RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 基本的事項を忘れるな 航空事故や不安全の多くは、操縦学生になったばかりの頃から教えられてきた基本的事項の不履行が原因で発生しています。時間が経過し、経験を積むにしたがって、これらの不履行を見過し、致命的な結果をもたらすことになりがちです。新たな任務が増加する中、それを安全に完遂 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:2,007 死にたくなければ、油断するな! ある暖かい日のこと、まだ若手の機長だった私は、アフガニスタンの東部にあるサレルノというところから、重荷重状態のUH-60Aで飛び立ちました(この物語では、この「A」型というところがミソです)。若手とは言っても、機長として数百時間の経験がありました。十分な経 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,198 疲労による列線勤務中の事故 当時、我々は、イラクのモスルにあったOH-58Dを装備する部隊に所属していた。高い作戦頻度の中、多くの航空支援任務を遂行していた。そのしわ寄せを受けた整備員は、何週間も休むことなく、毎日、12~14時間の勤務を続けていた。 数ヶ月前に他の場所からモスルへと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,783 飛行任務における整備員の活用 それは、イラクにおける、ごく日常的な飛行任務であった。その機体には、機長である私と上級准尉の副操縦士の他に、機付長および射手として1名の特技兵と軍曹が後席に搭乗していた。その日最後の戦闘支援であったその飛行は、夕方の遅い時間に行われていた。天候が悪化しつつ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,733 天候による任務の修正・中止を躊躇するな 私がイラクに派遣されたのは、操縦課程を卒業してから、わずか4ヶ月後のことでした。NVG(夜間暗視眼鏡)を用いたダスト・ランディング(砂塵による視界不良状況下での着陸)は、まだ難しいものの、技量の向上は、おおむね順調に進んでいました。学ぶべきことはたくさんあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:3,612 行動の選択肢を保持すること 2012年の後半、私は、4日間にわたって、UC-35でヨーロッパの各地に重要な要員を空輸する任務を行っていました。2日目の任務は、午前中にポーランドのバードゴスを出発し、ルーマニアのブカレストで給油してから、トルコのアンカラに向かう予定でした。 いつものよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:1,850 手抜き作業の犠牲者 その日、UH-60で戦闘任務を遂行する新米の准尉パイロットとしてイラクで勤務していた私は、同じ中隊の経験豊富な機長と一緒に飛行していた。我々の任務は、会議に参加する第101空挺師団の師団長補を戦闘作戦基地シュパイヒャーから前方運用基地ウォーホースまで空輸す […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:2,339 離陸直後のスタビレーター警報音発生 当時、イラクに派遣されていた我々は、いかに控えめに見ても非常に忙しい毎日を過ごしていました。攻撃大隊の誰もが、埃と砂にまみれた新たな降着地域を探し求め、そこへの着陸を計画しようとしていました。速度を要求される任務が頻繁に与えられ、夜間に他の航空機に上から着 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:3,004 とんでもない時にとんでもないスイッチを 海外派遣から帰った兵士からは、もう少しで死ぬところだったり、目前で仲間が死んだりした体験を聞くことが多くあります。多くの問題が発生する戦場においては、高度な状況判断を継続して行う必要があります。この状態が長く続くと、心身に慢性的な疲労が蓄積します。この疲労 […] 出典:Risk Managemen, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:2,403 ユー・ハブ(操縦交代) 「ユー・ハブ(操縦交代)」あなたは、この言葉を聞いたことが何回ありますか? パイロットである皆さんは、この言葉が発せられることに常に備えているでしょうか、そして、操縦を交代する際にどんな問題があるかを考えているでしょうか? この言葉は、どんな時に発せられよ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:5,857 風防の汚れ 誰でも一度や二度は、車のフロントガラスが汚れたままで道路を走った経験があると思います。車の場合は、ガソリンスタンドにちょっと寄って、ガラスをきれいにしてから、また走り始めれば良いだけのことです。航空の世界でも、そのように簡単にいけば良いのですが...これか […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,863 低酸素症の恐怖 その任務は、落下傘救助員としての訓練および四角型パラシュートの評価を行う降下要員のため、「エレベーター」の役割を果たすというものでした。可能な限り多くの要員を機体に搭乗させ、1万3000フィートまで上昇し、飛び降ろさせるのです。その日のカリフォルニア州のハ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:2,938 計器進入中の誘導中断 執筆者注:以下に述べる不安全は、2014年の春ころに韓国のピョンテク市で発生したものである。当時、ワシントン州ルイス・マコード統合基地に所属していた私は、9ヶ月間にわたり、韓国の4-6攻撃偵察飛行隊に派遣されていた。 その日の飛行は、いつものとおりに始まり […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:2,933 詳細な地上滑走指示をいだだけますか? 空港の舗装に描かれているマーキングやサインの目的は、離陸、着陸および地上滑走するパイロットに必要な情報を提供することです。ただし、副操縦士がその情報が何を表しているかを理解していなければ、これらのマーキングやサインは何の役にも立たないのです。 問題なのは、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:1,906 不測事態対処計画および初動対処計画の整備 安全担当将校として新しい飛行部隊に到着した際に、PAP(pre-accident plan, 不測事態対処計画)やMRP(mishap response plan, 初動対処計画)が整備されていないことに気づいたことがある。その飛行部隊では、民間の飛行場だ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,858 無人航空機RQ-7 シャドーの事故 2017年、私は、「生来の決意作戦」を支援するため、陸軍州兵戦闘航空旅団と一緒にイラクに派遣されました。私の役割は、戦術無人航空機システムの担当者として旅団長を補佐するとともに、指揮下の無人航空機システム部隊の連絡員として勤務することでした。戦術無人航空機 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:2,853 チェックリストを忘れるな その日、私は、まだ着任したばかりの訓練担当操縦士と一緒に、副操縦士として、C-12で飛行任務を遂行することになっていました。それは、傷痍退役軍人支援プロジェクト(Wounded Warrior Project, WWP)に対する支援の一環として、ルイジアナ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,804 パイロットが2名いる理由 イラクに派遣されていた私は、ディーワーニーヤのFOB(forward operating base, 前方運用基地)-Eにおいて、ある患者後送中隊の一員としてUH-60を操縦していました。その中隊の主たる任務は、FOB-Eからバクダードやバラドへの患者空輸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,742 CH-47における編隊飛行中の機体制御不能 RC-Eastと呼ばれるアフガニスタン東部地域の気温は、夏には華氏120度(摂氏約49度)を超えます。この不安全が起こったのも、そんな暑い午後のことでした。私の部隊は、2機のCH-47Dチヌークでカブールからバグラム飛行場まで40名の人員を空輸するという任 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:3,801 ブラック・ホークに轢かれた事故 常識。それは、我々が思っているほど常識ではありません。定められたSOP(standing operating procedures, 作戦規定)に従わなかったり、事故などが発生した後にそれを見直したり、変更したりしなかった場合には、避けられたはずの悲劇が起 […] 出典: Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:3,601 人間アース棒 その日の午後は、春のノースカロライナ州にふさわしい、暖かい天候になると予報されていました。視程も10マイル(約19キロメートル)と十分でしたが、局地的雷雨が30%の確率で発生すると予想されていました。ある地方空港を基盤として作戦任務を遂行していた3機のブラ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:2,835 コックピット内での対立 それは、3年ほど前、韓国のキャンプ・ハンフリーズでのことでした。当時、レディネス・レベル1に到達したばかりの新人パイロットだった私は、あるベテランの機長と一緒に飛行していました。試験飛行操縦士として15年以上の経験を持つその機長は、偉大な教育者である反面、 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年02月 アクセス回数:5,143 FODとは何か? 飛行前、飛行後、その他の整備作業などの最中に、機体や車体の中で、あってはならないものを発見したことがありますか?それは、靴に挟まっていた小石かもしれないし、整備作業中に使ったボルト類かも知れないし、それ以外の異物かも知れません。これらの異物は、装備品を損傷 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:10,526 自信過剰に起因するブレード接触事故 パイロット、特にヘリコプターのパイロットは、自分たちがうぬぼれに陥りやすい人種であることを認識する必要があります。命に従い、危険かつ複雑な任務を完遂しなければならないパイロットにA型性格(競争的でいつも急いでおり、怒りやすく攻撃的で過剰に活動的な性格)の者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:4,887 2019年度陸軍航空の目標:地上移動中の事故の根絶 陸軍航空が過去3年間に記録した事故発生率は、歴史的に低いものとなった。ただし、ここ2ヵ年度間においては、地上移動中の事故の増加が顕著であった。幸いなことに、これらの事故により死亡者は発生していないが、機体および航空支援施設に重大な損害を生じさせてきた。20 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年11月 アクセス回数:2,310 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ »