RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 満タンにすべきか? ホンジュラスに駐留する陸軍上級准尉2の中堅機長であった私は、指揮官からある任務を与えられました。その任務は、我々のクルーと他のクルー1組、そしてAMC(空中任務指揮官, air mission commander)でグアテマラへ向かい、2機編隊で1週間の支 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年09月 アクセス回数:176 基本が命を救う 砂塵が多く、視界の悪い交戦地域で夜間急襲を実施中、MH-60M特殊作戦ヘリコプターを操縦していたあの夜のことは、決して忘れることができない。その日、任務は計画どおりに進んでいた。我々は機体システムと計器のみを頼りに、DVE(Degraded Visual […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年09月 アクセス回数:282 空中で煙、地上で炎 あるMH-47チヌークの整備確認飛行で、任務復帰を目前に控えた機体が激しいマグネシウム火災に見舞われ、現場は混乱と絶望に包まれた。サン・ディエゴの典型的な晴れた朝に発生したこの事故は、8,600万ドルの機体を失わせ、航空コミュニティーに衝撃を与えるとともに […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年09月 アクセス回数:466 編隊飛行におけるCRMと通信の重要性 ある同僚のパイロットから、こう言われたことがあります。「機長になったならば、副操縦士にヒヤリとさせられる経験をするのは時間の問題だ」と。私の場合、それを経験したのは機長に昇格してから約4ヶ月後のことでした。それは、編隊内の他の航空機とのニアミスでした。航空 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年09月 アクセス回数:468 ドッグデイズ 著者注:ハリケーン・フローレンスの被害を受ける中、任務遂行への意欲が高まった航空搭乗員の中には、与えられた任務や要請の範囲を超える行動をとる者が少なくなかった。陸軍の航空搭乗員は「任務分析」を常に適切に行う必要がある。そのことは、任務の境界を明確にし、それ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年09月 アクセス回数:476 医療後送任務中の意図しない計器飛行状態 その日の夜勤は、航空医療パイロットにとっていつも通りに始まりました。午後7時までにログインし、下番するパイロットから日中の活動について申し受け、天候、航空情報、一時的な飛行制限といった関連情報を確認しました。VFR(visual flight rules, […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年08月 アクセス回数:405 備えはできていますか 私はこの話を、いつも「あれは100パーセント私の責任でした」という言葉から始めます。プライドを捨て、私がクラスDの事故に至った経緯をここに紹介します。 私は、教官操縦士課程を卒業して4か月の新米の教官操縦士(IP, instructor pilot)として […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年08月 アクセス回数:404 決断の時 州兵のCH-47ヘリコプター中隊は、州および国家の非常事態や海外派遣のために召集される可能性が常にある。2008年にハリケーン・グスタフがメキシコ湾岸を襲った際には、かつてない規模の動員が行われた。 高高度訓練場での訓練、サウス・ダコタ州エルズワース空軍基 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年08月 アクセス回数:349 陸軍航空に脅威をもたらすレーザー攻撃 レーザー攻撃は陸軍機の航空安全に対する深刻な脅威であり続けています。航空機への意図的なレーザー照射は、パイロットの安全を脅かす、連邦法への違反行為です。高出力レーザーは、軍人や民間人を輸送する航空機を操縦するパイロットを操縦不能に陥らせる場合もあるのです。 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年08月 アクセス回数:431 思い込みは禁物 それは、エジプトのカイロ北東のナイル・デルタに位置するアブ・ハマド空軍基地での、典型的な初夏の日のことでした。私は、AH-64Aのメンテナンス・テスト・パイロット(MTP)兼アパッチ技術支援フィールド・チームのアドバイザーとして派遣されていました。エジプト […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年07月 アクセス回数:363 ベテランへの過度の依存 MH-47GのAQC(Advanced Qualification Course, 上級資格課程)に入校していた私は、ミシシッピ州南部で行われた夜間複数機同時HAAR(Helicopter Air-to-Air Refuel, ヘリコプター空中給油)作戦訓 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年07月 アクセス回数:379 手抜きが常態化する時 標準からの逸脱の常態化がもたらす危険性 「標準からの逸脱の常態化」がもたらす危険性を考えるとき、「慣れが油断を生む(familiarity breeds contempt)」という古い格言が不気味なほど真実味を帯びてきます。社会学者のダイアン・ヴォーンが提 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年07月 アクセス回数:725 搭乗員の疲労管理 それは、約45分離れたところにある駐屯地まで人員を輸送し、帰投するという定期的な任務でした。その頃には我々が海外に派遣されてから1年以上が過ぎており、同じような任務の繰り返しが多くなっていました。私が搭乗していたのは、2機のUH-60で構成される編隊の2番 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年06月 アクセス回数:446 あまりにも危険だった飛行 我々操縦士は、時が経つにつれて航空機に対する慣れと自信が高まり、かつては集中しなければできなかったことが簡単にできるようになります。優秀な操縦士だと認められたいと思っている我々を待ち受けているのが、苦労して身に付けた技量を誇示したいという虚栄心の罠です。そ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年06月 アクセス回数:529 編隊飛行中の空間識失調 空間識失調の感覚は、飛行中にそれを経験した者でなければ、理解することが難しいものです。幸運なことに、私はそれを経験しても生き残り、その夜について話すことができています。 我々は3機のUH-60Mでハワイ島を一周する訓練飛行を計画していました。その訓練では、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年06月 アクセス回数:470 コヨーテによる訓練中の負傷 我々は、ルイジアナ州フォート・ジョンソンにおける第29歩兵旅団戦闘チームのJRTC(Joint Readiness Training Center, 統合即応訓練センター)演習で、安全管理班として勤務した。この種の大規模な演習における不安全の防止が容易では […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年05月 アクセス回数:408 我々にも起こりえたこと 2020年1月26日、バスケットボールの伝説的プレーヤーであるコービー・ブライアントとその娘などが、南カリフォルニアでIIMC(予期せぬ天候急変等による計器飛行状態)によるヘリコプター墜落事故で亡くなりました。それと同じ日、ある強襲中隊も同じような運命を辿 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年05月 アクセス回数:564 急いては事を仕損じる 私たちは皆、航空業界のプロフェッショナルとして、任務を遂行するために最善を尽くしています。ただし、最短時間で最高の結果を出そうとする欲求は、時として裏目に出ることがあります。最小限の時間で仕事を終わらせようとしたためにクラスCの事故を発生させた、私の事例を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年05月 アクセス回数:462 ドア・ガンの不時発射 私たちの飛行部隊は数か月間現地に駐留し、全般支援、空中機動およびVIP輸送任務を遂行していました。ある日、担当地域内の下級部隊を視察する任務部隊司令官を空輸する任務を命ぜられました。当該任務を実施する編隊は2機のUH-60で構成されていました。1番機(長機 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:499 段階的な訓練の実施 操縦課程を卒業して3ヶ月が経ち、即応レベル進級審査を完了した私は、陸軍パイロットとして即応レベル1の資格を得ました。操縦課程での2年間抱き続けていた不安は、北ミシガンの冬の雪のように、少しずつ溶け始めていました。部隊の標準作業手順書に基づいた積雪地での評価 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:399 「鳥だ!」 私たちはニューヨーク市のヘリコプター飛行ルートの1,500フィート弱の高度をロングアイランド南岸に沿って西方向に飛行していました。澄み切った空気の中、約20マイル先のまるで絵画のような美しい街並みや青い空にそびえ立つビル群が手に届きそうに感じられました。地 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:426 「嫌な奴」にはなるな その小隊は、連隊で唯一のTUAS(戦術無人航空機システム)を装備する小隊として、忙しい毎日を過ごしていました。私はドイツのヴィルゼック基地にある第2ストライカー騎兵連隊で、TUAS運用技術者として勤務していました。私たちは、連隊の兵士たちのために、24時間 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:470 油断との闘い 航空の世界に入るとすぐに、いかに日常的な飛行であっても、飛行に集中するよう教えられます。しかし、人間はそのようにプログラムされていません。技量が向上すればするほど、その意識を失いがちです。これは、上達に伴って自然に生じることです。パイロットである私たちは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年03月 アクセス回数:448 あんな機長になるな 私は全くの新人のレディネス・レベル1(RL-1)のパイロットとして、韓国のキャンプ・ハンフリーズで勤務していました。一緒に飛行していたのは、15年以上のキャリアを持つ整備テスト・パイロット兼機長でした。そのパイロットは素晴らしい教官として知られる一方で、恐 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年03月 アクセス回数:1,193 クルー・ブリーフィングの価値 私たち搭乗員は、通常のIFR(計器飛行形式)訓練任務を実施中でした。その飛行プロファイルは、高度約300フィートを指示対気速度(KIAS)80ノットで飛行し、その後3,000フィートまで上昇して、計画されていた対気速度120ノットまで加速するというものでし […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年02月 アクセス回数:744 1 2 3 4 5 6 … 8 次へ »