RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 段階的な訓練の実施 操縦課程を卒業して3ヶ月が経ち、即応レベル進級審査を完了した私は、陸軍パイロットとして即応レベル1の資格を得ました。操縦課程での2年間抱き続けていた不安は、北ミシガンの冬の雪のように、少しずつ溶け始めていました。部隊の標準作業手順書に基づいた積雪地での評価 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:48 「鳥だ!」 私たちはニューヨーク市のヘリコプター飛行ルートの1,500フィート弱の高度をロングアイランド南岸に沿って西方向に飛行していました。澄み切った空気の中、約20マイル先のまるで絵画のような美しい街並みや青い空にそびえ立つビル群が手に届きそうに感じられました。地 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:112 「嫌な奴」にはなるな その小隊は、連隊で唯一のTUAS(戦術無人航空機システム)を装備する小隊として、忙しい毎日を過ごしていました。私はドイツのヴィルゼック基地にある第2ストライカー騎兵連隊で、TUAS運用技術者として勤務していました。私たちは、連隊の兵士たちのために、24時間 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:169 油断との闘い 航空の世界に入るとすぐに、いかに日常的な飛行であっても、飛行に集中するよう教えられます。しかし、人間はそのようにプログラムされていません。技量が向上すればするほど、その意識を失いがちです。これは、上達に伴って自然に生じることです。パイロットである私たちは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年03月 アクセス回数:215 あんな機長になるな 私は全くの新人のレディネス・レベル1(RL-1)のパイロットとして、韓国のキャンプ・ハンフリーズで勤務していました。一緒に飛行していたのは、15年以上のキャリアを持つ整備テスト・パイロット兼機長でした。そのパイロットは素晴らしい教官として知られる一方で、恐 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年03月 アクセス回数:876 クルー・ブリーフィングの価値 私たち搭乗員は、通常のIFR(計器飛行形式)訓練任務を実施中でした。その飛行プロファイルは、高度約300フィートを指示対気速度(KIAS)80ノットで飛行し、その後3,000フィートまで上昇して、計画されていた対気速度120ノットまで加速するというものでし […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年02月 アクセス回数:514 把握できていなかったワイヤーへの接近 航空事故や危うく事故になりかけた事例の多くは、新米パイロットの頃に教えられた手順を実行しないことで生じています。時が経ち、経験を積むにつれて、これらの基本的事項を見過ごすようになるからです。それが原因で壊滅的な結果がもたらされる場合も少なくありません。任務 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年01月 アクセス回数:553 油断との闘い 雪と氷。それは季節や運用環境によっては珍しくない気象ですが、パイロット、整備員および運航要員にとっては追加の計画立案や作業が必要になります。特に派遣中においては、任務遂行可能な航空機を常に維持しなければならないため、それに関する予報は大変重要なものとなりま […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年01月 アクセス回数:525 死んでしまっては任務を遂行できない 航空一家で育った私は、「冗談じゃなくて本当だぞ。ヒューイ(UH-1)で逆さまになったんだ。顔に勲章が垂れ下がって、初めて分かったのさ」という父の話を聞かされて育ちました。経験のない私は、そんな父の話をただ笑って聞くだけでした。それから数年後、フォート・ドラ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年01月 アクセス回数:715 最悪の事態に備える それは、会議に参加するVIPとその参謀をピックアップし、45分離れた2つの拠点まで飛行して駐屯地に戻るという、単純かつ日常的な任務でした。飛行間の気象予報は有視界飛行方式(VFR)で、途中で軽いにわか雪の可能性があるとのことでした。任務終了から数時間後には […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:764 気象予報とサイコロ 陸軍航空科職種に1日以上在籍した者であれば誰でも、「経験した者と、これから経験する者(Those who have and those who will)」という言葉を聞いたことがあるでしょう。私の経験を紹介します。 それは、私と搭乗員にとって、他に類を見 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:616 冬の気象を克服する 冬季には、気象が急速に悪化し、視界不良、乱気流、着氷など、何らかの対処が必要な問題が生じる場合が少なくありません。幸いなことに、これらの問題に対処するためのツールが2つあります — 飛行計画と気象ブリーフィングです。 冬季の気象条件において、安全に飛行する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年11月 アクセス回数:576 嵐をやり過ごす 「天気予報を選り好みしてはいけない。」よく聞く言葉です。私もかねてよりそのように思っていましたが、最近になって、部外の情報源で気象ブリーフィングの裏付けを取ることの重要性を改めて認識しました。 大隊からCEFS(Crashworthy External F […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年11月 アクセス回数:622 適切な工具を使おう! 整備のプロであるにも関わらず、私たち整備員は結果を考えずにリスクを冒してしまいがちです。工具を適切に手入れし、使用することは、プロとして欠かせないことです。ところが、残念なことに工具を大切にせず、不適切に使用してしまう場合があまりにも多いのです。私の体験を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:791 チームの重要な一員 それはいつもどおりの飛行任務でした。私が機長を務めるUH-60には、副操縦士である上級准尉に加えて、後部座席にはクルー・チーフである特技兵と、ガナーである軍曹が搭乗していました。戦闘巡回の最終区間を飛行していると、夜が更けてきました。気象予報では若干の天候 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:657 難しくても正しいことをすること 私のUAS(unmanned aircraft system, 無人航空機システム)オペレーターとしての経歴には、幸運にも不安全や事故ががありませんでした。それは私の最大の成果のひとつですが、私一人の力によるものではありませんでした。その多くの成功には、喫 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:633 いつもどおりからの脱却 中央アメリカへの2回目の派遣中だった私は、もう一人の機長とともに情報・監視・偵察(intelligence, surveillance and reconnaissance, ISR)任務を兼ねた地域慣熟訓練(local area orientation, […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:796 無理な飛行はするな 多くの若者がそうであるように、10代のころは私も友達から羨ましがられるようなスポーツ車を欲しがりました。16歳になって運転免許を取得したとき、両親からは「無理な運転はするな」とよく言われたものでした。皆さんの中にも、同じように言われた人がきっといると思いま […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年09月 アクセス回数:863 細部が重要 チヌークを操縦し始めた頃、ある上級准尉がこう言いました。「完璧な飛行など存在しない。」何回もの海外派遣を通じて経験を積んだ今になって、やっと彼の言ったことが理解できるようになりました。飛行を開始すると、状況は良くも悪くも変化するものです。そこで重要になるの […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年08月 アクセス回数:930 リスクを乗り越えるための3つの原則 正確性、適応性および安全性が同時に求められる陸軍航空の世界の中で、パイロットをはじめとする航空特技者にとっての道しるべとなるのは、「安全の確保(conservative response)」、「適切な状況判断(mature decision-making) […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年07月 アクセス回数:1,162 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:988 危険を回避せよ! その日の飛行は、フォート・リバティーの飛行空域で行う、ごく一般的な訓練任務のひとつに過ぎませんでした。私たちは北部訓練場(Northern Training Area, NTA)と呼ばれる場所で、空軍戦闘管制官の訓練を支援するための夜間のチーム飛行を行ない […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:788 タブレット使用の問題点について 各種情報の迅速な入手に対するニーズが高まるにつれ、コックピット内での電子機器の利用頻度が増大しています。飛行任務に関連するすべての情報をニーボードサイズのiPad Miniで閲覧できるのは、大変便利なことです。これらの機器のおかげで任務計画の立案や飛行任務 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:1,209 見つけられなかった猫 軍用機にとって、FOD(foreign object damage, 異物による損傷)は重大な問題です。CH-47の場合は、5名の搭乗員全員によるFOD(foreign object debris, 異物)点検をすべての飛行前に行って、飛行の安全を確保する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:850 礼節を捨て去れ ここでいう礼節とは、兵士が上官や経験豊富な兵士に尽くすべき礼儀のことです。残念なことに、それが危険状態発生の要因となる場合があります。それによって、経験の浅い兵士が飛行中に警告を発したり、正しい行いを要求したりするのをためらってしまう可能性があるからです。 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:888 1 2 3 4 5 6 7 次へ »