航空事故発生状況(抜粋)
航空事故報告に基づく情報(2023年8月9日現在)
UH-60L
当該技量評価操縦士は、副操縦士に対するレディネス・レベル3の練成訓練を行っていた。副操縦士の操縦により滑走離陸を実施中、FLIRのセンサー部(球状)が地面に接触した。飛行後点検の結果、FLIRセンサーの光学系およびハウジングに損傷が発見された。(クラスC)
UH-60M
格納庫のドアを開放中、当該機のテール・ローター・ブレード2枚に衝突させた。修理許容範囲外のため、交換が必要となった。(クラスC)
UH-72A
メイン・ローター・ブレード(青)が被雷した。ローター・ブレード・アセンブリ、メイン・ローター・ヘッド、ローター・シャフト・アセンブリ、メイン・トランスミッション(ローター・ブレーキを含む)、中間ギアボックスおよびテール・ローター・ギアボックスの交換が必要となった。人員の負傷はなかった。(クラスC)
C-27J
NO.1エンジンを通常の手順で始動中、APUが故障し、操縦席内の計器が機能停止(ブラック・コックピット)した。搭乗員は、不具合の発生箇所を把握し、定められた手順に従って始動手順を停止し、検査員に状況を報告した。(クラスC)
AH-64D
荒天に備えるため機体を格納庫内に移動させていたところ、1枚のメイン・ローター・ブレードを鉄柱に接触させ、ブレード・チップが損傷させた。ブレードの交換が必要となった。(クラスC)
MH-47G
前方ローター・ブレード(緑)が被雷し、ブレードおよび前方ローター・ヘッドが損傷した。当該ブレードおよびローター・ヘッドの交換が必要となった。(クラスC)
C-147A
No.2エンジンを始動し、プロペラ角度をフェザリング状態から変化させ始めたところ、緊急/駐機ブレーキが推力に抗しきれず、機体が前方に動き始めた。No.2エンジンが発生する推力により前脚が左に約15度回転し、機体は10~15フィート前進して、GPU(ground power unit, 地上電力装置 )を連結した牽引車に接触した。(クラスC)
無人航空機システム
MQ-1
無人航空機の組み立て完了に伴い、整備員が地上試験を開始した。機体に電力を供給したところ、左側主降着装置のサーボが作動し始め、左側の主翼アセンブリおよびラダーベーター(方向舵と昇降舵を兼ねる補助翼)が格納庫の床に接触した。整備員は、電力の供給を停止しようとしたが、バッテリーが電力を供給し続けてしまった。(クラスC)
RQ-7
RQ-7BV2が回収中にハードランディングした。当該機は、バウンドしたのち、アレスティング・ネットに補足された。第1報によれば、右側の通信リレー・アンテナの損傷、右側の主着陸装置の損傷、点火およびバッテリー・スイッチア・センブリの損傷などが確認された。ペイロードには、物理的な損傷は発見されていない。エンジンには、外部から目視で確認できる損傷は発見されていない。(クラスC)
出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月
翻訳:影本賢治, アビエーション・アセット管理人
備考:本記事の翻訳・掲載については、出典元の承認を得ています。
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