RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 事故に向かって突き進むな 陸軍パイロットは、常に厳しい要求にさらされ続ける職務です。急いでいる場合でも、状況を適切に把握し、それをコントロールできることが求められます。ごく通常の運航で私が経験した事例を紹介しましょう。 それは、CH-47の3機編隊の中の1機として、ジョージア州サバ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:827 予想外の天候悪化 それは私が韓国で機長になったばかりのことでした。キャンプ・ハンフリーズで勤務していた私に与えられたのは、新米の中尉とともにキャンプ・ケーシーまで飛行する任務でした。飛行時間は4時間であり、任務終了後に1時間以上の飛行が可能なため、その時間を利用して患者後送 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年02月 アクセス回数:896 自分の能力にうぬぼれるな 正直に言って、私たちパイロット、特にヘリコプターのパイロットにはうぬぼれの強い者が多いです。パイロットにA型性格(訳者注:よく遊び、よく働き、競争的でエネルギッシュなタイプの人間。血液型とは関係がない)が多いのは周知の事実です。それは、要求される危険で複雑 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年01月 アクセス回数:1,125 オーバートレーニングになってはいないか? この夏に行われた陸軍航空安全教育デー(safety stand-down day)での意見の中に、大規模戦闘作戦(large-scale combat operations)と訓練の両立に関する問題を指摘する声があった。この2つを同時に行おうとすると、必要 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:867 ゴー・アラウンドのコールには従え! 操縦課程を卒業した私が最初に配属されたのは、カリフォルニア州フォートアーウィンにあるUH-72ラコタを装備する部隊でした。ある夜のこと、私は中隊の教官操縦士と2名の搭乗員とともに、NVG訓練飛行を行っていました。コロラド州ジプサムにある陸軍航空高高度訓練場 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年12月 アクセス回数:856 ボルテックス・リング・ステートからの回復 UH-60ブラック・ホークは陸軍航空に不可欠な機体であり、様々な軍事作戦を支援し続けています。ただし、回転翼機特有の問題点がある点については他の機種と変わりがなく、安全確保のための着意を怠ることはできません。数年前、ブラック・ホークの搭乗員としてごく通常の […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年11月 アクセス回数:1,213 天候の急変 飛行中に天候の急激な変化を経験したことのないパイロットは、ほとんどいないでしょう。その経験は、良くも悪くも、その後の飛行に何らかの影響を与えているはずです。私の場合は操縦課程において、視界ゼロの雲中飛行を経験しましたが、その時ほど隣の席の教官パイロットに感 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:817 風と共に去りぬ その時、私は、マートルビーチ国際空港(サウスカロライナ州)で、突然やってきたモンスーンのような風が急速に強まっていくのを運行事務所(Fixed Base Operations, FBO)のガラス製のドアから眺めていました。雨が激しくなり、わずか50ヤード( […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年10月 アクセス回数:1,022 人はひとりでは生きられない 私たちは、毎日のようにテレビを見たり、電子メールやテキスト・メッセージを送受信したり、電話をかけたりしています。このため、十分なコミュニケーション能力が身についていると思いがちですが、はたして本当にそうでしょうか? 必ずしもそうではないのです。私の経験を紹 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:1,446 整備員魂-FODチェックに求められる完全性 下士官になりたてだった頃のこと、ツール・アカウンタビリティー(工具の管理)が不適切だったために、ひどい目に遭ったことがありました。ひどい目に遭うのは、決して悪いことばかりではありません。人は、少しくらいの刺激を受けてもへこたれないものです。その経験は、私に […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:1,197 一部計器故障状態での飛行 美しきアラスカ中部。その山岳地帯が織りなす景色には、誰もが目を奪われます。ただし、天気が良ければですが... 私は、年に一度の練度・即応性検定の一環として、計器飛行練度評価を受検しようとしていました。その日に予定されていたのは、中隊内の技量評価操縦士兼計器 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:961 「思い込み」という「わな」 それは、夏の終わりの韓国でのことでした。UH-60のクルー・チーフだった私は、毎年恒例の「技能および即応性検定」を受けていました。私は教官クルー・チーフによって評価され、それと同時に、その教官クルー・チーフは教官操縦士によって評価されていました。さらに、前 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:974 自信を失墜させた飛行 その当時の私は、HH-60Mで500時間以上を飛行した上級パイロットの1人であり、機長への昇格を目前にしていました。機長として十分な技量をもっていると確信する私のことを、自信過剰だという人もいました。今にして思うと、まさにそのとおりでした。 隊長および技量 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:928 基本の遵守 チヌークを操縦したことがない人が、まず最初に知っておくべきことは、垂直方向の操縦を行うのがコレクティブではなく、スラスト・コントロール・レバーであるということです。そして、クルー・コーディネーションに関して、恐らくタンデム配置のアパッチに次いで、高いレベル […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:983 盲目状態での飛行 その不安全は、数年前、アリゾナ州マラーナのシルバーベル陸軍ヘリポートにある西部陸軍州兵航空訓練場でAH-64Aの教官パイロットをしていた時に起こりました。この不安全の経験を通じて、うまくいったことと、そうではなかったことがありました。 それは、夏のモンスー […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年05月 アクセス回数:567 ガス欠寸前での飛行 誰でも、「なんとかなるだろう」と思って失敗した経験があるはずです。もし幸運にもそれを経験せずに済んでいたとしても、誰かからそんな経験を聞いたことがあるでしょう-おそらく苦笑を浮かべながら...それは初めての、そして願わくは最後の経験であって欲しいものですが […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年05月 アクセス回数:1,054 ドアガンの不適切な操作による重大事故 それは2月のイラクでのことでした。私たちは、その日の最終任務から帰投しました。鉄条網で囲まれた展開地に進入すると、クルー・チーフとガナーは、M-240H機関銃からリンクでつながった弾薬を取り外し、銃を前に倒して銃口を下げた状態にして、着陸に備えました。着陸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年04月 アクセス回数:1,022 絶体絶命 計画外の行動をとった私は、友人をメインローター・ブレードで死なせてしまうところでした。それは6月のことでした。私の部隊は、LUH-72ラコタで患者後送を行う初めての州兵部隊としてドイツに配備され、中東に派遣されていたUH-60ブラックホークを装備した部隊を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年03月 アクセス回数:981 パワー・マネジメント:逃げ道を確保しておくことの重要性 操縦課程を卒業したての新米准尉だった私は、操縦を早く身に着けたいと思い、ある中尉との飛行任務に志願しました。その任務は、後にRAIDプログラムとして広く知られるようになった州の麻薬対策部門の支援であり、地元の麻薬取締チームをUH-1Hで空輸し、マリファナを […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年02月 アクセス回数:1,157 任務と安全 イラクの自由作戦VとVI(訳者注:作戦の期区分のことか?)の間、ある判断が繰り返し求められました。限界ギリギリの天候の中、離陸するべきか、地上にとどまるべきか? 陸軍パイロットなら誰でも分かっているとおり、時には、任務の重要度が最低気象条件を上回ることがあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年01月 アクセス回数:834 機外搭載物の不時落下 機外搭載訓練は、貨物ヘリコプターのパイロットにとって、自分の能力を試す絶好の機会です。それは、刺激的で充実感のある任務ですが、緊急時には重い機外搭載物を投棄しなければならないという固有のリスクを抱えるものでもあります。最近も、訓練中に、CH-47Fの搭乗員 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年12月 アクセス回数:841 スキー場の人工雪による不安全 パイロットは、着氷の危険性を常に把握するように訓練されています。防氷・除氷機能のない機種で飛行する場合には、特にそうです。UH-72Aでの最初のレディネス・レベル訓練を受けていた私は、着氷に関する恐ろしい経験をしました。 ある冬の夜、私は中隊の技量評価操縦 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年12月 アクセス回数:982 メキシコ湾沖合でのIIMC(予期せぬ天候急変等による計器飛行状態) 航空学校を卒業したばかりだった私は、他のパイロットと同じく、新しい経験を熱望していました。順調に訓練が進み、ついに、最初の実任務を行うために必要な飛行時間を達成した私は、完全任務遂行能力(fully mission capable)を有すると認められました […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年11月 アクセス回数:870 ペン・フレアによる火災の発生 任官したばかりの頃、韓国北西部の凍てついた大地に囲まれたダムの堤敷で2週間を過ごしました。中尉だった私は、3機のブラック・ホークとその搭乗員で構成される前方支援医療チーム (forward support medical team, FSMT) を指揮して […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年10月 アクセス回数:995 タキシング中の不安全 それは、ドイツのアンスバッハでのひどく寒い夜のことでした。その頃、私は、レディネス・レベル2に昇格したばかりの操縦士のひとりと地域慣熟訓練(local area orientations, LAO)を行っていました。その訓練は、順調に進んでいました。操縦操 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年10月 アクセス回数:1,297 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ »