FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から選んだ記事を翻訳しています。 小型UASの現況と懸念事項 小型UAS(Small Unmanned Aircraft System, 小型無人航空機システム)とヘリコプターとの衝突事故が初めて発生したのは、2017年9月のことであった。ニューヨーク州で警戒任務を行っていたUH-60Mの搭乗員は、高度500フィート […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:966 MH-47GブロックIIの部隊配備-ボトムアップ・ソリューションの有効性 MH-47GブロックIIの初号機が第160特殊作戦航空連隊(空挺)内のある実動大隊に配備されてから2年が経過した。陸軍が装備品の新規導入および改修に際して推進しているトータル・パッケージ・フィールディング(Total Package Fielding, T […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2024年06月 アクセス回数:1,277 航空事故発生状況-テール・ローター・コントロールの喪失 当該H-60Mは、NVGを使用しVMCで滑走路に進入中、対地高度約80フィートで制御不能な右旋転に入った。機体は旋転を数回繰り返したのち、地上に墜落した。搭乗員1名が死亡し、2名が重傷を負った。 飛行の経緯 当該機の任務は、単機での昼・夜間飛行の練成であっ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2014年02月 アクセス回数:896 整備手順を遵守せよ 毎日のように飛行任務を繰り返していると、自信過剰に陥りやすくなるものです。適切な整備手順を省略しようとする意図がなくとも、軽微な問題点や不具合の場合は、適切な工具、整備方法、人員、および記録を欠いた状態で修理を行ってしまいがちです。私自身も、そのようなこと […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年06月 アクセス回数:1,065 危険を回避せよ! その日の飛行は、フォート・リバティーの飛行空域で行う、ごく一般的な訓練任務のひとつに過ぎませんでした。私たちは北部訓練場(Northern Training Area, NTA)と呼ばれる場所で、空軍戦闘管制官の訓練を支援するための夜間のチーム飛行を行ない […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:845 CH-47の思い出 はじめに CH-47チヌークは、1962年(筆者が生まれた年です!)にアメリカ陸軍にCH-47Aとして採用されて以来、実に60年以上にわたって使い続けられている大型輸送ヘリコプターです。日本においては、1986年に陸上自衛隊と航空自衛隊がCH-47Dを改修 […] 出典:Aviaton Assets 2024年06月 アクセス回数:4,440 「IMCに入ってしまった!」 陸軍の回転翼機パイロットにとって、これ以上に不安を引き起こす言葉はないと言ってよいでしょう。パイロットのレベル(熟練者、教官、計器飛行検査官、機長、または初心者)のいかんにかかわらず、雲に突然入ってしまうことは、計画されたIFR(instrument fl […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2002年09月 アクセス回数:960 UH-60の思い出 はじめに UH-60ブラックホークは、1974年に初飛行し、1979年にUH-1の後継機としてアメリカ陸軍に採用された多用途ヘリコプターです。日本においては、航空自衛隊が1988年から、海上自衛隊が1989年から、陸上自衛隊が1995年から調達を開始しまし […] 出典:Aviaton Assets 2024年05月 アクセス回数:5,657 計画における風の考慮 添付のポスターはアメリカ陸軍戦闘即応センター(U.S. Army combat readiness center, USRCRC)が少なくとも今世紀に入ってから発行および再発行したものです。ほぼすべてのパイロットが見たことがあるでしょう。「こんなことをやる […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2024年05月 アクセス回数:973 UH-1の思い出 はじめに UH-1は、1956年に初飛行し、1959年にアメリカ陸軍に採用された多用途ヘリコプターです。最初のうちは、患者後送機として使われていましたが、時間が経つにつれて、兵員輸送機としても使われるようになりました。そして、1965年にベトナムで歴史上初 […] 出典:Aviation Assets 2024年05月 アクセス回数:5,121 航空事故回顧-AH-64Dのダイナミック・ロールオーバー 当該AH-64Dは、飛行場内でホバリング中、ダイナミック・ロールオーバーが発生して90度右側に横転し、機体、メイン・ローターおよびテール・ローターに重大な損傷が発生した。搭乗員のうち1名は救急車で病院に搬送され、もう1名は予防措置として救急処置室に搬送され […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:670 AH-1の思い出 はじめに AH-1は、1965年に初飛行し、1967年にアメリカ陸軍に採用された攻撃ヘリコプターです。その設計は、当時既に装備化が進んでいた多用途ヘリコプターのUH-1をベースとし、エンジンや動力伝達などに共通の部品を使用するように行われました。射手と操縦 […] 出典:Aviation Assets 2024年05月 アクセス回数:2,654 タブレット使用の問題点について 各種情報の迅速な入手に対するニーズが高まるにつれ、コックピット内での電子機器の利用頻度が増大しています。飛行任務に関連するすべての情報をニーボードサイズのiPad Miniで閲覧できるのは、大変便利なことです。これらの機器のおかげで任務計画の立案や飛行任務 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年05月 アクセス回数:1,368 OH-6の思い出 <<この記事は、JWings2020年6月号(イカロス出版)に「追想OH-6」という題名で掲載されたものです。>> はじめに OH-6は1963年に初飛行し、1965年にアメリカ陸軍に採用された観測ヘリコプターです。アメリカ陸軍への […] 出典:Aviation Assets 2024年05月 アクセス回数:3,253 見つけられなかった猫 軍用機にとって、FOD(foreign object damage, 異物による損傷)は重大な問題です。CH-47の場合は、5名の搭乗員全員によるFOD(foreign object debris, 異物)点検をすべての飛行前に行って、飛行の安全を確保する […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:906 航空事故回顧-CH-47Fの超低空減速訓練中の事故 当該CH-47Fは、単機での夜間練成訓練のため、所在する駐屯地から離陸した。ブリーフィングで承認されていたのは、DVE(degraded visual environment, 悪視程環境)を想定した進入、ピナクル・ランディング(狭隘な山頂、家屋の屋根等へ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年04月 アクセス回数:764 礼節を捨て去れ ここでいう礼節とは、兵士が上官や経験豊富な兵士に尽くすべき礼儀のことです。残念なことに、それが危険状態発生の要因となる場合があります。それによって、経験の浅い兵士が飛行中に警告を発したり、正しい行いを要求したりするのをためらってしまう可能性があるからです。 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:947 50年前の陸軍航空における女性兵士 軍隊に占める女性の割合は1972年には2%だったが、1992年には5倍以上の11%まで増加した。ただし、すべての軍種において同じように増加したわけではない。1992年の空軍の女性兵士は13%を占めていたのに対し、海兵隊の女性兵士の割合は5%程度に留まってい […] 出典:ARMY AVIATION, Army Aviation Association of America 2024年04月 アクセス回数:1,538 Aviation Assets 開設7周年を迎えて 令和6年4月8日をもって、Aviation Assets は、開設7周年を迎えました。この間の活動をご支援いただけたすべての皆様に感謝を申し上げます。 サイトの成果 令和5年度の投稿記事数は64件(令和4年度は68件)で、総記事数は618件となり […] 発行:Aviation Assets アクセス回数:712 航空不安全発生状況 53777(コックピット内での煙の発生) AH-64が実弾射撃を実施中、両搭乗員がコックピット内の煙に気づいた。ECSをオフにし、管制塔の東200メートルに予防着陸し、エンジンを緊急停止した。 53779(エンジン火災警報灯の点灯) 当該機(UH-60)は […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:601 事故に向かって突き進むな 陸軍パイロットは、常に厳しい要求にさらされ続ける職務です。急いでいる場合でも、状況を適切に把握し、それをコントロールできることが求められます。ごく通常の運航で私が経験した事例を紹介しましょう。 それは、CH-47の3機編隊の中の1機として、ジョージア州サバ […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年03月 アクセス回数:886 海上でのデュアルエンジン・ロールバック 過去18年間、私は飛行中にたくさんの事象を経験し、それを書き留めてきました。その中でも特に印象に残っているのは、ホノルルVOR(Very High Frequency Omni-Directional Range, 超短波全方向式無線標識)のすぐ南にあるア […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2015年11月 アクセス回数:3,293 UH-60のデュアル・エンジン・ロールバック UH-60にはDER(dual engine rollback, デュアル・エンジン・ロールバック, 両エンジンの非過渡的な回転数低下)という事象が発生することが知られていますが、誤解されている場合も多いようです。この記事では、この現象に関するこれまでの経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 1999年05月 アクセス回数:4,256 新しい緊急時の対応要領の導入について アメリカ陸軍の操縦教官は、緊急時における搭乗員の対応要領に関する訓練および評価を、50年以上にわたって同じ方法で行い続けてきた。その訓練の中心は緊急操作手順を暗記し、迅速に実行することであった。そうして生まれ育ってきたのが今日の陸軍航空パイロットたちなので […] 出典:FLIGHTFAX Special Edition, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年04月 アクセス回数:1,064 自分の能力にうぬぼれるな 正直に言って、私たちパイロット、特にヘリコプターのパイロットにはうぬぼれの強い者が多いです。パイロットにA型性格(訳者注:よく遊び、よく働き、競争的でエネルギッシュなタイプの人間。血液型とは関係がない)が多いのは周知の事実です。それは、要求される危険で複雑 […] 出典:Risk Management, U.S. Army Combat Readiness Center 2024年01月 アクセス回数:1,225 « 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 … 29 次へ »