RISK MANAGEMENT MAGAZINE 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空・地上安全に関するオンライン雑誌です。航空関連記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 空間識失調 飛行中に空間識失調に陥った経験がない人には、その感覚を理解することは難しいであろう。一方、それを経験した人が、その状況から生還することも難しい。今回、こうして、その時のことを紹介できるのは、実に幸運なことだと思っている。 当時、ハワイで勤務していた私は、あ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,957 航空事故回顧-UH-60Lパワー・マネジメントの不適切による事故 戦闘機動飛行を実施中、機長は、対地高度400フィートにおいて、60度の右バンク、24度の機首下げの姿勢をとった。その結果、飛行継続に必要な馬力が利用可能な馬力を超過し、機体は森の中に落下した。墜落により、機体は大破し、4名の搭乗員が負傷した。 飛行の経過 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年06月 アクセス回数:2,435 航空事故回顧-UH-60Aにおける不具合発生時の不適切な対応 UH-60AがNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用しながら、ホット・リフュエル実施場所へのタクシー移動を実施中、No.2エンジン・オイル圧力注意灯が点灯した。副操縦士が約26ノットまで機体の速度を減じたところ、メイン・ローター […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,671 飛行中のエンジン故障:どう対応すべきか? 非戦闘任務を遂行中のヘリコプターにおいて最近発生した2件の死亡事故には、いくつかの共通点が見られた。そのうちのひとつは、予防着陸ができないような緊急事態ではなかったということであった。これから述べるとおり、どちらのパイロットたちも、緊急操作手順を適切に行え […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,101 UH-60Lの悪天候(マイクロバースト)による墜落 教官操縦士が操縦するUH-60Lが駐機位置までホバリングでタクシー移動中、予報されていなかった、降雨を伴うマイクロバーストに遭遇した。当該機は、降下しながら左に旋転し、制御不能となって墜落した。機体は大破し、搭乗員が軽傷を負った。 飛行の経過 事故機は、教 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:4,723 死にたくなければ、油断するな! ある暖かい日のこと、まだ若手の機長だった私は、アフガニスタンの東部にあるサレルノというところから、重荷重状態のUH-60Aで飛び立ちました(この物語では、この「A」型というところがミソです)。若手とは言っても、機長として数百時間の経験がありました。十分な経 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,224 多用途ヘリコプター・プログラム・オフィスからの最新情報 ルイス・マッコード統合基地に試験のため到着した2機のUH-60V UHPO(Utility Helicopters Project Office, 多用途ヘリコプター・プロジェクト・オフィス)は、アメリカ陸軍およびその戦略的利害関係者に世界最高の多用途ヘリ […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2020年02月 アクセス回数:2,637 航空事故回顧-HH-60Mホイスト・ケーブルの破断 NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を用いた、実員によるホイスト操作訓練を実施中、ホイスト操作員として勤務していた搭乗整備員が、ホイスト・ケーブルに大きな揺れが発生している間に、ケーブルを巻き上げるとともに、高度を上昇させるようにパ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:3,274 飛行任務における整備員の活用 それは、イラクにおける、ごく日常的な飛行任務であった。その機体には、機長である私と上級准尉の副操縦士の他に、機付長および射手として1名の特技兵と軍曹が後席に搭乗していた。その日最後の戦闘支援であったその飛行は、夕方の遅い時間に行われていた。天候が悪化しつつ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:2,762 天候による任務の修正・中止を躊躇するな 私がイラクに派遣されたのは、操縦課程を卒業してから、わずか4ヶ月後のことでした。NVG(夜間暗視眼鏡)を用いたダスト・ランディング(砂塵による視界不良状況下での着陸)は、まだ難しいものの、技量の向上は、おおむね順調に進んでいました。学ぶべきことはたくさんあ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年10月 アクセス回数:3,660 T901で未来を築くGEアビエーション社 陸軍航空は、大きな変革の時代を迎えようとしている。航空科部隊は、地上部隊の高い要求に応えるべく、幅広い任務に対応できる戦闘能力の保持に努めている。地上部隊の戦士たちに対し、戦場における決定的な優位性をもたらし、その任務の完遂を容易にならしめようとしている。 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年12月 アクセス回数:3,370 スポットライト:ブラック・ホークのパイロットが殊勲十字章を受章 退役大尉クリストファー・C・パルンボは、2019年6月27日、ノースカロライナ州フォート・ブラッグのジョン・F・ケネディ・ホールで行われた式典において、大将ジェームズ・C・マッコンビルから殊勲十字章を授与された。それは、2005年4月11日にパルンボ大尉が […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年11月 アクセス回数:2,418 航空事故回顧ーUH-60Lのフラットライト(低コントラスト)による悪視程環境下での事故 山岳地帯の氷河において、CIVSAR(civilian search and rescue, 民間人の捜索救難)活動を実施中、転移揚力が十分に得られない状態で、機体が降下した。機体は、氷河に衝突し、約210度右に横転し、横倒しの状態で停止した。機体には、重 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:3,683 緊急脱出-間違いが許されない状況での生死にかかわる問題 あなたが同乗しているブラックホークが墜落した場合を考えてみてください。真っ黒な、刺激臭のある煙に突然包まれます。オレンジ色の炎が激しさを増し、機体の右下方向からの熱が強くなっていきます。 これから説明するのは、墜落した機体のキャビンに搭乗していたある同乗者 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2002年03月 アクセス回数:2,720 離陸直後のスタビレーター警報音発生 当時、イラクに派遣されていた我々は、いかに控えめに見ても非常に忙しい毎日を過ごしていました。攻撃大隊の誰もが、埃と砂にまみれた新たな降着地域を探し求め、そこへの着陸を計画しようとしていました。速度を要求される任務が頻繁に与えられ、夜間に他の航空機に上から着 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:3,038 とんでもない時にとんでもないスイッチを 海外派遣から帰った兵士からは、もう少しで死ぬところだったり、目前で仲間が死んだりした体験を聞くことが多くあります。多くの問題が発生する戦場においては、高度な状況判断を継続して行う必要があります。この状態が長く続くと、心身に慢性的な疲労が蓄積します。この疲労 […] 出典:Risk Managemen, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:2,432 航空事故回顧ーUH-60MのDVE関連事故 砂塵環境下、VMC(visual meteorological condition, 有視界気象状態)で着陸しようとしていたUH-60Mが、横方向にドリフトしながら接地し、ダイナミック・ロールオーバーに陥った。機体は大破し、搭乗員は軽症を負った。 飛行の経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,385 パイロットが2名いる理由 イラクに派遣されていた私は、ディーワーニーヤのFOB(forward operating base, 前方運用基地)-Eにおいて、ある患者後送中隊の一員としてUH-60を操縦していました。その中隊の主たる任務は、FOB-Eからバクダードやバラドへの患者空輸 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:4,100 ブラック・ホークに轢かれた事故 常識。それは、我々が思っているほど常識ではありません。定められたSOP(standing operating procedures, 作戦規定)に従わなかったり、事故などが発生した後にそれを見直したり、変更したりしなかった場合には、避けられたはずの悲劇が起 […] 出典: Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:3,687 人間アース棒 その日の午後は、春のノースカロライナ州にふさわしい、暖かい天候になると予報されていました。視程も10マイル(約19キロメートル)と十分でしたが、局地的雷雨が30%の確率で発生すると予想されていました。ある地方空港を基盤として作戦任務を遂行していた3機のブラ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:2,869 マルチドメイン作戦の時代におけるチヌークとブラック・ホークの近代化 アラスカ州フォート・ウエインライトにおいて、第16戦闘航空旅団B/1-52全般支援航空大隊に配属されたCH-47から卸下された新型の地上機動車両 アメリカ陸軍の輸送・多用途機は、テロとのグローバル戦争を遂行している間においても、近代化が進められてきた。その […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2019年02月 アクセス回数:4,889 航空事故回願:HH-60Mにおけるホイスト・ケーブルの切断 NVGを使用したホイスト訓練を実施中、格付けを有しないホイスト操作員が、ホイスト・ケーブルに大きな揺れが生じているにも関わらず、ホイスト・ケーブルを巻き上げながら、高度の上昇を要求してしまった。 ケーブルが機体の主降着装置前方部分に接触して切断され、懸吊さ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:3,708 自信過剰に起因するブレード接触事故 パイロット、特にヘリコプターのパイロットは、自分たちがうぬぼれに陥りやすい人種であることを認識する必要があります。命に従い、危険かつ複雑な任務を完遂しなければならないパイロットにA型性格(競争的でいつも急いでおり、怒りやすく攻撃的で過剰に活動的な性格)の者 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:4,949 EAAツール社-陸軍機用特殊工具の供給源 メイン・ローター・ハブ・スピンドル・プーラー(P/N:SP-60-AA)は、固着したスピンドルを取り外す際に、ライナー、ピッチ・ホーン、およびスピンドル・ラグが損傷するのを防止する。 米陸軍は、テロとのグローバル戦争を開始して以降、ヘリコプターの補給整備基 […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2018年12月 アクセス回数:3,525 航空事故回顧-UH-60M FRIES(ファスト・ロープ潜入・離脱システム)を用いた訓練中の事故 UH-60Mによる昼間のファスト・ロープによる潜入訓練を実施中、地上戦闘員卸下後のファスト・ロープの切り離しが適切に行われなかった。このため、ファスト・ロープが地上の障害物に接触して跳ね返り、メイン・ローター・システムと絡み合った。この事故により、4名が負 […] 出典:FLIGHTFAX. Army Combat Readiness Center 2018年10月 アクセス回数:5,883 « 前へ 1 2 3 4 5 次へ »