RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から毎月1つを選んで翻訳しています。 跳弾によるAH-64Dの損傷 AH-64Dの整備を実施していた機付長が、テール・ローター・ドライブシャフトのNo.5ドライブシャフト・カバーに約5センチの穴が開いているのを発見した。カバーを開くと、ドライブシャフトの下に30mmガンの弾丸が落ちていた。通報を受けた管理部門、指揮官および […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年03月 アクセス回数:2,959 安全確保に必要な要素 陸軍航空に「ルーチンな任務」などというものはない、とよく言われる。航空事故調査の結果も、その多くがこのことを証明している。作戦行動前後の平時においても、事故を引き起こす悪魔は常に存在しているのである。これから紹介するのは、最近のクラスA事故の航空事故調査で […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年03月 アクセス回数:1,763 確信を持てないことは聞け 第10山岳師団では、毎年、マウンテン・フェストと呼ばれる行事を行って、師団の歴史と伝統を祝っています。その行事では、各種の団体競技(organized sports)や師団全員走(division run)が行なわれます。そして、最終日には、ゲーム、売店お […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:1,873 首を落とされないように 航空科職種で勤務する者であれば、誰でも1度くらいは、「死ぬところだった」というような経験をしたことがあると思います。私も、何度か経験しています。私にとって、その経験は、生涯を通じて忘れられない教訓となっています。このような経験は、そこから生還した者にとって […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:2,653 訓練は生命を救う 戦闘地域におけるIMC(instrument meteorological condition, 計器飛行気象状態)での飛行というものがどんなものなのかは、それを行ったことのある者でなければ理解できません。若年操縦士である我々は、IIMC(inadvert […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:1,989 起きてはならない不安全事案 2011年、新しい夜明け作戦(Operation New Dawn、2010年9月以降のイラク戦の作戦名)に参加していた私は、RQ-7Bシャドー無人航空機システムの訓練担当操作員として、前方運用基地ウォーホースで勤務していました。その日、旅団戦闘チームの情 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:1,486 基本的事項を忘れるな 航空事故や不安全の多くは、操縦学生になったばかりの頃から教えられてきた基本的事項の不履行が原因で発生しています。時間が経過し、経験を積むにしたがって、これらの不履行を見過し、致命的な結果をもたらすことになりがちです。新たな任務が増加する中、それを安全に完遂 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:1,868 死にたくなければ、油断するな! ある暖かい日のこと、まだ若手の機長だった私は、アフガニスタンの東部にあるサレルノというところから、重荷重状態のUH-60Aで飛び立ちました(この物語では、この「A」型というところがミソです)。若手とは言っても、機長として数百時間の経験がありました。十分な経 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,043 疲労による列線勤務中の事故 当時、我々は、イラクのモスルにあったOH-58Dを装備する部隊に所属していた。高い作戦頻度の中、多くの航空支援任務を遂行していた。そのしわ寄せを受けた整備員は、何週間も休むことなく、毎日、12~14時間の勤務を続けていた。 数ヶ月前に他の場所からモスルへと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,575 飛行任務における整備員の活用 それは、イラクにおける、ごく日常的な飛行任務であった。その機体には、機長である私と上級准尉の副操縦士の他に、機付長および射手として1名の特技兵と軍曹が後席に搭乗していた。その日最後の戦闘支援であったその飛行は、夕方の遅い時間に行われていた。天候が悪化しつつ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,535 天候による任務の修正・中止を躊躇するな 私がイラクに派遣されたのは、操縦課程を卒業してから、わずか4ヶ月後のことでした。NVG(夜間暗視眼鏡)を用いたダスト・ランディング(砂塵による視界不良状況下での着陸)は、まだ難しいものの、技量の向上は、おおむね順調に進んでいました。学ぶべきことはたくさんあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:3,352 行動の選択肢を保持すること 2012年の後半、私は、4日間にわたって、UC-35でヨーロッパの各地に重要な要員を空輸する任務を行っていました。2日目の任務は、午前中にポーランドのバードゴスを出発し、ルーマニアのブカレストで給油してから、トルコのアンカラに向かう予定でした。 いつものよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:1,703 手抜き作業の犠牲者 その日、UH-60で戦闘任務を遂行する新米の准尉パイロットとしてイラクで勤務していた私は、同じ中隊の経験豊富な機長と一緒に飛行していた。我々の任務は、会議に参加する第101空挺師団の師団長補を戦闘作戦基地シュパイヒャーから前方運用基地ウォーホースまで空輸す […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:2,194 離陸直後のスタビレーター警報音発生 当時、イラクに派遣されていた我々は、いかに控えめに見ても非常に忙しい毎日を過ごしていました。攻撃大隊の誰もが、埃と砂にまみれた新たな降着地域を探し求め、そこへの着陸を計画しようとしていました。速度を要求される任務が頻繁に与えられ、夜間に他の航空機に上から着 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:2,839 とんでもない時にとんでもないスイッチを 海外派遣から帰った兵士からは、もう少しで死ぬところだったり、目前で仲間が死んだりした体験を聞くことが多くあります。多くの問題が発生する戦場においては、高度な状況判断を継続して行う必要があります。この状態が長く続くと、心身に慢性的な疲労が蓄積します。この疲労 […] 出典:Risk Managemen, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:2,271 ユー・ハブ(操縦交代) 「ユー・ハブ(操縦交代)」あなたは、この言葉を聞いたことが何回ありますか? パイロットである皆さんは、この言葉が発せられることに常に備えているでしょうか、そして、操縦を交代する際にどんな問題があるかを考えているでしょうか? この言葉は、どんな時に発せられよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:4,821 風防の汚れ 誰でも一度や二度は、車のフロントガラスが汚れたままで道路を走った経験があると思います。車の場合は、ガソリンスタンドにちょっと寄って、ガラスをきれいにしてから、また走り始めれば良いだけのことです。航空の世界でも、そのように簡単にいけば良いのですが...これか […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,676 低酸素症の恐怖 その任務は、落下傘救助員としての訓練および四角型パラシュートの評価を行う降下要員のため、「エレベーター」の役割を果たすというものでした。可能な限り多くの要員を機体に搭乗させ、1万3000フィートまで上昇し、飛び降ろさせるのです。その日のカリフォルニア州のハ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,791 計器進入中の誘導中断 執筆者注:以下に述べる不安全は、2014年の春ころに韓国のピョンテク市で発生したものである。当時、ワシントン州ルイス・マコード統合基地に所属していた私は、9ヶ月間にわたり、韓国の4-6攻撃偵察飛行隊に派遣されていた。 その日の飛行は、いつものとおりに始まり […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:2,754 詳細な地上滑走指示をいだだけますか? 空港の舗装に描かれているマーキングやサインの目的は、離陸、着陸および地上滑走するパイロットに必要な情報を提供することです。ただし、副操縦士がその情報が何を表しているかを理解していなければ、これらのマーキングやサインは何の役にも立たないのです。 問題なのは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:1,781 不測事態対処計画および初動対処計画の整備 安全担当将校として新しい飛行部隊に到着した際に、PAP(pre-accident plan, 不測事態対処計画)やMRP(mishap response plan, 初動対処計画)が整備されていないことに気づいたことがある。その飛行部隊では、民間の飛行場だ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:2,748 無人航空機RQ-7 シャドーの事故 2017年、私は、「生来の決意作戦」を支援するため、陸軍州兵戦闘航空旅団と一緒にイラクに派遣されました。私の役割は、戦術無人航空機システムの担当者として旅団長を補佐するとともに、指揮下の無人航空機システム部隊の連絡員として勤務することでした。戦術無人航空機 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:2,691 チェックリストを忘れるな その日、私は、まだ着任したばかりの訓練担当操縦士と一緒に、副操縦士として、C-12で飛行任務を遂行することになっていました。それは、傷痍退役軍人支援プロジェクト(Wounded Warrior Project, WWP)に対する支援の一環として、ルイジアナ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,470 パイロットが2名いる理由 イラクに派遣されていた私は、ディーワーニーヤのFOB(forward operating base, 前方運用基地)-Eにおいて、ある患者後送中隊の一員としてUH-60を操縦していました。その中隊の主たる任務は、FOB-Eからバクダードやバラドへの患者空輸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,491 CH-47における編隊飛行中の機体制御不能 RC-Eastと呼ばれるアフガニスタン東部地域の気温は、夏には華氏120度(摂氏約49度)を超えます。この不安全が起こったのも、そんな暑い午後のことでした。私の部隊は、2機のCH-47Dチヌークでカブールからバグラム飛行場まで40名の人員を空輸するという任 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,531 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ »