航空事故発生状況(抜粋)
本稿は、事故速報に基づく情報である。
有人機

H-60
定期整備作業中、隊員(servicemember, SM)はHH-60ヘリコプターの上に乗り、メイン・ローターのブレードを手で回転させる作業を補助していた。当該隊員は、機体表面にある滑りやすい箇所に足を取られ、転落した。落下中、当該隊員の太ももがアクセス・ステップに強くこすれた。続いて左足がステップのハウジングに接触したことで落下の勢いが幾分和らぎ、最終的に両足で着地した。着地の衝撃で左足と腰部に激しい痛みを感じた当該隊員は、直ちに現地の救急外来に搬送され、包括的な医療評価と診断を受けた。(クラスD)

H-64
事故当夜、機長(pilot in command, PC)と操縦士(pilot, PI)は夜間飛行の準備のため格納庫に到着した。この飛行の目的は、近日中に予定されていたナショナル・トレーニング・センター(National Training Center, NTC)への派遣に備え、機長の暗視装置(night vision device, NVD)飛行資格を更新することだった。クルーは離陸し、超低空飛行による進入訓練を実施するため地元の飛行訓練空域へ向かった。着陸地点への高高度・低高度偵察および複数回の進入を実施したが、その間に機体下面の空対空・空対地映像伝送システム(Air-to-Air to Ground, AAG)のアンテナが損傷していたことに気づかず、そのまま飛行を継続した。損傷が発見されたのは、着陸後の飛行後点検においてのことだった。(クラスD)

H-47
人員の潜入・離脱を伴う訓練演習中、着陸しようとした機体のダウン・ウォッシュにより、地面にあったアルミ製排水溝の部材が巻き上げられた。破片が前部ローター・システムに当たったため、クルーは直ちに機体をシャットダウンした。全搭乗員を降機させ、FOD(異物)を確認の上、機体を点検したところ、ローター・ブレードの一枚に表面損傷を発見した。飛行承認を得た後、必要最小限の乗員により、基地まで問題なく帰投した。(クラスE)
無人機

MQ-1C
強風から保護するため無人航空機(unmanned aerial vehicle, UAV)を移動させる際、整備実施規定に定められた手順を逸脱し、規定の5名ではなく2名のみで作業を行った。この人員不足により付近の梯子を見落とし、UAVのウィングレットを接触・損傷させた。(クラスD)
出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2026年04月
翻訳:影本賢治, アビエーション・アセット管理人
備考:本記事の翻訳・掲載については、出典元の承認を得ています。
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