FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 航空事故発生状況:AH-64Dの警戒任務 攻撃ヘリコプター・チームによる警戒任務完了後、チョーク1(編隊1番機)は、支援対象の地上部隊へのデモンストレーションとして、目標への再攻撃機動を行った。機体は高い降下率に陥り、地面に衝突した。この墜落により、搭乗員1名が重傷を負い、機体は大破した。 発生状 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年09月 アクセス回数:389 航空事故回顧:NVGを使用した部隊回収 ゼロ・イルミネーション(完全な暗闇)の状況下でNVG(Night Vision Goggle, 暗視ゴーグル)を使用した部隊回収を実施中、CH-47Dが未整備で埃の多いHLZ(Helicopter Landing Zone, ヘリコプター降着地域)にハード […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年08月 アクセス回数:486 事故調査報告:飛行中のエンジン停止 「下方エンジン・チップ」のメッセージを受信してから約2分半後、OH-58Dのエンジンが停止した。機体はオートローテーションに入り、未舗装の地面にハード・ランディングして大破し、2名が重傷を負った。 飛行の経緯 事故機は、2機のOH-58Dで構成されるスカウ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年07月 アクセス回数:439 航空事故回顧:フレア誤発射による地面への接触 概要 暗視ゴーグル(NVG, Night Vision Goggle)条件下での緊急空中機動任務を実施中、アップスロープ・ランディングを行った際にCH-47Dの前部ローター・ブレードが地面に接触した。当該ローター・ディスクがアンバランス状態となり、前後のロ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年06月 アクセス回数:568 航空事故発生状況:AH-64Dテール・ローター推力喪失 当該AH-64Dは、交戦中の部隊を支援中、No.5テール・ローター・シャフトのアフト・ハンガー・ベアリング・カップラーが剪断され、テール・ローターの推力を喪失した。搭乗員は不整地に不時着した。接地後、機体は左側に横転した。 発生状況 事故機は、旅団隷下で交 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年05月 アクセス回数:757 航空事故調査:MRB(メイン・ローター・ブレード)に衝突したフライト・メディック NVG(Night Vision Goggles, 暗視ゴーグル)を使用した患者後送任務中、HH-60Mが2点接地のピナクル・ランディングで待機していたところ、フライト・メディックがメイン・ローターのディスク・エリアに進入し、回転中のMRB(Main Ro […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年04月 アクセス回数:552 ブロークン・ウィング賞 陸軍航空ブロークン・ウィング賞は、緊急着陸を必要とする飛行中の故障または不具合から航空機を回復させる際に、高度な専門的スキルを発揮した航空搭乗員を表彰するものです。授賞の要件は、DA PAM 385-10 パラグラフ6-3f(訳者注:現在は5-11g)に記 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年03月 アクセス回数:488 ブロークン・ウィング賞 陸軍航空のブロークン・ウィング賞は、飛行中の故障や不具合から航空機を回復させ、緊急着陸を要する状況下で高度な専門的技能を発揮した航空搭乗員を表彰するものである。受賞要件はDA PAM 385-10の6-3f(訳者注:現在は5-11g)に記載されている。 上 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年01月 アクセス回数:481 2006年度米陸軍航空事故発生状況の概要 今年度も航空事故防止の成果をまとめる時期となりました。06年度の陸軍航空における「クラスAからCの事故」(無人機を除く)の発生件数は、108件であり、昨年度よりも16パーセント減少しました。特に「クラスAの事故」は2005年度よりも26パーセント減少し、2 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年12月 アクセス回数:2,537 Knowledge創刊のお知らせ 読者の皆様へ これまで航空安全に関する情報を提供してきた「Flightfax」は、2007年1月から、一般安全に関する情報誌である「Countermeasure」及び課外活動に関する安全情報誌である「ImpaX」と統合され、「Knowledge(ナレッジ、 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年12月 アクセス回数:2,077 レスキュー中の悲劇 ある分隊において、敵との激しい銃撃戦により数名の負傷者が発生した。負傷者のトリアージ(患者の負傷程度に応じて治療優先順位を決めること)を実施した結果、一部の重傷者について、航空機による緊急患者後送を要求することになった。 機付長は、懸命にケーブルを支えたが […] 出典:Flightfax, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年10月 アクセス回数:3,150 ベテランよ、油断するなかれ! この最新式の機体は、飛行開始から約56分後、高さ1,000フィートのタワーと、それを支えている太さ1インチのサポート・ケーブルに対地高度約917フィートで衝突した。この事故により、4名の搭乗員が死亡し、副操縦士が軽症を負った。 当該機は最新型のCH-47チ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年08月 アクセス回数:3,929 ダスト・ランディングにおける安全確保 陸軍のパイロットならば誰でも、いつかは砂漠地帯を飛行する日がやって来ます。全てのパイロットが、ダスト・ランディング要領を習得し、訓練しておかなければなりません。かくいう私も、IP(instructor pilot, 教官パイロット)ではないし、ダスト・ラン […] 出典:FLIGHTFAX, June 2006, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年06月 アクセス回数:2,444 ヘルメットを装着すべき理由 ケブラー製戦闘用ヘルメットの防弾性能は、以前から高く評価されている。しかしながら、この個人装具により防護できるのは、弾丸や破片だけではない。本事例のように、約9トンの航空機による荷重から身を守ってくれたケースもあるのである。 当該機(ブラックホーク)は、交 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2006年02月 アクセス回数:3,789 今は見える!もう見えない! それは、大隊長及び大隊のSP(standardization pilot, 検定操縦士)が操縦する指揮統制機の予備機としての任務を実施中のことだった。大隊長等が搭乗する航空機が1番機であり、私が搭乗する航空機は2番機として飛行していた。2番機の機長は私であ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 2006年01月 アクセス回数:2,295 2005年度米陸軍航空事故発生状況の概要 米陸軍は、今年度も引き続きOEF(Operations Enduring Freedom、不屈の自由作戦)及びOIF(Operations Iraqi Freedom、イラクの自由作戦)等の危険性の高い任務を遂行してきた。このような中、航空機同士の空中衝突 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 2005年11月 アクセス回数:2,609 3秒間が引き起こした惨事 航空機の操縦には、各種状況の継続的な把握が欠かせません,しかしながら、航空機内外の様々な事象、活動、人員、物件等により、操縦士が操縦に集中できないことがありますこ例えば、管制無線への応答、物の移動、操縦装置の調整、目標の照準等は、優先順位が低い事柄であるに […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 2005年05月 アクセス回数:2,695 今まで見た中で一番高い高圧線 1990年8月初旬(訳者注:イラク軍のクウェート侵攻と同時期)、私は米国内の転属に伴い、新しい隊長のもとに出頭しました。しかしながら、私が米国に滞在できる期間は、そう長くありませんでした。なぜならば、出頭したそのときに隊長から、近々クウェートへ出発するので […] 出典:FLIGHTFAX, April 2005, U.S. Army Safety Center 2005年04月 アクセス回数:2,409 IIMCからの復帰訓練 IIMC(inadvertent instrument meteorological conditions:予期していなかった天候急変等による計器飛行状態)に遭遇しないようにする最善の方法は、VFR(visual flight rules:有視界飛行方式) […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 2004年11月 アクセス回数:3,108 カウボーイを探し出せ 元事故調査担当者である私は、通称「カウボーイ」と呼ばれる危険なパイロットが周りにいないか、常に気をつけている。カウボーイであるかどうかは、年齢や性別、人種、階級、地位では判別できない。カウボーイは、あなたの部隊にもいるかも知れないし、指揮官や運用幹部、教官 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 2004年11月 アクセス回数:2,712 「IMCに入ってしまった!」 陸軍の回転翼機パイロットにとって、これ以上に不安を引き起こす言葉はないと言ってよいでしょう。パイロットのレベル(熟練者、教官、計器飛行検査官、機長、または初心者)のいかんにかかわらず、雲に突然入ってしまうことは、計画されたIFR(instrument fl […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2002年09月 アクセス回数:1,098 緊急脱出-間違いが許されない状況での生死にかかわる問題 あなたが同乗しているブラックホークが墜落した場合を考えてみてください。真っ黒な、刺激臭のある煙に突然包まれます。オレンジ色の炎が激しさを増し、機体の右下方向からの熱が強くなっていきます。 これから説明するのは、墜落した機体のキャビンに搭乗していたある同乗者 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2002年03月 アクセス回数:2,905 UH-60のデュアル・エンジン・ロールバック UH-60にはDER(dual engine rollback, デュアル・エンジン・ロールバック, 両エンジンの非過渡的な回転数低下)という事象が発生することが知られていますが、誤解されている場合も多いようです。この記事では、この現象に関するこれまでの経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1999年05月 アクセス回数:4,475 間違ったエンジンのシャット・ダウン ある晴れた夜、2機のUH-60ブラックホークが海岸線に沿って海上を飛行していた。飛行開始から約15分後、2番機の搭乗員から長機に緊急無線が発せられた。「おい、No.2エンジンから火が出ているぞ!」2番機の搭乗員たちがどうすることもできずに見守る中、長機は、 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Safety Center 1997年06月 アクセス回数:13,136 燃料補給中の火災事故からの生還 機長:「中尉、着陸前点検をやろう」 副操縦士:「ちょって待ってください。チェックリストを準備します。OKです。ウエポン・システム:セーフ」 機長:「セーフおよびオフ確認」 副操縦士:「テール・ホイール:ロック」 機長:「ロック確認」 副操縦士:「パーキング […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1995年02月 アクセス回数:4,461 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ »