイベントなど、その心身の状態を把握することの重要性を理解できていますか? 私はできています。そのきっかけとなった、あるできごとについてお話ししましょう。 それは、イラクでの典型的な一日でした。少なくと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年04月 アクセス回数:1,933 意図的な降下? かなり前のことですが、NVG飛行中に大失敗をしたことがあります。アリゾナ州ツーソン郊外の西部陸軍航空訓練機関(Western Army Aviation Training Site)のAH-64A教官操縦士課程を修了したばかりだった私は、操縦以外の教育課程 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年03月 アクセス回数:1,869 間違った番号の入力 その日、機長として初めて飛行する私は、少し興奮していたし、緊張してもいました。その飛行は、私の部隊がある陸軍基地(クラスD空域を管理する民間飛行場と同じ場所にある)から離陸し、部隊の訓練地域を経由して、その近くのクラスCの民間空港に進入し、帰投するという、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年02月 アクセス回数:1,597 30セントのワッシャがもたらした不安全 イラクのバラドで行われたその任務は、いつもの夜と同じように始まりました。それは、いつもと同じような任務、同じような時程、同じような飛行前点検でした。副操縦士と私は、バグダッド上空で地上支援任務を行う2機のアパッチ編隊の僚機として飛行する予定でした。機体に不 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年01月 アクセス回数:1,978 着氷(アイシング)とは、友達になれません 操縦課程を約1年前に卒業したばかりの私は、ある地方空港で、ある教官操縦士といっしょに計器気象状態(instrument meteorological condition,IMC)の訓練を行っていました。季節は春先で、天気は曇り、気温は氷点下でした。飛行前の […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年01月 アクセス回数:2,008 誰が操縦しているのか? パイロットとしての資格を得た私は、その頃始まったばかりの東部方面軍(Regional Command East)の作戦に参加していました。そこでの任務は、私にとって、興奮と緊張に満ちたものでした。2回目の飛行試験でレディネス・レベル3から2への昇格が認めら […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年12月 アクセス回数:1,061 安全の大切さを理解した時 後期課程を卒業したばかりの新兵は、安全のことなんて何も考えていないものです。私が陸軍に入隊したのは、10年間、民間人として働いた後のことでした。建設現場で働いていた私は、壁伝いに歩いたり、足場を上ったり、屋根板を貼ったりというような作業を行っていましたが、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年11月 アクセス回数:1,073 ケータイによるFOD 2010年、私は、ある全般支援航空大隊の中隊に配属されました。操縦課程を卒業してからわずか1年しかたっていませんでしたが、ブラックホーク・パイロットとしてかなりの自信を持って勤務していました。アフガニスタンへの派遣から1年が過ぎ、その中隊にも、新兵が配属さ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年10月 アクセス回数:1,780 基準の低下を回避するために 国外展開の頻度が高く、多国籍軍と各種任務を遂行することが常態となっている今日の戦いにおいては、我々の同盟国がどのように作戦を行うのかを理解できていることが重要である。同様に、同盟国のほうも、我々がどのように任務を遂行するのかを理解していなければならない。な […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年09月 アクセス回数:1,516 CH-47でのセットリング・ウィズ・パワー それは、イラク北部でいつもとは違う任務を遂行していた夜のことでした。その任務は、前方運用基地スペイサーの北側や南側に向かう、いつもの環状ルートの飛行とは、ちょっと違っており、それが始まるのを待ち遠しく思っていました。 任務に関するブリーフィングを受け、飛行 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年09月 アクセス回数:3,196 ポスターチャイルド 私がこの話をするときに、いつも最初に言っていることですが、「この事故の責任は、100パーセント私にあります」 これから、そのクラスD事故について、プライドをかなぐり捨ててお話ししたいと思います。 2005年の秋、私は、フォート・ラッカーで教官課程を卒業して […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年08月 アクセス回数:1,557 リペリングにおけるクルー・コーディネーションの重要性 UH-60ブラックホークのリペリング、斥候潜入/離脱システム(special patrol infiltration/exfiltration system, SPIES)およびファスト・ロープ潜入/離脱システム(fast rope insertion/e […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,034 空間識失調 飛行中に空間識失調に陥った経験がない人には、その感覚を理解することは難しいであろう。一方、それを経験した人が、その状況から生還することも難しい。今回、こうして、その時のことを紹介できるのは、実に幸運なことだと思っている。 当時、ハワイで勤務していた私は、あ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,452 « 前へ 1 2 3 4 5 6 次へ »