RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 天候による任務の修正・中止を躊躇するな 私がイラクに派遣されたのは、操縦課程を卒業してから、わずか4ヶ月後のことでした。NVG(夜間暗視眼鏡)を用いたダスト・ランディング(砂塵による視界不良状況下での着陸)は、まだ難しいものの、技量の向上は、おおむね順調に進んでいました。学ぶべきことはたくさんあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:3,585 行動の選択肢を保持すること 2012年の後半、私は、4日間にわたって、UC-35でヨーロッパの各地に重要な要員を空輸する任務を行っていました。2日目の任務は、午前中にポーランドのバードゴスを出発し、ルーマニアのブカレストで給油してから、トルコのアンカラに向かう予定でした。 いつものよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:1,841 手抜き作業の犠牲者 その日、UH-60で戦闘任務を遂行する新米の准尉パイロットとしてイラクで勤務していた私は、同じ中隊の経験豊富な機長と一緒に飛行していた。我々の任務は、会議に参加する第101空挺師団の師団長補を戦闘作戦基地シュパイヒャーから前方運用基地ウォーホースまで空輸す […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:2,330 離陸直後のスタビレーター警報音発生 当時、イラクに派遣されていた我々は、いかに控えめに見ても非常に忙しい毎日を過ごしていました。攻撃大隊の誰もが、埃と砂にまみれた新たな降着地域を探し求め、そこへの着陸を計画しようとしていました。速度を要求される任務が頻繁に与えられ、夜間に他の航空機に上から着 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:2,994 とんでもない時にとんでもないスイッチを 海外派遣から帰った兵士からは、もう少しで死ぬところだったり、目前で仲間が死んだりした体験を聞くことが多くあります。多くの問題が発生する戦場においては、高度な状況判断を継続して行う必要があります。この状態が長く続くと、心身に慢性的な疲労が蓄積します。この疲労 […] 出典:Risk Managemen, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:2,397 ユー・ハブ(操縦交代) 「ユー・ハブ(操縦交代)」あなたは、この言葉を聞いたことが何回ありますか? パイロットである皆さんは、この言葉が発せられることに常に備えているでしょうか、そして、操縦を交代する際にどんな問題があるかを考えているでしょうか? この言葉は、どんな時に発せられよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:5,802 風防の汚れ 誰でも一度や二度は、車のフロントガラスが汚れたままで道路を走った経験があると思います。車の場合は、ガソリンスタンドにちょっと寄って、ガラスをきれいにしてから、また走り始めれば良いだけのことです。航空の世界でも、そのように簡単にいけば良いのですが...これか […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,850 低酸素症の恐怖 その任務は、落下傘救助員としての訓練および四角型パラシュートの評価を行う降下要員のため、「エレベーター」の役割を果たすというものでした。可能な限り多くの要員を機体に搭乗させ、1万3000フィートまで上昇し、飛び降ろさせるのです。その日のカリフォルニア州のハ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,924 計器進入中の誘導中断 執筆者注:以下に述べる不安全は、2014年の春ころに韓国のピョンテク市で発生したものである。当時、ワシントン州ルイス・マコード統合基地に所属していた私は、9ヶ月間にわたり、韓国の4-6攻撃偵察飛行隊に派遣されていた。 その日の飛行は、いつものとおりに始まり […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:2,914 詳細な地上滑走指示をいだだけますか? 空港の舗装に描かれているマーキングやサインの目的は、離陸、着陸および地上滑走するパイロットに必要な情報を提供することです。ただし、副操縦士がその情報が何を表しているかを理解していなければ、これらのマーキングやサインは何の役にも立たないのです。 問題なのは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:1,889 不測事態対処計画および初動対処計画の整備 安全担当将校として新しい飛行部隊に到着した際に、PAP(pre-accident plan, 不測事態対処計画)やMRP(mishap response plan, 初動対処計画)が整備されていないことに気づいたことがある。その飛行部隊では、民間の飛行場だ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,764 無人航空機RQ-7 シャドーの事故 2017年、私は、「生来の決意作戦」を支援するため、陸軍州兵戦闘航空旅団と一緒にイラクに派遣されました。私の役割は、戦術無人航空機システムの担当者として旅団長を補佐するとともに、指揮下の無人航空機システム部隊の連絡員として勤務することでした。戦術無人航空機 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:2,840 チェックリストを忘れるな その日、私は、まだ着任したばかりの訓練担当操縦士と一緒に、副操縦士として、C-12で飛行任務を遂行することになっていました。それは、傷痍退役軍人支援プロジェクト(Wounded Warrior Project, WWP)に対する支援の一環として、ルイジアナ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,781 パイロットが2名いる理由 イラクに派遣されていた私は、ディーワーニーヤのFOB(forward operating base, 前方運用基地)-Eにおいて、ある患者後送中隊の一員としてUH-60を操縦していました。その中隊の主たる任務は、FOB-Eからバクダードやバラドへの患者空輸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,727 CH-47における編隊飛行中の機体制御不能 RC-Eastと呼ばれるアフガニスタン東部地域の気温は、夏には華氏120度(摂氏約49度)を超えます。この不安全が起こったのも、そんな暑い午後のことでした。私の部隊は、2機のCH-47Dチヌークでカブールからバグラム飛行場まで40名の人員を空輸するという任 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,767 ブラック・ホークに轢かれた事故 常識。それは、我々が思っているほど常識ではありません。定められたSOP(standing operating procedures, 作戦規定)に従わなかったり、事故などが発生した後にそれを見直したり、変更したりしなかった場合には、避けられたはずの悲劇が起 […] 出典: Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:3,568 人間アース棒 その日の午後は、春のノースカロライナ州にふさわしい、暖かい天候になると予報されていました。視程も10マイル(約19キロメートル)と十分でしたが、局地的雷雨が30%の確率で発生すると予想されていました。ある地方空港を基盤として作戦任務を遂行していた3機のブラ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:2,816 コックピット内での対立 それは、3年ほど前、韓国のキャンプ・ハンフリーズでのことでした。当時、レディネス・レベル1に到達したばかりの新人パイロットだった私は、あるベテランの機長と一緒に飛行していました。試験飛行操縦士として15年以上の経験を持つその機長は、偉大な教育者である反面、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年02月 アクセス回数:5,125 FODとは何か? 飛行前、飛行後、その他の整備作業などの最中に、機体や車体の中で、あってはならないものを発見したことがありますか?それは、靴に挟まっていた小石かもしれないし、整備作業中に使ったボルト類かも知れないし、それ以外の異物かも知れません。これらの異物は、装備品を損傷 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:10,375 自信過剰に起因するブレード接触事故 パイロット、特にヘリコプターのパイロットは、自分たちがうぬぼれに陥りやすい人種であることを認識する必要があります。命に従い、危険かつ複雑な任務を完遂しなければならないパイロットにA型性格(競争的でいつも急いでおり、怒りやすく攻撃的で過剰に活動的な性格)の者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:4,853 2019年度陸軍航空の目標:地上移動中の事故の根絶 陸軍航空が過去3年間に記録した事故発生率は、歴史的に低いものとなった。ただし、ここ2ヵ年度間においては、地上移動中の事故の増加が顕著であった。幸いなことに、これらの事故により死亡者は発生していないが、機体および航空支援施設に重大な損害を生じさせてきた。20 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年11月 アクセス回数:2,299 AH-64の航空事故発生状況(2013~18年度) 2013年度から2018年6月までの約5年間(総飛行時間:1,033,833時間)にAH-64で発生したクラスA~C事故は、74件であった。そのうちの65件については、原因が特定または推定されている。9件については、原因不明または調査中である。 クラス別に […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年09月 アクセス回数:3,732 自信過剰がもたらしたDVE(悪視程環境)発見の遅れ HH-60Mで500時間以上の飛行時間を経験していた私は、中隊のベテラン・パイロットの中の1人であり、もうそろそろ機長資格が貰えるはずでした。それにふさわしい技量が十分にあると思っている私のことを、自信過剰だと言う者もいました。今、振り返ると、そのとおりだ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年04月 アクセス回数:2,098 空飛ぶ仲間たちとの共存 ニューヨーク周辺のヘリコプター飛行経路上を高度1,500フィートで「お気楽に」飛行していた我々は、ロングアイランドの南岸上空を西に向かっていた。20マイルも離れたニューヨークのビル群が、澄み切った青空を背景に、手が届きそうなほどはっきりと見えていた。水平線 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年04月 アクセス回数:4,324 戦闘における損益分析 私の所属していた偵察チーム(Scout Weapons Team)は、アフガニスタンで、ある車両部隊を支援していた。その車両部隊は、アサダーバードからコナー川渓谷のFOB(前方運用基地)ボスティックまでの補給品の輸送を行っていた。アサダーバードでの燃料再補 […] 出典:KNOWLEDGE, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年03月 アクセス回数:3,150 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ »