私が英辞郎を使う理由
英辞郎を初めて使ったのが一体何年前のことだったのか、正確には思い出すことができませんが、おそらく20年以上前のことだったと思います。
私の場合、英辞郎を使い始めたのは、Personal DictionaryをPDICのホームページからダウンロードして使い初めてから何年も経ってからのことでした。まだ、英語を勉強中の頃でしたので(今でも勉強していますが)、自分で作ったユーザー辞書をPersonal Dictionaryで単語帳のように使うことが主体で、EDPのウェブサイトからダウンロードした英辞郎は、それを補うためのものに過ぎませんでした。いわば「Personal Dictionaryを使うために英辞郎を使う」という状態だったのです。
ところが、翻訳を初めるようになってからは、自分で作ったユーザー辞書よりも英辞郎の語彙力に頼る場面が多くなってきまし。その一方でPersonal Dictionaryは、バージョンアップを重ねるにつれて、「辞書を作る」よりも、「辞書を引く」ことが重視されるようになってきました。このため、「Personal Dictionaryを使うために英辞郎を使う」という状態から、「英辞郎を使うためにPersonal Dictionaryを使う」という状態へと、徐々に変化していきました。
さらに、翻訳支援ソフトにOmegaTを用いるようになると、PDICよりもOmegaTの用語集を使った方が新しい用語の追加が容易となり、OmegaTから直接ウェブを検索できるようになって、英辞郎やコモ辞書もウェブ上で検索することが多くなりました。
そんなわけで、現在では、英辞郎 on the Webが私のメイン辞書となっています。
英辞郎の魅力は、何と言っても、その圧倒的な語彙数です。英辞郎 on the Webの語彙数は不明ですが、DVD-Rom版の英辞郎[第十版]でも、205万語を突破していましたので、それを超える語彙数があるのは確実です。Googleの検索を使えばより多くの言葉にヒットできますが、英辞郎を使えばより整理した形で訳語情報を得ることができます。
ただし、翻訳家・通訳者集団EDP(Electronic Dictionary Project)が編纂している英辞郎には、「データの内容について、一切の保証をしない」という条件が付けられています。このことを理由に英辞郎を使うことに消極的な方もいるようですが、「知らない単語をどう訳すのか、とにかく手掛かりが欲しい」私にとっては、無くてはならない辞書なのです。
発行:Aviation Assets
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