RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 搭乗員の疲労管理 それは、約45分離れたところにある駐屯地まで人員を輸送し、帰投するという定期的な任務でした。その頃には我々が海外に派遣されてから1年以上が過ぎており、同じような任務の繰り返しが多くなっていました。私が搭乗していたのは、2機のUH-60で構成される編隊の2番 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年06月 アクセス回数:217 編隊飛行中の空間識失調 空間識失調の感覚は、飛行中にそれを経験した者でなければ、理解することが難しいものです。幸運なことに、私はそれを経験しても生き残り、その夜について話すことができています。 我々は3機のUH-60Mでハワイ島を一周する訓練飛行を計画していました。その訓練では、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年06月 アクセス回数:246 航空事故調査:MRB(メイン・ローター・ブレード)に衝突したフライト・メディック NVG(Night Vision Goggles, 暗視ゴーグル)を使用した患者後送任務中、HH-60Mが2点接地のピナクル・ランディングで待機していたところ、フライト・メディックがメイン・ローターのディスク・エリアに進入し、回転中のMRB(Main Ro […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2012年04月 アクセス回数:296 我々にも起こりえたこと 2020年1月26日、バスケットボールの伝説的プレーヤーであるコービー・ブライアントとその娘などが、南カリフォルニアでIIMC(予期せぬ天候急変等による計器飛行状態)によるヘリコプター墜落事故で亡くなりました。それと同じ日、ある強襲中隊も同じような運命を辿 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年05月 アクセス回数:346 急いては事を仕損じる 私たちは皆、航空業界のプロフェッショナルとして、任務を遂行するために最善を尽くしています。ただし、最短時間で最高の結果を出そうとする欲求は、時として裏目に出ることがあります。最小限の時間で仕事を終わらせようとしたためにクラスCの事故を発生させた、私の事例を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年05月 アクセス回数:258 ドア・ガンの不時発射 私たちの飛行部隊は数か月間現地に駐留し、全般支援、空中機動およびVIP輸送任務を遂行していました。ある日、担当地域内の下級部隊を視察する任務部隊司令官を空輸する任務を命ぜられました。当該任務を実施する編隊は2機のUH-60で構成されていました。1番機(長機 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:264 「鳥だ!」 私たちはニューヨーク市のヘリコプター飛行ルートの1,500フィート弱の高度をロングアイランド南岸に沿って西方向に飛行していました。澄み切った空気の中、約20マイル先のまるで絵画のような美しい街並みや青い空にそびえ立つビル群が手に届きそうに感じられました。地 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年04月 アクセス回数:236 航空事故発生状況-患者後送支援 当該HH-60Lヘリコプターは、夜間暗視眼鏡(NVG)を使用し、照明のない未舗装の着陸帯に着陸中、ブラウンアウト状態に陥った。着陸復行を試みている間に、機体がドリフトし、斜面に衝突して右側面を下にして停止した。墜落後の火災により航空機は全損し、搭乗員2名が […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2013年11月 アクセス回数:271 油断との闘い 航空の世界に入るとすぐに、いかに日常的な飛行であっても、飛行に集中するよう教えられます。しかし、人間はそのようにプログラムされていません。技量が向上すればするほど、その意識を失いがちです。これは、上達に伴って自然に生じることです。パイロットである私たちは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年03月 アクセス回数:274 油断との闘い 雪と氷。それは季節や運用環境によっては珍しくない気象ですが、パイロット、整備員および運航要員にとっては追加の計画立案や作業が必要になります。特に派遣中においては、任務遂行可能な航空機を常に維持しなければならないため、それに関する予報は大変重要なものとなりま […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2025年01月 アクセス回数:575 明日の戦士を支援する航空タービン・エンジン・プロジェクト・オフィス 今日の戦士に高品質のT700およびT55エンジンを供給している航空タービン・エンジン(Aviation Turbine Engines, ATE)プロジェクト・オフィスは、T901改良型タービン・エンジン(Improved Turbine Engine, […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2024年12月 アクセス回数:656 航空事故発生状況 – HH-60M パワー・マネジメント ハリケーン・ヘレーン作戦を支援するため、月齢ゼロの環境でNVG(夜間暗視ゴーグル)を使用した急降下進入を実施していたところ、TGT(タービン・ガス温度)制限によりメイン・ローターがドループした。ローター回転数の低下により、機体は右に約10回旋転した。 発生 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:769 最悪の事態に備える それは、会議に参加するVIPとその参謀をピックアップし、45分離れた2つの拠点まで飛行して駐屯地に戻るという、単純かつ日常的な任務でした。飛行間の気象予報は有視界飛行方式(VFR)で、途中で軽いにわか雪の可能性があるとのことでした。任務終了から数時間後には […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年12月 アクセス回数:817 嵐をやり過ごす 「天気予報を選り好みしてはいけない。」よく聞く言葉です。私もかねてよりそのように思っていましたが、最近になって、部外の情報源で気象ブリーフィングの裏付けを取ることの重要性を改めて認識しました。 大隊からCEFS(Crashworthy External F […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年11月 アクセス回数:676 チームの重要な一員 それはいつもどおりの飛行任務でした。私が機長を務めるUH-60には、副操縦士である上級准尉に加えて、後部座席にはクルー・チーフである特技兵と、ガナーである軍曹が搭乗していました。戦闘巡回の最終区間を飛行していると、夜が更けてきました。気象予報では若干の天候 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年10月 アクセス回数:701 フォーラム:TGTの制限機構および警報装置 ここに表明された見解は専門的な議論を促すためのものであり、アメリカ陸軍または アメリカ陸軍コンバット・レディネス/セーフティ・センターの方針を示すものではない。 数年前、あるUH-60でクラスAの死亡事故が発生しました。 NVG(night vision […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2014年04月 アクセス回数:1,175 航空事故発生状況-テール・ローター・コントロールの喪失 当該H-60Mは、NVGを使用しVMCで滑走路に進入中、対地高度約80フィートで制御不能な右旋転に入った。機体は旋転を数回繰り返したのち、地上に墜落した。搭乗員1名が死亡し、2名が重傷を負った。 飛行の経緯 当該機の任務は、単機での昼・夜間飛行の練成であっ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2014年02月 アクセス回数:876 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:1,027 UH-60の思い出 はじめに UH-60ブラックホークは、1974年に初飛行し、1979年にUH-1の後継機としてアメリカ陸軍に採用された多用途ヘリコプターです。日本においては、航空自衛隊が1988年から、海上自衛隊が1989年から、陸上自衛隊が1995年から調達を開始しまし […] 出典:Aviaton Assets 2024年05月 アクセス回数:4,932 海上でのデュアルエンジン・ロールバック 過去18年間、私は飛行中にたくさんの事象を経験し、それを書き留めてきました。その中でも特に印象に残っているのは、ホノルルVOR(Very High Frequency Omni-Directional Range, 超短波全方向式無線標識)のすぐ南にあるア […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2015年11月 アクセス回数:3,125 UH-60のデュアル・エンジン・ロールバック UH-60にはDER(dual engine rollback, デュアル・エンジン・ロールバック, 両エンジンの非過渡的な回転数低下)という事象が発生することが知られていますが、誤解されている場合も多いようです。この記事では、この現象に関するこれまでの経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1999年05月 アクセス回数:4,167 自分の能力にうぬぼれるな 正直に言って、私たちパイロット、特にヘリコプターのパイロットにはうぬぼれの強い者が多いです。パイロットにA型性格(訳者注:よく遊び、よく働き、競争的でエネルギッシュなタイプの人間。血液型とは関係がない)が多いのは周知の事実です。それは、要求される危険で複雑 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年01月 アクセス回数:1,184 一部計器故障状態での飛行 美しきアラスカ中部。その山岳地帯が織りなす景色には、誰もが目を奪われます。ただし、天気が良ければですが... 私は、年に一度の練度・即応性検定の一環として、計器飛行練度評価を受検しようとしていました。その日に予定されていたのは、中隊内の技量評価操縦士兼計器 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:1,021 「思い込み」という「わな」 それは、夏の終わりの韓国でのことでした。UH-60のクルー・チーフだった私は、毎年恒例の「技能および即応性検定」を受けていました。私は教官クルー・チーフによって評価され、それと同時に、その教官クルー・チーフは教官操縦士によって評価されていました。さらに、前 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:1,013 自信を失墜させた飛行 その当時の私は、HH-60Mで500時間以上を飛行した上級パイロットの1人であり、機長への昇格を目前にしていました。機長として十分な技量をもっていると確信する私のことを、自信過剰だという人もいました。今にして思うと、まさにそのとおりでした。 隊長および技量 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:969 1 2 3 4 5 次へ »