米陸軍の教範体系
本サイトのカテゴリー「Reference」には、主にアメリカ陸軍の教範類を掲載しています。
アメリカ陸軍の教範類の体系は、2011年以降、それまでのFM(Field Manual)シリーズからADP(Army Doctrine Publication)シリーズへと変更されています。しかし、FMも引き続き更新されており「良く分からないな~」と思っていたのですが、この件に関する説明を防衛技術ジャーナル誌で見つけましたので紹介します。
ADP: Army Doctrine Publications
米陸軍の行動指針と教義的な原則を記述した陸軍省の出版物(承認権者は、陸軍参謀総長)
ADRP: Army Doctrine Reference Publications
ADPに記述されたすべての教義的な原則を捕捉する陸軍省の出版物(承認権者は、CAC*司令官)
FM: Field Manual
ADPに記述された作戦を如何に実行するかを記述した陸軍省の出版物(承認権者は、CAC*司令官)
ATP: Army Techniques Publications
任務遂行に必要な技術・手法等について記述。Wikiバージョンは、現場から修正が可能(承認権者は、所掌機関の長)
*CAC: Combined Arms Center
出典:防衛技術ジャーナルNo.484(2021年7月1日発行)、「非常事態での指揮官に求められる意思決定プロセスを考える」武藤 正美、p5 図7米陸軍の教範体系
FMは、ADPの細部実行要領を記述した出版物として位置づけられているんですね。
ATPには、現場から修正が可能なものもあるんですね。さすがアメリカ陸軍、進んでます。
発行:Aviation Assets, 30 June 2021 2021年06月
アクセス回数:3,167
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2件のコメント
CAC:Combined Arms Center
ありがとうございます。
修正しました。
今後ともよろしくお願いいたします。