RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から毎月1つを選んで翻訳しています。 不具合発生時の飛行継続 パイロットというものは、自分自身だけでなく、他の搭乗員や航空機にも無理を強いる存在です。一連の事象が生じている間に、副操縦士、機体、そして自分自身に無理を強いたがために、悲劇的な結末をもたらすところだった事例を紹介したいと思います。 別の部隊から、MND- […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年06月 アクセス回数:2,999 簡単な一言 クルー・コーディネーションとは何なのでしょうか? それは、いつ始まり、いつ終わるのでしょうか? 私たちは、NVG(暗視眼鏡)を使用した4時間の飛行場監視任務のため離陸しました。機長である私は、2機のOH-58Dの編隊指揮官でもありました。2週間後に帰国を控 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年05月 アクセス回数:3,053 油断大敵 飛行中の搭乗員が、通常以上の状況認識や集中を必要とする時期があります。もちろん、駐機場から地上滑走を始めてから戻るまでの間、事故や不安全が発生する可能性は常にあるのですが、特に砂塵や雪が舞い上がる状況における離陸や着陸のような事故の発生が予測される時期に集 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年04月 アクセス回数:2,431 止まれ! イラクに派遣された患者後送ヘリのパイロットだった私は、非常に困難な、時には恐ろしい状況に飛び込み、そこを潜り抜け、そこから脱出してきました。バクダッドの戦闘支援病院までの患者空輸を実施中、多くの飛行任務の中のひとつに過ぎない、いつも通りの任務だとたかをくく […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年03月 アクセス回数:3,515 トラブル発生時の対応 飛行には、常にある程度のリスクが伴うものであり、我々、プロのパイロットは、そのリスクを軽減するために最大限の努力をしています。しかし、不測の事態が発生することを完全に避けることはできません。 2015年5月、私は、アフガニスタンで勤務していました。アフガニ […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年02月 アクセス回数:4,063 適切な判断 操縦課程を卒業したばかりの若き准尉だった私は、どこか海外で大きな仕事をやり遂げたくてウズウズしていました。そんな私にとって、ホンジュラス共和国のソト・カノ・エアー基地で非戦闘任務を行っていた統合戦術部隊ブラボー(Joint Tactical Force B […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年01月 アクセス回数:2,466 空間識失調による操縦の交代 飛行時間850時間以上でNVG飛行時間約175時間であった私は、飛行時間が私の3倍以上ある、私と同じ中隊の訓練担当操縦士が搭乗する航空機の機長として飛行していた。後席には、2名の経験豊富な機付長が搭乗していた。私と訓練担当操縦士が2機編隊の2番機として参加 […] 出典:Knowledge, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2016年12月 アクセス回数:3,698 降雪による空間識失調状態からの脱出 著者注:この事案は、かなり以前にアラスカで発生したものである。その時、私は、旧式の航空機(OH-58A+)5機で構成される編隊のうちの1機に機付長として搭乗していた。我々は、野外演習のため、気温が-46℃に達する中で2週間のテント生活を行った後、駐屯地へと […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2016年11月 アクセス回数:4,494 パワー・マネジメントの重要性 アフガニスタンへの展開に先立って、現地で必要となるパワー・マネジメントに関する訓練を実施していたことが、役に立った事例を紹介します。最高気温が摂氏32度、空は晴れ渡り、視程も良好な飛行日和の日に実施された任務でのことでした。後で変更となりましたが、当初予定 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2016年06月 アクセス回数:3,566 海上でのデュアルエンジン・ロールバック 過去18年間、私は飛行中にたくさんの事象を経験し、それを書き留めてきました。その中でも特に印象に残っているのは、ホノルルVOR(Very High Frequency Omni-Directional Range, 超短波全方向式無線標識)のすぐ南にあるア […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2015年11月 アクセス回数:1,846 障害物地図は更新されていますか? それは、12月の初め、韓国のキャンプ・テグ(訳者注:ソウルの南東約250kmに位置する大邱(テグ)広域市に所在するいずれかの駐屯地を指すものと思われる。)でのことでした。私は、キャンプ・ハンフリース(訳者注:ソウル市の南約60kmに位置する米軍キャンプ。飛 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年05月 アクセス回数:2,111 エラーの連鎖による整備上の不安全の発生 航空事故を防止するためには、エラーの連鎖を断ち切らなければなりません。この記事で紹介する不安全は、エラーの連鎖さえなければ、簡単に避けられるものでした。陸軍の安全管理計画に「幸運」という項目はありませんが、この不安全は航空事故に至る前にたまたまの幸運でエラ […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2014年07月 アクセス回数:3,714 平時と戦時における事故発生状況の比較 米陸軍は、平時の軍隊へと急速に変換中である。若年兵士にとっては、家で家族や友人と余暇を過ごす初めての機会となっていることであろう。ただし、各級指揮官及び安全関係者の間には、この変換が事故による死亡者の増加をもたらすのではないかという懸念が広がっている。米陸 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2014年05月 アクセス回数:2,576 それは本当の火災か 緊急手順が存在するのには理由があり、パイロットであれば誰でも、チェックリストを活用することが正しい判断を下すためにいかに重要であるかを知っているはずです。 ある日、私は、整備の完了したUH-60ブラックホークを受領するため、テキサス州コーパスクリスティ米陸 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2013年10月 アクセス回数:2,249 計器を信頼せよ 操縦課程を卒業してすぐにイラクに派遣された新米パイロットの私は、任務に参加したくてウズウズしていました。副操縦士(ライト・シート・ライダー)としてUH-60Aに搭乗するようになってから1週間が経過した頃、人員輸送任務の要求が増えはじめ、部隊は非常に忙しくな […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2013年07月 アクセス回数:3,668 使い果たした燃料 パイロットならば誰でも一度は、「燃料が間に合うだろうか?」という状況を経験するものです。運良くそのような経験がない人でも、他の人がおそらく苦笑を浮かべながら話すのを聞いたことはあるはずです。ほとんどの場合、その経験は最初の、そしてうまくいけば最後の貴重な経 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2013年03月 アクセス回数:3,129 氷上への着陸による水没 「実行力を発揮し、困難に立ち向かう」という心意気にあふれる我々操縦士は、いかなる困難に直面した場合でも、あらゆる手段を尽くして任務を達成しようと努力する。しかしながら、たとえ最善の状況判断を行ったとしても、後になってから、「別の行動を取るべきだったのではな […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2012年12月 アクセス回数:3,883 敵地上空での被弾 アメフトの殿堂入りプレーヤーであるレル・グリーンは「緊要な時期に備えることが重要だ」と語った。アメフト・プレーヤーにとっての「緊要な時期」とは、「OK、お前の番だ!」と言われる時のことであり、その時に実力を発揮できなければならない。一方、陸軍の兵士もまた、 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2012年10月 アクセス回数:3,114 2011年度の米陸軍における事故発生状況 米陸軍は、安全に関し目覚ましい進歩を続けている。2011年度の各種事故による死亡者数は、公務中の死亡者数の劇的な減少により、戦時中であるにもかかわらず、ほぼ平時の水準に戻った。 指揮官たちは、安全が任務遂行に及ぼす影響を正しく認識し、指揮の基本に立ち返り […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2012年01月 アクセス回数:1,739 危険箇所への突進 任務遂行を急ぐOH-58Dの搭乗員にとっては、「弱くて方向が定まらない風」でさえも危険要因となり得る。以下は、「弱くて方向が定まらない風」が原因でもう少しで命を失うところを幸運にも助かった搭乗員達の手記である。 2010年6月19日の夜、我々は、計画任務の […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2011年05月 アクセス回数:2,485 誰も操縦していない! その日の任務は、ドイツ国内のある演習場までの移動という、これまでにも何回も行ってきた、ごく通常の飛行任務であった。 中隊の訓練担当操縦士は、若手操縦士達を訓練するため、AMPS(aviation mission planning system, 航空任務計 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2010年10月 アクセス回数:2,473 予防着陸を躊躇するな フォート・ブラグの飛行部隊で試験飛行操縦士として勤務していた私は、AH-64Aに搭乗し、ノース・カロライナ州中部の山岳地帯上空で昼間の有視界編隊飛行を行っていた。フォート・ブラグで勤務するのが2回目であった私は、その山岳地帯の地誌に十分に習熟していた。天候 […] 出典:KNOWLEDGE, August 2010, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2010年08月 アクセス回数:5,591 もしも人員が乗っていたら... 夜が近づくにつれ、我々搭乗員達は、NVG訓練飛行の準備を始めました。今夜の訓練課目は、ホイスト吊上げに関するレディネス・レベルの査定でした。(訳者注:レディネス・レベルとは、米陸軍における回転翼パイロットの訓練練度の段階である。レディネス・レベルは、3段階 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2010年05月 アクセス回数:2,113 同乗者の練度不足に起因する事故 夜間、高度9,100フィートのピナクル(狭隘な山頂部)に着陸しようとした時、我々の搭乗していたCH-47Dチヌークは、樹木にローターを接触させ、激しい振動に見舞われました。機長であった私は、副操縦士から操縦桿を取り上げると、近傍の錯雑地に機体を落着させまし […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2010年04月 アクセス回数:4,085 コレクティブ・レバーの拘束 上級准尉になったばかりだった私は、UH-60ブラック・ホークのインストラクター・パイロットとして勤務していました。 私の所属する飛行大隊は、FTX(field training exercise, 実動訓練)を支援するため、ブラック・ホーク10機を使用した […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2009年12月 アクセス回数:3,226 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ » <広告>