AVIATION ASSETS

陸軍航空の情報センター

航空不安全概報

航空不安全報告ツール(Near Miss Reporting Tool)を通じて報告された情報に基づく。

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当該UH-60は訓練実施のため、所在する駐屯地を出発し、北西12海里(約22キロメートル)にある飛行場に向かった。出発地の場周経路を離脱すると、対地高度約500フィート(約152メートル)で北に変針した。現地時間1445、右後席の搭乗員が「2時方向、同高度に空軍のジェット機」と報告した。当該UH-60のパイロットは訓練を中止し、ジェット機を発見するため機外に注意を向けた。12時方向に確認された1機目のF-16とは接近の恐れがなかったが、2機目のF-16が同高度でUH-60に接近しつつあることが確認された。その2機目のジェット機は、当該機と交差する経路にあり、衝突する寸前になって上昇を開始して衝突を回避した。ヘリコプターの上空を通過したF-16は、上昇をやめ、付近の演習場の超低空飛行高度まで降下していった。この事案が起きたのは、低高度・高速飛行訓練用の2本の軍用訓練経路(military training route, MTR)が近接して設定された空域のすぐそばだった。

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当該AH-64Eは、基地外のヘリコプター演習場内に公示されたほふく飛行ルートに沿って、単機での通常訓練を実施していた。太陽は低く、視程は10法定マイル(約16キロメートル)以上あった。このほふく飛行ルートは山間の谷を通っており、AH-64Eは、谷の一方の側からもう一方の側へ張り渡された、標識のない伐採作業用ワイヤーの下を通過した。搭乗員がワイヤーに反射する太陽の光に気づいたのは、すでにその下を通過したあとだった。搭乗員は上昇して周囲に他の危険要因がないかを確認し、当該ワイヤーの危険性をビデオに記録したうえで任務を続行した。機体の損傷はなかった。

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ある航空搭乗員は地上管制(グラウンド)から、出発滑走路に向けてA誘導路からE誘導路へ地上滑走するよう指示を受けた。航空管制機関は滑走路手前での待機(hold short)に関する具体的な指示を与えておらず、航空搭乗員は管制塔のクリアランスを得ないままE誘導路から出発滑走路に進入したため、滑走路誤進入(runway incursion)となった。滑走路誤進入が発生した時、周辺空域に他の航空機はいなかった。当該地域には雷雨に関する気象警報が発令されており、飛行場を早く出発しなければならないという切迫感が生じていた。当該航空搭乗員は、その後は問題なく任務を続行した。

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UH-72Aの右席パイロットは、両エンジンを始動してアイドルまで進めた後になって、ローター・ブレーキがかかったままであることに気づいた。右席パイロットは、コーション・アドバイザリ・ディスプレイ(Caution Advisory Display, CAD)に表示されたローター・ブレーキのコーションにも、上げ位置で係合したままのローター・ブレーキ・ハンドルにも気づいていなかった。左席パイロットも同様に、コーション・アドバイザリ・ディスプレイのローター・ブレーキのコーションに気づいていなかった。

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当該CH-47Fは、地上で主燃料タンクと航続距離延伸燃料システム(extended range fuel system, ERFS)のタンクに圧力給油を行っていたところ、航続距離延伸燃料システムの配管のバルブの1つが破損し、キャビン内部一面に燃料が噴き掛かり、複数の搭乗員が燃料をかぶった。

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当該HH-60は、医療後送(medical evacuation, MEDEVAC)飛行を予行中、弾薬燃料再補給点(forward arming and refueling point, FARP)に着陸するため、制限空域内の飛行経路を通過するクリアランスを管制塔から得た。弾薬燃料再補給点に着陸したところ、管制塔から当該HH-60の搭乗員に対し、小型UAS(small unmanned aircraft system, sUAS)の直下を飛行していたとの通報があった。管制塔は、当時小型UASの運用を把握しておらず、射場管制官からも、当該地域で飛行中の無人航空機システム(unmanned aircraft system, UAS)の活動について、管制塔にもHH-60にも通報がなかったことを認めた。着陸後直ちに、HH-60の搭乗員と当該UASの運用担当部署は、管制塔の責任者と面会した。管制塔の責任者は、小型UASが対地高度1,000フィート(約305メートル)にあったとき、HH-60がその下方の対地高度600フィート(約183メートル)を飛行していたことを明らかにした。さらに、射場管制官が小型UASの発進を管制塔に通報しておらず、小型UASの操縦者も管制塔から発進のクリアランスを得ていなかったことを明らかにした。

訳者コメント:本欄は、米陸軍戦闘即応センターの報告ツールに寄せられた、事故に至らなかった事案の概報である。今回の6件のうち、F-16との異常接近と伐採用ワイヤーの下方通過は飛行中の事案だが、残る4件はローター・ブレーキの解除忘れ、給油配管の破損、滑走路誤進入と、地上での手順に起因するものである。小型UASの事案では、射場管制官から管制塔への発進通報と、操縦者が受けるべき発進のクリアランスの双方が欠けていた。有人機の搭乗員が知り得ない飛行が、同じ空域に存在し得ることを示している。
                               

出典:Near Miss Briefs, FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2026年07月

翻訳:影本賢治, アビエーション・アセット管理人

備考:本記事の翻訳・掲載については、出典元の承認を得ています。

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