FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から1つを選んで翻訳しています。 航空事故回顧-AH-64のメイン・ローター・システムの不具合 当該AH-64Dは、レディネス・レベルの昇格をねらいとした昼間飛行訓練を実施していた。対地高度718フィート、真対気速度129ノットで直線水平飛行中に、ストラップ・パック・アセンブリのラミネートが疲労破壊して引っ張り荷重が過大となり、No.2 メイン・ロー […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年09月 アクセス回数:4,462 航空事故回顧-AH-64のテール・ローター・ドライブシャフトの損傷 フェーズ点検終了後の整備確認飛行を実施するため、ホバリング移動を行っていたところ、No.4ドライブシャフトのボルトが脱落し、ドライブシャフトの結合が外れてテール・ローターの推力が失われた。機体は、右方向に旋回し始め、マストを中心に450度旋転して、地面に激 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年08月 アクセス回数:4,051 航空事故回顧-AH-64のCFIT(操縦可能状態での地表への墜落) 事故機の機長は、AH-64Eに装備されている新型の暗視センサーを用いたVMC(visual meteorological conditions, 有視界気象状態)で夜間の応急攻撃を実施中、超低空飛行を行いながらCPG(co-piloto gunner, ガ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年07月 アクセス回数:4,926 航空事故回顧-CH-47の地上滑走中の事故 飛行の経過 当該機(CH-47)は、所属駐屯地に帰投するため、ある港からある地方空港までの機体搬送を実施中であった。その飛行中には、限定的な整備確認飛行も実施された。当該地方空港に着陸すると、一時駐機場まで地上滑走するように指示された。指示に従い一時駐機場 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年06月 アクセス回数:3,484 航空事故回顧-UH-60におけるテールローター推力の喪失 任務遂行中のUH-60のテールローターに剥離が生じ、強い振動が発生した。このため、テールローター・ギアボックスがテール・パイロン上の取付部から分離した。当該機は、オートローテーションを行ったが、旋転に入って樹木に接触した後、地面に墜落した。搭乗員1名が死亡 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年05月 アクセス回数:4,540 航空事故回顧-UH-60の整備ミスによる墜落 整備確認飛行を実施中、安全回り止め(コッター・ピンの取り付け)が行われていなかったメイン・ローター・ピッチ・チェンジ・ロッドの取付ボルトが振動荷重により緩み、脱落した。このため、上部ピッチ・チェンジ・ロッドの結合が外れ、メイン・ローター・システムが完全にコ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年04月 アクセス回数:5,280 ニアミス報告 軍隊における任務遂行中においては、数多くの者がニアミスを経験しています。それは、高圧線を危機一髪で回避したことかも知れないし、編隊でブラウンアウト状態のLZ(landing zone, 着陸地帯)に着陸している時に空中衝突しそうになったことかも知れません。 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年03月 アクセス回数:4,132 航空事故調査の進め方 もし、今、CW3(上級准尉3)に昇任したばかりの飛行隊のASO(aviation safety officer, 航空安全将校)であった頃の私に話しかけることができたら、私はどんなことを話すであろうか? 2004年に師団騎兵連隊で発生したクラスBの事故に直 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年02月 アクセス回数:3,035 航空事故回顧-予期せぬ天候急変によるUH-60の墜落 対地高度500フィート(150メートル)でNVGを使用した編隊飛行を実施していた2機編隊のUH-60Lのうちの長機が、IMC(計器飛行気象状態)に遭遇した。当該機は、予期せぬIMCに対応している間に、急降下し、地面に激突した。機体は大破し、7名の搭乗員のう […] 出典:Flightfax, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2018年01月 アクセス回数:3,796 航空事故回顧-DVE(悪視程環境)下でのAH-64のワイヤーストライク NVGを使用し、訓練場の間を移動していたAH-64Dが高圧線に接触した。機体は、墜落・大破し、2名の搭乗員が死亡した。 飛行の経過 現地時間1656、事故機の搭乗員は、APART操縦技量評価の一部を実施するため離陸した。訓練場に向かう前に、飛行場上空を1周 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年11月 アクセス回数:3,171 エア・ウォーリア搭乗員落下防止索システム 今年の初め、エア・ウォーリア・プロダクト・マネージャー(Product Manager Air Warrior, PdM AW)は、ホイスト救助の実施中におけるPRT(personal restraint tether, 人員落下防止索)の不時分離に関する […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年09月 アクセス回数:3,198 セットリング・ウィズ・パワー(ボルテックス・リング・ステート) セットリング・ウィズ・パワー(訳者注:アメリカ陸軍以外では、ボルテックス・リング・ステートともいう)は、けっして新しい用語ではない。航空機の、ある状態を表す用語として、古くから、すべての陸軍操縦士に教育されてきた。しかし、「本当の」セットリング・ウィズ・パ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年08月 アクセス回数:32,441 航空事故回顧-B350における不適切な緊急操作 飛行任務を実施中、コックピットに煙が急速に充満し始めた。煙で視界が遮られるまでの間に、一方のエンジンのインターステージ・タービン温度が高く、油圧が0psiであることに気付いたパイロットは、No.2エンジンをシャットダウンした。その後、No.1エンジンが故障 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年07月 アクセス回数:3,980 DVEに遭遇!その時、何をすべきか? 准将、上等兵、すべての等級の准尉、何人かの海兵隊や空軍兵士たち。彼らに共通していることは何だろうか。それは、彼らの死を悼む家族、友人、同僚がいることである。彼らは、2002年以降、陸軍内で発生したDVE(degraded visual environmen […] 出典:Flightfax, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年06月 アクセス回数:3,132 航空事故回願-AH-64D地上運転中の事故 地上滑走に移行するための準備を行っていたAH-64Dが、左方向135度への制御不能の旋回(テールの右方向への振れ)に陥り、洗機場の縁石に衝突した後、駐機中の他機と接触した。 飛行の経過 当該機の任務は、訓練演習を支援する搭乗員が到着する前に、飛行前点検、地 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年03月 アクセス回数:4,855 2016年度航空事故の概観 有人航空機に関しては、本年度の当初の3分の2にあたある5月までの間にクラスAからCの航空事故が43件発生した。これらの事故による死亡者数は、8名であった。これらの事故のうち、6件がクラスAで10件がクラスBであり、残り27件がクラスCであった。比較のために […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2017年01月 アクセス回数:2,270 航空事故回顧-UH-60Lの機動飛行中の事故 RL(Readiness Level, 即応レベル)向上のためのCMF(Combat Manuevering Flight, 戦場機動飛行)訓練を実施していたUH-60Lが高度を低下させ、樹木に接触した。機体は2つに分断して「破壊」され、4名の搭乗員全員が […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2016年06月 アクセス回数:4,743 航空事故回顧-AH-64射撃訓練中の事故 飛行の経過 当該AH-64Dは、夜間のロケット射撃を実施中に地面と接触し、機体に甚大な被害を与えた。乗員に負傷はなかった。 その任務は、駐屯地近郊の総合射場において、2機編成のAWT(attack weapons team, 戦闘ヘリ・チーム)によるガンお […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2016年05月 アクセス回数:3,766 AH-64ベアリング・キャップ工具 DES(Directorate of Evaluation and Standardization, 評価・標準部局)が最近実施した5個部隊に対する検査において、「リード・ラグ・リンク・ベアリング・キャップ・レンチ(Lead Lag Link Bearin […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年09月 アクセス回数:3,308 航空事故回願:MD530Fの進入時の操縦不能による墜落 昼間において、VMC(有視界気象状態)での不整地上空への進入を行っていたMD530Fが、AGL(対地高度)15フィートで意図しない右旋回に陥った。機体は、操縦士の操舵に反応しないまま、高度を低下させ、地面に激突した。機体は大破したが、搭乗員に負傷者はなかっ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年06月 アクセス回数:2,830 航空事故回顧-FOD関連事故 戦闘支援のため2機編隊によるNVGを使用した夜間離脱任務を実施していたUH-60Lがテール・ローターの推力を喪失し、数回旋転した後に墜落した。機体は破壊され、4名の搭乗員及び10名の同乗者の全員が死亡した。 発生状況 当該機の任務は、前夜に敵地に侵入し戦闘 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年05月 アクセス回数:4,913 航空事故回顧-HH-60Mダスト・ランディング HH-60M(訳者注:HHは、捜索・救難及び患者後送用ヘリコプタを示す。)がダスト・ランディング(砂塵環境下での着陸)を実施中、メイン・ローター・ブレードがテール・ローター・ドライブ・シャフトに接触し、損傷させた。離陸しようとしてコレクティブを引いた際にド […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2015年05月 アクセス回数:3,323 航空事故回願:UH-60油圧カップリングの外れによる離陸時の旋転 UH-60Aが駐機場から離陸すると、右方向に旋回が始まった。PC(pilot in command, 機長)が機体を駐機場に着陸させるまでの間に、機体は、2回転した。機体は大破し、搭乗員も軽症を負った。 飛行の経過 その任務は、派遣隊の所在地から空港までの […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年04月 アクセス回数:3,917 航空事故回顧-UH-60の夜間有視界飛行中のIIMC遭遇 当該UH-60Aは、夜間に、ある民間飛行場から、有視界飛行で離陸している最中に、予期していなかった天候急変等によるIMC(instrument meteorological condition, 計器飛行気象状態)に遭遇した。 滑走路に戻ろうとしたところ、 […] 出典:Flightfax, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年03月 アクセス回数:3,627 航空事故回顧-AH-64D緊急操作訓練中の両エンジンの停止 夜間の緊急操作訓練を実施中、両方のエンジンのNP(パワータービン速度)がオーバースピードからエンジンを保護するための設定速度まで上昇し、両エンジンがシャットダウンした。このため、機体のローター回転速度が低下し、墜落した。この事故により、パイロット2名が死亡 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2015年02月 アクセス回数:3,810 « 前へ 1 2 3 4 5 6 次へ » <広告>