RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 最悪の事態に備える それは、会議に参加するVIPとその参謀をピックアップし、45分離れた2つの拠点まで飛行して駐屯地に戻るという、単純かつ日常的な任務でした。飛行間の気象予報は有視界飛行方式(VFR)で、途中で軽いにわか雪の可能性があるとのことでした。任務終了から数時間後には […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:98 気象予報とサイコロ 陸軍航空科職種に1日以上在籍した者であれば誰でも、「経験した者と、これから経験する者(Those who have and those who will)」という言葉を聞いたことがあるでしょう。私の経験を紹介します。 それは、私と搭乗員にとって、他に類を見 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:155 冬の気象を克服する 冬季には、気象が急速に悪化し、視界不良、乱気流、着氷など、何らかの対処が必要な問題が生じる場合が少なくありません。幸いなことに、これらの問題に対処するためのツールが2つあります — 飛行計画と気象ブリーフィングです。 冬季の気象条件において、安全に飛行する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年11月 アクセス回数:185 嵐をやり過ごす 「天気予報を選り好みしてはいけない。」よく聞く言葉です。私もかねてよりそのように思っていましたが、最近になって、部外の情報源で気象ブリーフィングの裏付けを取ることの重要性を改めて認識しました。 大隊からCEFS(Crashworthy External F […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年11月 アクセス回数:225 適切な工具を使おう! 整備のプロであるにも関わらず、私たち整備員は結果を考えずにリスクを冒してしまいがちです。工具を適切に手入れし、使用することは、プロとして欠かせないことです。ところが、残念なことに工具を大切にせず、不適切に使用してしまう場合があまりにも多いのです。私の体験を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:241 チームの重要な一員 それはいつもどおりの飛行任務でした。私が機長を務めるUH-60には、副操縦士である上級准尉に加えて、後部座席にはクルー・チーフである特技兵と、ガナーである軍曹が搭乗していました。戦闘巡回の最終区間を飛行していると、夜が更けてきました。気象予報では若干の天候 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:234 難しくても正しいことをすること 私のUAS(unmanned aircraft system, 無人航空機システム)オペレーターとしての経歴には、幸運にも不安全や事故ががありませんでした。それは私の最大の成果のひとつですが、私一人の力によるものではありませんでした。その多くの成功には、喫 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:229 いつもどおりからの脱却 中央アメリカへの2回目の派遣中だった私は、もう一人の機長とともに情報・監視・偵察(intelligence, surveillance and reconnaissance, ISR)任務を兼ねた地域慣熟訓練(local area orientation, […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:262 無理な飛行はするな 多くの若者がそうであるように、10代のころは私も友達から羨ましがられるようなスポーツ車を欲しがりました。16歳になって運転免許を取得したとき、両親からは「無理な運転はするな」とよく言われたものでした。皆さんの中にも、同じように言われた人がきっといると思いま […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:389 細部が重要 チヌークを操縦し始めた頃、ある上級准尉がこう言いました。「完璧な飛行など存在しない。」何回もの海外派遣を通じて経験を積んだ今になって、やっと彼の言ったことが理解できるようになりました。飛行を開始すると、状況は良くも悪くも変化するものです。そこで重要になるの […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年08月 アクセス回数:375 リスクを乗り越えるための3つの原則 正確性、適応性および安全性が同時に求められる陸軍航空の世界の中で、パイロットをはじめとする航空特技者にとっての道しるべとなるのは、「安全の確保(conservative response)」、「適切な状況判断(mature decision-making) […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年07月 アクセス回数:481 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:460 危険を回避せよ! その日の飛行は、フォート・リバティーの飛行空域で行う、ごく一般的な訓練任務のひとつに過ぎませんでした。私たちは北部訓練場(Northern Training Area, NTA)と呼ばれる場所で、空軍戦闘管制官の訓練を支援するための夜間のチーム飛行を行ない […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:388 タブレット使用の問題点について 各種情報の迅速な入手に対するニーズが高まるにつれ、コックピット内での電子機器の利用頻度が増大しています。飛行任務に関連するすべての情報をニーボードサイズのiPad Miniで閲覧できるのは、大変便利なことです。これらの機器のおかげで任務計画の立案や飛行任務 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:624 見つけられなかった猫 軍用機にとって、FOD(foreign object damage, 異物による損傷)は重大な問題です。CH-47の場合は、5名の搭乗員全員によるFOD(foreign object debris, 異物)点検をすべての飛行前に行って、飛行の安全を確保する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:465 礼節を捨て去れ ここでいう礼節とは、兵士が上官や経験豊富な兵士に尽くすべき礼儀のことです。残念なことに、それが危険状態発生の要因となる場合があります。それによって、経験の浅い兵士が飛行中に警告を発したり、正しい行いを要求したりするのをためらってしまう可能性があるからです。 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:461 事故に向かって突き進むな 陸軍パイロットは、常に厳しい要求にさらされ続ける職務です。急いでいる場合でも、状況を適切に把握し、それをコントロールできることが求められます。ごく通常の運航で私が経験した事例を紹介しましょう。 それは、CH-47の3機編隊の中の1機として、ジョージア州サバ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:446 予想外の天候悪化 それは私が韓国で機長になったばかりのことでした。キャンプ・ハンフリーズで勤務していた私に与えられたのは、新米の中尉とともにキャンプ・ケーシーまで飛行する任務でした。飛行時間は4時間であり、任務終了後に1時間以上の飛行が可能なため、その時間を利用して患者後送 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年02月 アクセス回数:393 自分の能力にうぬぼれるな 正直に言って、私たちパイロット、特にヘリコプターのパイロットにはうぬぼれの強い者が多いです。パイロットにA型性格(訳者注:よく遊び、よく働き、競争的でエネルギッシュなタイプの人間。血液型とは関係がない)が多いのは周知の事実です。それは、要求される危険で複雑 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年01月 アクセス回数:561 オーバートレーニングになってはいないか? この夏に行われた陸軍航空安全教育デー(safety stand-down day)での意見の中に、大規模戦闘作戦(large-scale combat operations)と訓練の両立に関する問題を指摘する声があった。この2つを同時に行おうとすると、必要 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:431 ゴー・アラウンドのコールには従え! 操縦課程を卒業した私が最初に配属されたのは、カリフォルニア州フォートアーウィンにあるUH-72ラコタを装備する部隊でした。ある夜のこと、私は中隊の教官操縦士と2名の搭乗員とともに、NVG訓練飛行を行っていました。コロラド州ジプサムにある陸軍航空高高度訓練場 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:465 ボルテックス・リング・ステートからの回復 UH-60ブラック・ホークは陸軍航空に不可欠な機体であり、様々な軍事作戦を支援し続けています。ただし、回転翼機特有の問題点がある点については他の機種と変わりがなく、安全確保のための着意を怠ることはできません。数年前、ブラック・ホークの搭乗員としてごく通常の […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年11月 アクセス回数:778 天候の急変 飛行中に天候の急激な変化を経験したことのないパイロットは、ほとんどいないでしょう。その経験は、良くも悪くも、その後の飛行に何らかの影響を与えているはずです。私の場合は操縦課程において、視界ゼロの雲中飛行を経験しましたが、その時ほど隣の席の教官パイロットに感 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:436 風と共に去りぬ その時、私は、マートルビーチ国際空港(サウスカロライナ州)で、突然やってきたモンスーンのような風が急速に強まっていくのを運行事務所(Fixed Base Operations, FBO)のガラス製のドアから眺めていました。雨が激しくなり、わずか50ヤード( […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:478 人はひとりでは生きられない 私たちは、毎日のようにテレビを見たり、電子メールやテキスト・メッセージを送受信したり、電話をかけたりしています。このため、十分なコミュニケーション能力が身についていると思いがちですが、はたして本当にそうでしょうか? 必ずしもそうではないのです。私の経験を紹 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:861 1 2 3 4 5 6 7 次へ »