RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:989 CH-47の思い出 はじめに CH-47チヌークは、1962年(筆者が生まれた年です!)にアメリカ陸軍にCH-47Aとして採用されて以来、実に60年以上にわたって使い続けられている大型輸送ヘリコプターです。日本においては、1986年に陸上自衛隊と航空自衛隊がCH-47Dを改修 […] 出典:Aviaton Assets 2024年06月 アクセス回数:3,337 UH-60の思い出 はじめに UH-60ブラックホークは、1974年に初飛行し、1979年にUH-1の後継機としてアメリカ陸軍に採用された多用途ヘリコプターです。日本においては、航空自衛隊が1988年から、海上自衛隊が1989年から、陸上自衛隊が1995年から調達を開始しまし […] 出典:Aviaton Assets 2024年05月 アクセス回数:4,025 UH-1の思い出 はじめに UH-1は、1956年に初飛行し、1959年にアメリカ陸軍に採用された多用途ヘリコプターです。最初のうちは、患者後送機として使われていましたが、時間が経つにつれて、兵員輸送機としても使われるようになりました。そして、1965年にベトナムで歴史上初 […] 出典:Aviation Assets 2024年05月 アクセス回数:3,865 適切な整備を行うために パイロットの能力は操縦している機体の能力で決まり、その機体の能力は整備する隊員の能力で決まる。 整備に関連する航空事故の原因には、2つしかない。誰かが職務を怠ったか、正しく遂行しなかったかのどちらかである。一部の例外を除き、整備ミスは防ぎうるものであり、許 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1991年01月 アクセス回数:1,653 テクニカルトーク:新興技術における「バスタブ曲線」 すべての物理システムには、そのライフサイクル全体を通じて、コンポーネントやサブシステムの故障が発生し続けます。その発生率は、通常、システムが複雑になるほど高くなります。 複雑な物理システムである航空機にも、同じことが言えます。故障の発生およびそれがもたらす […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2022年06月 アクセス回数:1,680 テクニカルトーク:PPMx(予後および予測整備) PPMx(Prognostic and Predictive Maintenance, 予後および予測整備)は、現在行われている事後対応型の整備体制から、将来を予測した意思決定に基づく手法への移行を目的としたアメリカ陸軍の施策である。従来の整備は、予期して […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2022年01月 アクセス回数:1,492 航空整備訓練プログラムの完全施行について 航空整備は、航空科部隊の飛行任務遂行能力および地上部隊に対する戦闘および戦務支援能力を直接左右する重要な要素である。航空整備の瑕疵は、航空機等の性能および信頼性に重大な影響を及ぼし、任務の遂行を困難にするからである。また、航空機等による攻撃、輸送、偵察およ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年10月 アクセス回数:1,493 FRCE(東部艦隊即応センター)が新たなV-22整備業務を遂行 HMX-1において運用されているMV-22Bオスプレイの最初の入場機をV-22整備ラインから清掃・塗装施設へと牽引しようとしているFRCEの輸送専門官。この機体の在場期間は150日の予定であったが、122日で払い出しを完了し、28日間の短縮に成功した。入場 […] 出典:NAVAIR News, Naval Air Systems Command 2021年09月 アクセス回数:2,223 T53-L-13BエンジンにおけるP1マルチプライヤ・コネクタの不具合 1971年以来、T53-L-13Bエンジンを搭載したヘリコプターにおいて、P1(コンプレッサー入口圧力)マルチプライヤ(乗算器)・コネクタの不具合が12件発生している。そのうちの6件は、航空事故を発生させてしまった。高度や時間の余裕がなかったため、ガバナ( […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1976年12月 アクセス回数:2,254 安全の大切さを理解した時 後期課程を卒業したばかりの新兵は、安全のことなんて何も考えていないものです。私が陸軍に入隊したのは、10年間、民間人として働いた後のことでした。建設現場で働いていた私は、壁伝いに歩いたり、足場を上ったり、屋根板を貼ったりというような作業を行っていましたが、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年11月 アクセス回数:1,443 進化を継続するAMSA(航空任務システム及びアーキテクチャー) 前例の通用しない今日、アメリカ陸軍には、大規模戦闘作戦(Large Scale Combat Operations, LSCO)に焦点を絞った新たなビジョンを持ち、国家の要請に応えるための準備を整えておくことが求められている。18か月前に行われたAviat […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2020年10月 アクセス回数:3,223 慌てるとロクなことがない それは、バクダッドの、ある暖かい夜のことでした。私は、敵との交戦を含む5時間の飛行任務を終えたばかりでした。飛行前ブリーフィングを開始してから、飛行後ブリーフィングを終了するまで、すでに9時間半が経過していました。さらに嬉しいことに、翌日の任務に備えて、週 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年06月 アクセス回数:1,618 起きてはならない不安全事案 2011年、新しい夜明け作戦(Operation New Dawn、2010年9月以降のイラク戦の作戦名)に参加していた私は、RQ-7Bシャドー無人航空機システムの訓練担当操作員として、前方運用基地ウォーホースで勤務していました。その日、旅団戦闘チームの情 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:1,587 首を落とされないように 航空科職種で勤務する者であれば、誰でも1度くらいは、「死ぬところだった」というような経験をしたことがあると思います。私も、何度か経験しています。私にとって、その経験は、生涯を通じて忘れられない教訓となっています。このような経験は、そこから生還した者にとって […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:2,809 FOD(Foreign Object Damage)をもたらすFOD(Foreign Object Debris) この記事の目的は、FODプログラム計画・実施要領を説明することではありません。それは、私の航空部隊および品質管理機関での経験を紹介し、このことを考えていただく機会を提供することにあります。 整備員であれば、誰でも、AIT(advanced individu […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2019年10月 アクセス回数:7,435 疲労による列線勤務中の事故 当時、我々は、イラクのモスルにあったOH-58Dを装備する部隊に所属していた。高い作戦頻度の中、多くの航空支援任務を遂行していた。そのしわ寄せを受けた整備員は、何週間も休むことなく、毎日、12~14時間の勤務を続けていた。 数ヶ月前に他の場所からモスルへと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,776 ビッグアスファン社のランプとファンによる作業環境の改善 ノースカロライナ州モリスビルの格納庫に取り付けられたビッグアスファン社製のパワーフォイルXシリーズ低速大容量フアンとLEDライトの下で作業を行うノースカロライナ州兵 ノースカロライナ州モリスビルのノースカロライナ州兵の格納庫は、ローリー・ダーラム国際空港の […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年12月 アクセス回数:2,738 ローター・ブレードと脚立との接触事故を未然に防止した隊員に対する賛辞 伍長 ダミアン・ガリベイは、MV-22Bオスプレイを担任する列線チームに所属する故障探求整備員であった。 ある機体が、離陸直後に故障が発生し、エプロンに帰投した。当該機の搭乗員たちは、任務を続行するため、予備機に乗り換えようとしていた。 搭載されていた貨物 […] 出典:APPROACH MAGAZINE, Naval Safety Center 2019年11月 アクセス回数:3,224 陸軍航空に関わる教義の改定について この記事は、陸軍航空に関わる教義(ドクトリン)の改定について、その概要を説明するものです。私は、USAACE(United States Army Aviation Center of Excellence, アメリカ陸軍航空教育研究センター)のDOTD( […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年07月 アクセス回数:3,594 デジタル時代の故障探求 今日の高度な航空機用アビオニクス・システムに故障や一時的不具合が発生した場合、アナログ式の単純なマルチメーター(回路計)だけで、十分な原因究明を行うことは困難です。今日の技術者は、そのシステムに見合ったレベルの試験器材や技術資料を保有し、単なる「部品交換」 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年06月 アクセス回数:3,924 陸軍航空航空整備士の再就職に向けた資格取得 労働統計局によると、2017年時点での民間航空整備士の平均賃金は、1時間当たり29ドル34セント、1年あたり61,020ドルである。ボーイング社は、2037年までに新たに必要となる整備士は754,000名であり、そのうち189,000名はアメリカ国内で確保 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年04月 アクセス回数:4,002 テクニカルトーク:鋼の水素ぜい化 鋼には多くの種類があり、一般的には、その用途に応じて、最も適合した種類の鋼が用いられる。鋼の持つ特性は、その種類によって異なり、ある特定の用途に適合したり、適合しなかったりするのである。ヘリコプターの設計においては、数種類の高張力炭素鋼の中から、その特性に […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年01月 アクセス回数:3,122 EAAツール社-陸軍機用特殊工具の供給源 メイン・ローター・ハブ・スピンドル・プーラー(P/N:SP-60-AA)は、固着したスピンドルを取り外す際に、ライナー、ピッチ・ホーン、およびスピンドル・ラグが損傷するのを防止する。 米陸軍は、テロとのグローバル戦争を開始して以降、ヘリコプターの補給整備基 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2018年12月 アクセス回数:3,475 AH-64メイン・ローター・ストラップ・パックの改修 2年前にアパッチで発生したある死亡事故の原因は、調査の結果、メイン・ローター・ストラップ・パックのアウトボード・ナットのクラックであったことが判明した。そのクラックは、応力腐食割れにより生じたものであった。 この問題により、アパッチが飛行停止になることはな […] 出典:ARMY AVIATION, October 2018, Army Aviation Association of America 2018年10月 アクセス回数:4,702 1 2 次へ »