FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から1つを選んで翻訳しています。 航空事故回顧-UH-60L NVG飛行中のIIMC(予期していなかった天候急変等による計器飛行状態) UH-60Lが、山岳地帯での年次の練度・即応性試験を兼ねたNVG技量評価を実施中、降雨雪のため、天候が悪化した。視覚的補助目標を失った搭乗員は、IMC(instrument meteorological condition, 計器飛行状態)に陥った。当該機 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年10月 アクセス回数:1,669 航空関連事故 航空関連事故(aircraft flight-related mishap)とは、飛行を目的とした行動において、航空機自体には報告義務のある損傷が生じなかったものの、それ以外の物の損傷または搭乗員もしくはその他の人員の負傷が発生した航空事故(aviation mishap)をいう。 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年09月 アクセス回数:1,403 航空事故回顧-MC-12Sシングルエンジン訓練 当該機(MC-12S)は、エンジン故障の状況を付与され、シングル・エンジンでの着陸を実施中、滑走路の進入端を過小な対気速度で通過し、滑走路から逸脱した。教官操縦士(IP)が着陸復行を試みたが、機体の制御を回復できなかった。当該機は、滑走路左側の地面に落着し […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年08月 アクセス回数:1,670 大規模戦闘作戦(Large Scale Combat Operation)における航空計画 ナショナル・トレーニング・センターでの訓練において、スリング準備を実施中のUH-60 イーグル・チーム(Eagle Team)は、ナショナル・トレーニング・センター(National Training Center, NTC)の決定的行動訓練環境(Deci […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2021年07月 アクセス回数:698 航空事故回顧-H-47パワー・マネジメントの不適切による事故 夜間の低照度環境下での緊急ヘリボンを実施中、操縦していた機長は、低トルクかつピッチ過大の地面効果外ホバリング状態に陥ってしまった。機体は急降下し、機首上げ姿勢で右に横転しながら地面に激突した。衝撃により、搭乗員が負傷し、機体に重大な損傷が生じた。 飛行の経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年07月 アクセス回数:1,058 航空事故回顧-アパッチの空域監視中断による事故 事故発生部隊の任務は、暗視装置(night vision devices , NVD)を使用した地域警戒任務であった。事故機であるAH-64Eの搭乗員は、見張りが不十分だったため、急斜面への接近に気づかず、山岳地形に機体を衝突させてしまった。機体は、約32 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年05月 アクセス回数:1,598 評価対策委員会(DAP)航空部の航空事故防止施策 アメリカ陸軍戦闘即応センター(United States Army Combat Readiness Center, USACRC)評価対策委員会(Directorate of Assessments and Prevention, DAP)には、航空に関 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年04月 アクセス回数:1,085 航空事故回顧-B350における不適切な緊急操作 飛行任務を実施中、当該機(B350)の搭乗員は、コックピット内に煙が充満しようとしているのに気づいた。煙で視界がさえぎられる前に、No.2エンジンのタービン温度が上昇し油圧がOpsiになっていることに気づいたパイロットは、当該エンジンを停止した。その後、N […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年03月 アクセス回数:1,215 整備記録への記入を怠るな 有人または無人機の整備作業や故障探求が終了した後、航空機整備記録をきちんと記入する暇がないと感じたことがありませんか? 陸軍省パンフレット738-751「陸軍整備管理システム機能別ユーザーマニュアル(航空用)」によれば、整備を行った際には、整備記録への記入 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年02月 アクセス回数:1,807 C-12におけるドアの不完全閉鎖 物語の始まりは、2008年10月のことでした。私は、アラバマ州ドーサンでフライト・セーフティー・インターナショナル社が実施していたC-12陸軍航空課程を卒業し、固定翼機操縦要員となりました。そもそも、私が固定翼操縦資格を得ることになったのには、いくつかの偶 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年01月 アクセス回数:1,677 H-60シリーズの過去5年間の航空事故発生状況(2016~20年度) H-60シリーズにおいて、2016年度から2020年度までの約5年間(総飛行時間1.7万時間以上)で発生したクラスA~Cの航空事故は、160件であった。そのうち、18件はクラスA(15件の飛行事故および3件の飛行関連事故)、16件はクラスB(14件の飛行事 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年01月 アクセス回数:590 NVGの奥行知覚などについて ふくそう(輻輳) 夜間飛行は、大きな困難を伴うものである。その困難を克服するために用いられるのがNVGであるが、それを使用することによってすべての問題が解決されるわけではない。あまり知られていないことであるが、NVGは、暗闇でも対象物を見えるようにする一方 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年12月 アクセス回数:2,332 航空事故回顧-CH-47DのIIMCにおけるブラウンアウト 事故機は、イラクの自由作戦を支援するため、兵士86名の空中機動を支援していた3機のCH-47Dのうちの2番機であった。自由隊形で飛行していた2番機は、視程が急速に悪化する地域に進入した。編隊の飛行速度低下に伴い、2番機は、編隊からの離脱を余儀なくされた。他 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年11月 アクセス回数:2,087 砂塵/雪煙環境下での離着陸テクニック 雪煙および砂塵環境下での着陸について考える場合に、まず、最初にお勧めするのは、それらの環境下における考慮事項について、搭乗員訓練マニュアルに記載されているタスクを確認することです。そこには、それに関連する実績のあるテクニックも記載されていますが、他の書物と […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年11月 アクセス回数:1,725 航空事故回顧-CH-47Dの特殊懸吊物スリング中の事故 CH-47Dによるシー・キングの胴体(特殊懸吊物)の機外懸吊訓練を実施中、飛行教官の命令指示の不適切(緊急事態宣言)により、懸吊物の緊急切り離しが行われた。搭乗員が懸吊物を切り離し、ブリーフィング時に取り決めていた緊急操作手順に従い機体を右に移動させたとこ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年09月 アクセス回数:2,110 疲労管理を軽視するな! 安全担当将校である私は、中隊や大隊の疲労管理プログラムを確立し、その監視を怠らないように幾度となく指導されてきました。にもかかわらず、余計な仕事をしたくなかった私は、先輩の安全担当将校から疲労管理ファイルをコピーさせてもらい、パイロットや搭乗員の名前を差し […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,703 航空事故回顧-UH-60Lパワー・マネジメントの不適切による事故 戦闘機動飛行を実施中、機長は、対地高度400フィートにおいて、60度の右バンク、24度の機首下げの姿勢をとった。その結果、飛行継続に必要な馬力が利用可能な馬力を超過し、機体は森の中に落下した。墜落により、機体は大破し、4名の搭乗員が負傷した。 飛行の経過 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年06月 アクセス回数:2,201 FADEC-F 緊急時の対応要領 搭乗員訓練マニュアル(aircrew training manual, ATM)への記載が予定されている緊急時の対応要領について、紹介したいと思います。この対応要領は、陸軍航空職種内で運用されているすべての回転翼機に適用できる、共通操作手順の確立を目指して […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,230 航空事故回顧-UH-60Aにおける不具合発生時の不適切な対応 UH-60AがNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用しながら、ホット・リフュエル実施場所へのタクシー移動を実施中、No.2エンジン・オイル圧力注意灯が点灯した。副操縦士が約26ノットまで機体の速度を減じたところ、メイン・ローター […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,291 新しい緊急時の対応要領の導入について アメリカ陸軍の操縦教官は、緊急時における搭乗員の対応要領に関する訓練および評価を、50年以上にわたって同じ方法で行い続けてきた。その訓練の中心は緊急操作手順を暗記し、迅速に実行することであった。そうして生まれ育ってきたのが今日の陸軍航空パイロットたちなので […] 出典:FLIGHTFAX Special Edition, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年04月 アクセス回数:261 航空事故回顧-AH-64Dの照明弾射撃中の地面への接触 対地高度60フィートのホバリング状態で2.75インチロケット照明弾を射撃中、テール・ホイールが地面に接触し、機体が右にヨーイングおよびローリングして、胴体が地面に接触した。地面との接触により、テール・ホイール、テール・ブーム、右ウイングおよび30㎜ガン・タ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年04月 アクセス回数:2,451 UH-60Lの悪天候(マイクロバースト)による墜落 教官操縦士が操縦するUH-60Lが駐機位置までホバリングでタクシー移動中、予報されていなかった、降雨を伴うマイクロバーストに遭遇した。当該機は、降下しながら左に旋転し、制御不能となって墜落した。機体は大破し、搭乗員が軽傷を負った。 飛行の経過 事故機は、教 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:4,044 安全な「夜の支配」を実現する白色蛍光体NVG アメリカ陸軍が歴史上最強の夜間戦闘組織であることに議論の余地はない。この組織は、世界中のいかなる組織よりも、多数のNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)対応機を保有し、多様な任務を遂行してきた。陸軍のパイロットおよびその他の搭乗員が何 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:5,600 チヌークの航空事故発生状況(2015~2019年度) 2015年度から2019年までの5年間(365,000飛行時間以上)で、H-47シリーズに発生したクラスA~Cの航空事故は、41件であった。その内訳は、クラスA事故が5件、クラスB事故が2件、クラスCが34件であり、総損害額は520万ドルを超えた。幸運 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年12月 アクセス回数:2,867 航空事故回顧-HH-60Mホイスト・ケーブルの破断 NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を用いた、実員によるホイスト操作訓練を実施中、ホイスト操作員として勤務していた搭乗整備員が、ホイスト・ケーブルに大きな揺れが発生している間に、ケーブルを巻き上げるとともに、高度を上昇させるようにパ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,964 « 前へ 1 2 3 4 5 次へ »