RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。 チェックリストを忘れるな その日、私は、まだ着任したばかりの訓練担当操縦士と一緒に、副操縦士として、C-12で飛行任務を遂行することになっていました。それは、傷痍退役軍人支援プロジェクト(Wounded Warrior Project, WWP)に対する支援の一環として、ルイジアナ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,037 パイロットが2名いる理由 イラクに派遣されていた私は、ディーワーニーヤのFOB(forward operating base, 前方運用基地)-Eにおいて、ある患者後送中隊の一員としてUH-60を操縦していました。その中隊の主たる任務は、FOB-Eからバクダードやバラドへの患者空輸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,141 CH-47における編隊飛行中の機体制御不能 RC-Eastと呼ばれるアフガニスタン東部地域の気温は、夏には華氏120度(摂氏約49度)を超えます。この不安全が起こったのも、そんな暑い午後のことでした。私の部隊は、2機のCH-47Dチヌークでカブールからバグラム飛行場まで40名の人員を空輸するという任 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,117 ブラック・ホークに轢かれた事故 常識。それは、我々が思っているほど常識ではありません。定められたSOP(standing operating procedures, 作戦規定)に従わなかったり、事故などが発生した後にそれを見直したり、変更したりしなかった場合には、避けられたはずの悲劇が起 […] 出典: Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:3,000 人間アース棒 その日の午後は、春のノースカロライナ州にふさわしい、暖かい天候になると予報されていました。視程も10マイル(約19キロメートル)と十分でしたが、局地的雷雨が30%の確率で発生すると予想されていました。ある地方空港を基盤として作戦任務を遂行していた3機のブラ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:2,378 コックピット内での対立 それは、3年ほど前、韓国のキャンプ・ハンフリーズでのことでした。当時、レディネス・レベル1に到達したばかりの新人パイロットだった私は、あるベテランの機長と一緒に飛行していました。試験飛行操縦士として15年以上の経験を持つその機長は、偉大な教育者である反面、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年02月 アクセス回数:4,175 FODとは何か? 飛行前、飛行後、その他の整備作業などの最中に、機体や車体の中で、あってはならないものを発見したことがありますか?それは、靴に挟まっていた小石かもしれないし、整備作業中に使ったボルト類かも知れないし、それ以外の異物かも知れません。これらの異物は、装備品を損傷 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:6,657 自信過剰に起因するブレード接触事故 パイロット、特にヘリコプターのパイロットは、自分たちがうぬぼれに陥りやすい人種であることを認識する必要があります。命に従い、危険かつ複雑な任務を完遂しなければならないパイロットにA型性格(競争的でいつも急いでおり、怒りやすく攻撃的で過剰に活動的な性格)の者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:3,780 2019年度陸軍航空の目標:地上移動中の事故の根絶 陸軍航空が過去3年間に記録した事故発生率は、歴史的に低いものとなった。ただし、ここ2ヵ年度間においては、地上移動中の事故の増加が顕著であった。幸いなことに、これらの事故により死亡者は発生していないが、機体および航空支援施設に重大な損害を生じさせてきた。20 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年11月 アクセス回数:1,603 AH-64の航空事故発生状況(2013~18年度) 2013年度から2018年6月までの約5年間(総飛行時間:1,033,833時間)にAH-64で発生したクラスA~C事故は、74件であった。そのうちの65件については、原因が特定または推定されている。9件については、原因不明または調査中である。 クラス別に […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年09月 アクセス回数:2,805 自信過剰がもたらしたDVE(悪視程環境)発見の遅れ HH-60Mで500時間以上の飛行時間を経験していた私は、中隊のベテラン・パイロットの中の1人であり、もうそろそろ機長資格が貰えるはずでした。それにふさわしい技量が十分にあると思っている私のことを、自信過剰だと言う者もいました。今、振り返ると、そのとおりだ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年04月 アクセス回数:1,817 空飛ぶ仲間たちとの共存 ニューヨーク周辺のヘリコプター飛行経路上を高度1,500フィートで「お気楽に」飛行していた我々は、ロングアイランドの南岸上空を西に向かっていた。20マイルも離れたニューヨークのビル群が、澄み切った青空を背景に、手が届きそうなほどはっきりと見えていた。水平線 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年04月 アクセス回数:3,650 戦闘における損益分析 私の所属していた偵察チーム(Scout Weapons Team)は、アフガニスタンで、ある車両部隊を支援していた。その車両部隊は、アサダーバードからコナー川渓谷のFOB(前方運用基地)ボスティックまでの補給品の輸送を行っていた。アサダーバードでの燃料再補 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年03月 アクセス回数:2,774 指輪を外せ 兵士たちに納得させることが最も難しい安全対策の1つに、機体上で仕事をする前に装身具を外すということがあります。特に、結婚の証である結婚指輪は、常に着用しなければならないという個人的信念を持つ者が多く、なかなか外されることがありません。ほとんどの兵士たちが、 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年02月 アクセス回数:3,956 異臭による予防着陸 ニューハンプシャー州ホワイト・マウンテンズのある晴れたさわやかな日、我々はUH-60Aで有視界飛行を行っていました。機長と私は、陸軍州兵コンコード陸軍航空支援施設で山岳飛行訓練を終えていました。その日は風が弱く、強風が吹くことで有名なワシントン山の頂上にあ […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年01月 アクセス回数:2,668 湖水効果雪との遭遇 多くのパイロットは、飛行中に天候の急変を経験したことがあるものです。その経験は、それが良いものか悪いものかに関わらず、あなたのその後の飛行に影響が生じる可能性があります。私自身も、操縦課程に入校中に視界ゼロ状態の雲の中に飛び込んでしまったことがあります。そ […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年12月 アクセス回数:2,769 事象の連鎖による事故の発生 事故の発生には、単一ではなく、複数の事象が関与しているものである。その事象の連鎖をどこかで断ち切ることができれば、状況を変化させ、事故を回避することができる。このことは、航空安全担当者が使うパワーポイントのプレゼンテーションに書かれているだけではない。事実 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年11月 アクセス回数:4,589 安全線による飛行中の機内での煙の発生 その飛行の目的は、NVG(Night Vison Goggle, 暗視眼鏡)を用いた空中給油の練成訓練でした。そのMH-47の6名の搭乗員は、飛行前点検およびブリーフィングを終了し、フライト・プランなどを提出しました。搭乗員と同じく、機体の準備も完了しまし […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年10月 アクセス回数:2,928 規律違反 それは、もう一つの敵 パイロットである我々は、初めて飛行した時から、規律違反と飛行は、相容れないものであることを教え込まれています。しかしながら、事故報告によれば、飛行中のスタンドプレーや規則または規定に対する意図的な違反などの規律違反行為に起因する事故が例年発生しています。陸 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年09月 アクセス回数:3,487 ブラウンアウト・ランディングの習得 今日のヘリコプターは、数年前に想定されていたものとは全く異なる環境および頻度で運用されています。東ドイツの国境警備が主な任務だった頃には、ブラウンアウトなど想像したこともありませんでした。アフガニスタンやイラクでの戦争を通じて、この問題が表面化するようにな […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年08月 アクセス回数:2,990 懸吊物リリース時のカーゴ・フックの跳ね返り それは、私がまだ操縦課程に入校する前の、2000年の夏のことだった。当時、私は、CH-47DチヌークでFE(Flight Engineer, 機上整備員)として勤務していた。我々の任務は、NVG(Night Vision Goggle, 暗視眼鏡)を用いた […] 出典:Aviation Safety 2017年08月 アクセス回数:3,771 シングル・エンジン状態での着陸 「あそこだ」後席に乗っていたもう一人のパイロットが、地上のある地点を指さしながら言った。操縦していた私は、その着陸適地に向けて機体をオートローテーションに入れた。そこは、高さ2,000フィート(610メートル)の岩壁の上だった。このままオートローテーション […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年07月 アクセス回数:3,725 不具合発生時の飛行継続 パイロットというものは、自分自身だけでなく、他の搭乗員や航空機にも無理を強いる存在です。一連の事象が生じている間に、副操縦士、機体、そして自分自身に無理を強いたがために、悲劇的な結末をもたらすところだった事例を紹介したいと思います。 別の部隊から、MND- […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年06月 アクセス回数:2,637 簡単な一言 クルー・コーディネーションとは何なのでしょうか? それは、いつ始まり、いつ終わるのでしょうか? 私たちは、NVG(暗視眼鏡)を使用した4時間の飛行場監視任務のため離陸しました。機長である私は、2機のOH-58Dの編隊指揮官でもありました。2週間後に帰国を控 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年05月 アクセス回数:2,776 油断大敵 飛行中の搭乗員が、通常以上の状況認識や集中を必要とする時期があります。もちろん、駐機場から地上滑走を始めてから戻るまでの間、事故や不安全が発生する可能性は常にあるのですが、特に砂塵や雪が舞い上がる状況における離陸や着陸のような事故の発生が予測される時期に集 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年04月 アクセス回数:2,191 « 前へ 1 2 3 4 5 6 次へ »