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EMOTORAD XPLORERのメインテナンス

XPLORERは、EMOTORADが販売している電動アシストのファット・バイクです。私がXPLORERを購入して、約1年間が経ちました。この手の自転車はどれもそうだと思いますが、快適に乗るためには日頃の手入れが欠かせません。私の場合は、1ヶ月ごとを基準に定期的な整備を行っています。その中で気づいたことを紹介します。

ネジの緩み

ブロックパターンのタイヤによる振動のせいだと思うのですが、各部のネジが緩みやすいです。特に組立時に自分で取り付けたペダルは要注意です。私の場合、遠出をしている間に外れてしまい、ビックリさせられました。

各ネジの締付けトルクは手締めでも問題ないと思うのですが、私はトルクレンチを使っています。締付けトルクは次の値を用いています。(いろいろな資料から引っ張り出してきた値ですので、参考までに)

小ねじ(M3)0.8~1.3
小ねじ(M5)3.0~4.5
小ねじ(M6)6.5~9.5
フロントホイールアクスルナット40
リアホイールアクスルナット40
ディスクローター取り付けボルト7
ブレーキレバークランプボルト7
ブレーキキャリパーマウンティングボルト7
シフタークランプボルト5
シートポストクランプ9
ペダル35
ボトムブラケット65
ステムバインダーボルト21
ハンドルバーステムクランプボルト10
ハンドルバーステムクイックリリース7
リアディレイラーケーブルクランプボルト4
リアディレイラー取付ボルト8
クランクボルト45
トルクアームボルト7
フェンダーマウントボルト6
リアラック取付用ボルト7
キックスタンド取付ボルト10
ヘッドライト取り付けネジ7
スポーク16~18
単位:N・m

スクリューの緩み防止には、ロックタイトが効果的です。

LOCTITE(ロックタイト) 強力瞬間接着剤

ヘッドライト・ケーブルの点検

ヘッドライトのケーブルは、車体と接触しやすい部分です。私の場合、接触したまま放置していたため、ケーブルが破断してしまいました。(サポートに連絡すると無償で交換してくれました。)

接触している場合は、ケーブルの取り回しを変更してやる必要があります。

スタンド長さの調整

スタンドは、よく見ると、長さが変更できるようになっています。初期状態では一番短くセットされているのですが、それでも車体が立ちすぎているようです。私の場合は、そのまま使用していて風で自転車が倒れ、ディスプレイを損傷させてしまいました。ちなみに、ディスプレイは注文するとすぐに送ってくれました。アフター・サービスもバッチリです。

長さを固定するボルトを引き抜いて、一番奥まで押し込んだ状態で接着してやると、ちょうどよい傾きになりました。

タイヤ空気圧の調節

標準装備のブロック・タイヤの空気圧は、最大30PSIです(タイヤに書いてあります)。ファット・タイヤなので空気圧が低くなると非常に抵抗が大きくなりますので、夏道は最大空気圧にしています。

雪道は、接地面積を大きくするため、10PSI(スパイクタイヤの場合は15PSI)程度まで下げています。これを30PSIまで膨らませるのは大変なので、電動ポンプを使用しています。

充電式のものを用いていましたが、すぐにバッテリーが不良になったので、AC電源タイプに買い替えました。

チェーンの給脂

ちょっと油断するとサビが出ますし、「キリッ、キリッ」という異音がするようになります。

ズボンが汚れないように、ワックスタイプのものを使っています。

AZ(エーゼット) B1-003 自転車用 チェーンルブ

リア・サスペンションの給脂

リア・サスペンションから、「ギッ、ギッ」という異音がするようになったら、給脂が必要です。サスペンションが伸びるようにリア・ホィールを浮かせた状態で、サスペンションにグリースを塗布してやると収まります。

防錆処置

特に6角レンチ用スクリューの頭が錆びやすいです。防錆用CRCが効果的です。

KURE(呉工業) スーパーラストガード

塗装の剥がれたところは、タッチアップしています。

ミリタリー・グリーンの車体色にピッタリの色が見つかりません。
今のところ、こちらを使用しています(メタリックですが...)。

ホルツ 純正塗料 タッチアップ・補修ペン カラータッチ トヨタ車用 6U6 ライトグリーンM

黒い部分は、こちらを使用しています。

ホルツ 艶消し タッチアップ・補修ペン カラータッチ つや消し黒 A-9

ブレーキの調整

ディスク・ブレーキの調整が狂ってパッドがディスクに接触したままになると、走行中(ブレーキをかけていない状態)に「キー、キー」という異音が発生します。外側のパッドのみが移動する「片押し式」なので、開放時に内側のパッドとディスクの間に隙間ができるように微調整する必要があります。

機械式(メカニカル)ディスクブレーキの調整

タイヤの交換

スパイクタイヤを購入し、タイヤ交換をすることになりました。

ファットバイクのごっついタイヤをホイールから外すのは、さぞ大変だろうと思っていたら、あにはからんや、いとも簡単に交換できちゃいました。ママチャリよりも、よほど簡単です。特殊な工具で必要なのはムシヌキくらい。タイヤレバーもいりません(手で外したり、はめ込んだりできます)。後輪にはモーターが組み込まれていますが、電力供給ケーブルを結束バンドを切断して車体から外し、コネクタを抜いてやれば、どうってこともありません。

ただし、後輪の取り付けにはちょっと苦労しました。自転車を整備スタンドに取り付けて行ったのが良くなかったようです(モーターが重いので、うまく持ち上げられない)。次回は、自転車を逆さまにして行おうと思います(整備スタンドはお蔵入りになるかも...)。

携行工具の準備

必要最小限の工具をバックに入れて、シートの下に装着しています。先に書いたペダル落下事案の際にも、これのお陰で助かりました。防犯アラームの予備の電池とリモコンの蓋をあけるための工具もここに入れています。

sikiwind自転車サドルバッグ

タイヤをスパイクに交換してみて気づいたのですが、ファットバイクのタイヤはタイヤレバーがなくても手で簡単に外れます。ということは、万が一パンクした場合にもすぐにタイヤが外れてしまうので、ちょっとの距離を走ること(おそらく押して歩くことも)も困難になると思います。

というわけで、こちらを携行することにしました。まだ使ったことはありませんが、たぶんこれくらいのサイズが必要だと思います。

整備スタンド

腰をかがめて整備をするのは大変なので、スタンドを買いました。車体重量が29kg(バッテリー込み)ありますので、それに対応したものが必要です。

車体全体を持ち上げて取り付けるのは大変なので、自転車を左に倒した状態でスタンドを取り付けてから、スタンドを立てるようにしています。

BIKE HAND 電動アシスト自転車用 メンテナンススタンド 耐荷重50kg

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2件のコメント

  1. 管理人 より:

    タイヤ交換に関する記述を追加しました。

  2. 管理人 より:

    応急パンク修理材に関する記述を追加しました。