FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 H-60シリーズの直近の航空事故発生状況(2021年度~2023年4月公表分) 訳者注:本資料は、アメリカ陸軍が発行しているFlightfax誌2020年11月号から2023年3月号までに掲載された航空事故発生状況(速報)からH-60シリーズに関するものを抜粋し、翻訳したものです。 Flightfax Nov 2020 UH-60L […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2023年04月 アクセス回数:2,430 航空事故回顧-ルイジアナ州兵UH-60MのIIMC(予期せぬ天候急変による計器飛行状態) 任務開始前 事故発生部隊は、イラク自由作戦への展開中に、ノースカロライナ州キャンプ・ルジューンの海兵特殊作戦コマンド(MARSOC)への航空支援を経験していた。海兵特殊作戦コマンドは、2015年3月9日から12 日までの間のフロリダ州エグリン空軍基地 (A […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年10月 アクセス回数:893 自分自身の限界を把握すること 操縦課程に入校中に、NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使って、UH-60を初めて操縦した時のことを忘れることができません。それは、アラバマ州の美しい夜のことでした。私と教官は、ステージフィールドと呼ばれる訓練場で滑走着陸訓練を実 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年09月 アクセス回数:988 ブラウンアウト それは、私がアフガニスタンに初めて派遣された時のことでした。私は、重要目標に対する封鎖および捜索(cordon-and-search)任務を遂行するため、夜間に異機種混合の6機で空中機動を実施していました。また、私がアフガニスタンに派遣されてから、初めて経験する空中機動でもありました。 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年06月 アクセス回数:1,306 バード・ストライク 車が150ポンドの鹿に衝突すると、大きく破損し、場合によっては廃車になるかもしれません。120ノット(時速約222キロメートル)以上で飛行する航空機が5ポンドの鳥に衝突するとどうなるか、想像できるでしょうか? その損害が思った以上に大きく、人命にさえも影響 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年04月 アクセス回数:2,408 予期せぬブラウンアウト状態からの脱出 執筆者注:2021年5月、私の所属する州兵部隊は、バージニア州フォート・ピケットで年次演習を実施していた。私に与えられた役割は、NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用する、UH-60Mによる夜間の編隊空中機動任務の計画および実施 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年02月 アクセス回数:1,535 アラスカ陸軍州兵航空部隊がダストオフ協会最優秀レスキュー賞の受賞者に決定 2月初旬、アラスカ陸軍州兵の第207航空連隊第2-211全般支援航空大隊G中隊第1分遣隊に所属する4名の隊員が、昨年秋のレスキュー任務の遂行に関し、ダストオフ協会(DUSTOFF Association)の2021年最優秀レスキュー賞(Rescue of […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2022年03月 アクセス回数:2,206 ホイスト救助中の死亡事故 錯雑地において勤務時間外に負傷した兵士をUH-60L患者後送機でホイスト救助しようとしたところ、誤って落下させ、死亡させる事故が発生しました。この任務は、空軍救助調整センター(Air Force Rescue Coordination Center)通じて […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年03月 アクセス回数:4,383 斜面着陸訓練中のスタビレーター損傷 「ゴー・アラウンド!」「ゴー・アラウンド!」「ゴー・アラウンド!」スタビレーターが地面に接触する前に、この言葉が発せられていれば、この事故は防げたはずでした。幸運だったのは、機体に軽微な損傷が生じただけで、搭乗員には負傷者がなかったことでした。これから紹介 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年02月 アクセス回数:1,920 ルーチンワークに潜むリスク 海外派遣中の飛行隊パイロットであっても、日々の業務がルーチンワークになってしまう場合があります。任務を遂行するにあたって、最終目標の達成に必要な手順を完全には説明できないことも少なくないのです。一例として、歯磨きを考えてみましょう。朝に歯を磨いたことは覚え […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年02月 アクセス回数:2,045 送電線への異常接近 当時、上級准尉3であった私は、UH-60L空中機動中隊の試験飛行操縦士として、東ヨーロッパのある国に派遣されていました。その中隊は、航空無事故の状態で、派遣期間の半ばを超えていました。まあ、少なくともそれまでは、ということですが... その日、夜遅くにNV […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2022年01月 アクセス回数:1,645 砕氷船 機長と私は、韓国のハンフリーズ基地の南20マイルにあるLZ(landing zone, 降着地域)エルボーでNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用した超低空飛行訓練を行っていました。LZエルボーは、南側と西側が凍結した湖に接して […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年11月 アクセス回数:1,449 航空事故回顧-UH-60L NVG飛行中のIIMC(予期していなかった天候急変等による計器飛行状態) UH-60Lが、山岳地帯での年次の練度・即応性試験を兼ねたNVG技量評価を実施中、降雨雪のため、天候が悪化した。視覚的補助目標を失った搭乗員は、IMC(instrument meteorological condition, 計器飛行状態)に陥った。当該機 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年10月 アクセス回数:1,933 ウォークアラウンドは自ら行え その頃、ブラックホークのクルーチーフだった私は、ある患者後送チームの一員として勤務していました。それは、イラク東部での美しい朝のことでした。その日の最初の任務に備えるため、機体に向かうと、ちょうど太陽が上り始めたところでした。私は、飛行前点検を準備するため […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年08月 アクセス回数:2,422 盲目状態での飛行 クルー・チーフが「砂塵を巻き上げています!」と叫んだと同時に、私は地面を見失った。それは、現地時間2200頃、アフガニスタン西部のファラー州でのことであった。私は、患者後送機の護衛任務を付与された1番機(UH-60L)の機長(PC)であった。当時、私の機長 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年07月 アクセス回数:1,878 効果的な意思疎通ができているか? H-60ブラックホークに最近発生した4件の事故(カリフォルニア州サンクレメンテ島、サウジアラビアのティアン島(多国籍軍監視団)、ニューヨーク州メンドン、アイダホ州ダンスキン山脈)には、いくつかの共通点が見られる。第1に、4件の事故すべてにおいて、複数の死者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年04月 アクセス回数:1,515 陸軍航空の推進力:航空タービン・エンジン・プロジェクト・オフィスの近況 ITEP(Improved Turbine Engine Program, 改善型タービン・エンジン・プログラム)においては、COVID-19の影響を受けつつも、23年度のFARA競争試作機の初飛行に対応すべく、事業が加速されている。 2020年は、陸軍航 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2020年12月 アクセス回数:2,522 H-60シリーズの過去5年間の航空事故発生状況(2016~20年度) H-60シリーズにおいて、2016年度から2020年度までの約5年間(総飛行時間1.7万時間以上)で発生したクラスA~Cの航空事故は、160件であった。そのうち、18件はクラスA(15件の飛行事故および3件の飛行関連事故)、16件はクラスB(14件の飛行事 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2021年01月 アクセス回数:1,291 UH-60JA入門 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71vElkEyPgL.jpg 2020年11月12日発売のJ GROUND EX No.10に、Aviation Assets管理人が執筆した「UH-60J […] 発行:Aviation Assets, 3 November 2020 アクセス回数:2,543 次世代の動力源 航空の世界は、動力技術の急速な成熟により、かつてなかった近代化の時代に突入しようとしている。近年におけるバッテリー、発電機およびエンジン技術の進歩は、航空機の性能の飛躍的な向上を実現しつつある。近い将来、ハイブリッド、MEA(More Electric A […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2020年01月 アクセス回数:3,020 リペリングにおけるクルー・コーディネーションの重要性 UH-60ブラックホークのリペリング、斥候潜入/離脱システム(special patrol infiltration/exfiltration system, SPIES)およびファスト・ロープ潜入/離脱システム(fast rope insertion/e […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,577 UH-60JA 第8飛行隊機能別訓練 画像:https://www.amazon.co.jp/ 2020年8月18日発売のJ Ground EXに、Aviation Assets管理人が執筆した「UH-60JA 第8飛行隊機能別訓練」が掲載されました。UH-60JAを装備する唯一の師団飛行隊が […] 発行:Aviation Assets, 7 August 2020 アクセス回数:2,253 空間識失調 飛行中に空間識失調に陥った経験がない人には、その感覚を理解することは難しいであろう。一方、それを経験した人が、その状況から生還することも難しい。今回、こうして、その時のことを紹介できるのは、実に幸運なことだと思っている。 当時、ハワイで勤務していた私は、あ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,924 航空事故回顧-UH-60Lパワー・マネジメントの不適切による事故 戦闘機動飛行を実施中、機長は、対地高度400フィートにおいて、60度の右バンク、24度の機首下げの姿勢をとった。その結果、飛行継続に必要な馬力が利用可能な馬力を超過し、機体は森の中に落下した。墜落により、機体は大破し、4名の搭乗員が負傷した。 飛行の経過 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年06月 アクセス回数:2,416 航空事故回顧-UH-60Aにおける不具合発生時の不適切な対応 UH-60AがNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用しながら、ホット・リフュエル実施場所へのタクシー移動を実施中、No.2エンジン・オイル圧力注意灯が点灯した。副操縦士が約26ノットまで機体の速度を減じたところ、メイン・ローター […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,642 « 前へ 1 2 3 4 5 次へ »