RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 整備員魂-FODチェックに求められる完全性 下士官になりたてだった頃のこと、ツール・アカウンタビリティー(工具の管理)が不適切だったために、ひどい目に遭ったことがありました。ひどい目に遭うのは、決して悪いことばかりではありません。人は、少しくらいの刺激を受けてもへこたれないものです。その経験は、私に […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年09月 アクセス回数:764 一部計器故障状態での飛行 美しきアラスカ中部。その山岳地帯が織りなす景色には、誰もが目を奪われます。ただし、天気が良ければですが... 私は、年に一度の練度・即応性検定の一環として、計器飛行練度評価を受検しようとしていました。その日に予定されていたのは、中隊内の技量評価操縦士兼計器 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:532 「思い込み」という「わな」 それは、夏の終わりの韓国でのことでした。UH-60のクルー・チーフだった私は、毎年恒例の「技能および即応性検定」を受けていました。私は教官クルー・チーフによって評価され、それと同時に、その教官クルー・チーフは教官操縦士によって評価されていました。さらに、前 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年08月 アクセス回数:505 自信を失墜させた飛行 その当時の私は、HH-60Mで500時間以上を飛行した上級パイロットの1人であり、機長への昇格を目前にしていました。機長として十分な技量をもっていると確信する私のことを、自信過剰だという人もいました。今にして思うと、まさにそのとおりでした。 隊長および技量 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:532 基本の遵守 チヌークを操縦したことがない人が、まず最初に知っておくべきことは、垂直方向の操縦を行うのがコレクティブではなく、スラスト・コントロール・レバーであるということです。そして、クルー・コーディネーションに関して、恐らくタンデム配置のアパッチに次いで、高いレベル […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年06月 アクセス回数:598 盲目状態での飛行 その不安全は、数年前、アリゾナ州マラーナのシルバーベル陸軍ヘリポートにある西部陸軍州兵航空訓練場でAH-64Aの教官パイロットをしていた時に起こりました。この不安全の経験を通じて、うまくいったことと、そうではなかったことがありました。 それは、夏のモンスー […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年05月 アクセス回数:506 ガス欠寸前での飛行 誰でも、「なんとかなるだろう」と思って失敗した経験があるはずです。もし幸運にもそれを経験せずに済んでいたとしても、誰かからそんな経験を聞いたことがあるでしょう-おそらく苦笑を浮かべながら...それは初めての、そして願わくは最後の経験であって欲しいものですが […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年05月 アクセス回数:956 ドアガンの不適切な操作による重大事故 それは2月のイラクでのことでした。私たちは、その日の最終任務から帰投しました。鉄条網で囲まれた展開地に進入すると、クルー・チーフとガナーは、M-240H機関銃からリンクでつながった弾薬を取り外し、銃を前に倒して銃口を下げた状態にして、着陸に備えました。着陸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年04月 アクセス回数:923 絶体絶命 計画外の行動をとった私は、友人をメインローター・ブレードで死なせてしまうところでした。それは6月のことでした。私の部隊は、LUH-72ラコタで患者後送を行う初めての州兵部隊としてドイツに配備され、中東に派遣されていたUH-60ブラックホークを装備した部隊を […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年03月 アクセス回数:860 パワー・マネジメント:逃げ道を確保しておくことの重要性 操縦課程を卒業したての新米准尉だった私は、操縦を早く身に着けたいと思い、ある中尉との飛行任務に志願しました。その任務は、後にRAIDプログラムとして広く知られるようになった州の麻薬対策部門の支援であり、地元の麻薬取締チームをUH-1Hで空輸し、マリファナを […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年02月 アクセス回数:1,087 任務と安全 イラクの自由作戦VとVI(訳者注:作戦の期区分のことか?)の間、ある判断が繰り返し求められました。限界ギリギリの天候の中、離陸するべきか、地上にとどまるべきか? 陸軍パイロットなら誰でも分かっているとおり、時には、任務の重要度が最低気象条件を上回ることがあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年01月 アクセス回数:758 機外搭載物の不時落下 機外搭載訓練は、貨物ヘリコプターのパイロットにとって、自分の能力を試す絶好の機会です。それは、刺激的で充実感のある任務ですが、緊急時には重い機外搭載物を投棄しなければならないという固有のリスクを抱えるものでもあります。最近も、訓練中に、CH-47Fの搭乗員 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年12月 アクセス回数:771 スキー場の人工雪による不安全 パイロットは、着氷の危険性を常に把握するように訓練されています。防氷・除氷機能のない機種で飛行する場合には、特にそうです。UH-72Aでの最初のレディネス・レベル訓練を受けていた私は、着氷に関する恐ろしい経験をしました。 ある冬の夜、私は中隊の技量評価操縦 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年12月 アクセス回数:914 メキシコ湾沖合でのIIMC(予期せぬ天候急変等による計器飛行状態) 航空学校を卒業したばかりだった私は、他のパイロットと同じく、新しい経験を熱望していました。順調に訓練が進み、ついに、最初の実任務を行うために必要な飛行時間を達成した私は、完全任務遂行能力(fully mission capable)を有すると認められました […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年11月 アクセス回数:814 ペン・フレアによる火災の発生 任官したばかりの頃、韓国北西部の凍てついた大地に囲まれたダムの堤敷で2週間を過ごしました。中尉だった私は、3機のブラック・ホークとその搭乗員で構成される前方支援医療チーム (forward support medical team, FSMT) を指揮して […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年10月 アクセス回数:906 タキシング中の不安全 それは、ドイツのアンスバッハでのひどく寒い夜のことでした。その頃、私は、レディネス・レベル2に昇格したばかりの操縦士のひとりと地域慣熟訓練(local area orientations, LAO)を行っていました。その訓練は、順調に進んでいました。操縦操 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年10月 アクセス回数:1,090 自分自身の限界を把握すること 操縦課程に入校中に、NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使って、UH-60を初めて操縦した時のことを忘れることができません。それは、アラバマ州の美しい夜のことでした。私と教官は、ステージフィールドと呼ばれる訓練場で滑走着陸訓練を実 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年09月 アクセス回数:899 FODとの戦い その日の任務は、アフガニスタンにおける夜間任務のひとつでした。それは、クナール渓谷におけるスリングによる再補給任務でした。我々チヌーク部隊にとって、典型的な任務のひとつであり、週に3夜は行っていました。しかし、後ほど分かるように、今回の任務において発生した事象は、典型的なものからほど遠いものでした。 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年09月 アクセス回数:1,112 空中消火用バケツの不時落下 これからお話しする事案が発生した時、私は他の5名の搭乗員たちと一緒に空中消火活動を行っていました。この活動の間、ほとんどの者が50~70時間の飛行をこなしていました。これほど集中して飛行することは、滅多にないことです。飛行時間を重ねるほど、我々搭乗員は互い […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年08月 アクセス回数:952 副操縦士の体調不良による単独飛行 ある夏の日、私は、新人のパイロットと一緒に、キングエア350でレディネス・レベル昇級のための飛行訓練を行っていました。予定していた訓練課目をすべて終了し、飛行の終わりが近づきました。副操縦士は、北東地域内を飛行しながら、RNAV(広域航法)、ILS(計器着 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年07月 アクセス回数:1,410 無人機の運用手順における競合の問題 無人機には、その安全を確保するため、有人機と同様に、システムの性能、環境要因、空域競合の回避などを考慮した運用手順が定められています。これらの手順は、同一の作戦地域内で運用される有人機およびその搭乗員の安全確保にも重要な役割を担っています。アフガニスタン東 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年06月 アクセス回数:822 ブラウンアウト それは、私がアフガニスタンに初めて派遣された時のことでした。私は、重要目標に対する封鎖および捜索(cordon-and-search)任務を遂行するため、夜間に異機種混合の6機で空中機動を実施していました。また、私がアフガニスタンに派遣されてから、初めて経験する空中機動でもありました。 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年06月 アクセス回数:1,208 キャノピー・ドアの不時開放 陸軍航空—それは、チェックリスト、専門用語、クルーコーディネーション、そして再びチェックリストの世界です。エンジンを始動するだけでも、こと細かく手順を書いた文書がいくつも存在します。また、従わなければならない規則も存在します。パイロットたちは、示されたチェ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年05月 アクセス回数:984 バード・ストライク 車が150ポンドの鹿に衝突すると、大きく破損し、場合によっては廃車になるかもしれません。120ノット(時速約222キロメートル)以上で飛行する航空機が5ポンドの鳥に衝突するとどうなるか、想像できるでしょうか? その損害が思った以上に大きく、人命にさえも影響 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年04月 アクセス回数:1,939 アンデス山脈上空でのオイル漏れ コロンビアのボゴタでC-12を操縦するのには、国内とは違った難しさがあります。アンデス山脈は、標高20,000フィート(約6,096メートル)を超える、非常に険しい山岳地帯です。ほぼ毎日のように積乱雲がそびえ立ち、地雷原のように経路全体を覆いつくします。こ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年03月 アクセス回数:1,304 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ »