FLIGHTFAX 米陸軍戦闘即応センター(U.S. Army Combat Readiness Center)が発行している、航空安全に関するオンライン雑誌です。各号の記事の中から1つを選んで翻訳しています。 疲労管理を軽視するな! 安全担当将校である私は、中隊や大隊の疲労管理プログラムを確立し、その監視を怠らないように幾度となく指導されてきました。にもかかわらず、余計な仕事をしたくなかった私は、先輩の安全担当将校から疲労管理ファイルをコピーさせてもらい、パイロットや搭乗員の名前を差し […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年07月 アクセス回数:2,847 航空事故回顧-UH-60Lパワー・マネジメントの不適切による事故 戦闘機動飛行を実施中、機長は、対地高度400フィートにおいて、60度の右バンク、24度の機首下げの姿勢をとった。その結果、飛行継続に必要な馬力が利用可能な馬力を超過し、機体は森の中に落下した。墜落により、機体は大破し、4名の搭乗員が負傷した。 飛行の経過 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年06月 アクセス回数:2,321 FADEC-F 緊急時の対応要領 搭乗員訓練マニュアル(aircrew training manual, ATM)への記載が予定されている緊急時の対応要領について、紹介したいと思います。この対応要領は、陸軍航空職種内で運用されているすべての回転翼機に適用できる、共通操作手順の確立を目指して […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,506 航空事故回顧-UH-60Aにおける不具合発生時の不適切な対応 UH-60AがNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を使用しながら、ホット・リフュエル実施場所へのタクシー移動を実施中、No.2エンジン・オイル圧力注意灯が点灯した。副操縦士が約26ノットまで機体の速度を減じたところ、メイン・ローター […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年05月 アクセス回数:2,483 新しい緊急時の対応要領の導入について アメリカ陸軍の操縦教官は、緊急時における搭乗員の対応要領に関する訓練および評価を、50年以上にわたって同じ方法で行い続けてきた。その訓練の中心は緊急操作手順を暗記し、迅速に実行することであった。そうして生まれ育ってきたのが今日の陸軍航空パイロットたちなので […] 出典:FLIGHTFAX Special Edition, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年04月 アクセス回数:506 航空事故回顧-AH-64Dの照明弾射撃中の地面への接触 対地高度60フィートのホバリング状態で2.75インチロケット照明弾を射撃中、テール・ホイールが地面に接触し、機体が右にヨーイングおよびローリングして、胴体が地面に接触した。地面との接触により、テール・ホイール、テール・ブーム、右ウイングおよび30㎜ガン・タ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年04月 アクセス回数:2,651 UH-60Lの悪天候(マイクロバースト)による墜落 教官操縦士が操縦するUH-60Lが駐機位置までホバリングでタクシー移動中、予報されていなかった、降雨を伴うマイクロバーストに遭遇した。当該機は、降下しながら左に旋転し、制御不能となって墜落した。機体は大破し、搭乗員が軽傷を負った。 飛行の経過 事故機は、教 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年02月 アクセス回数:4,412 安全な「夜の支配」を実現する白色蛍光体NVG アメリカ陸軍が歴史上最強の夜間戦闘組織であることに議論の余地はない。この組織は、世界中のいかなる組織よりも、多数のNVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)対応機を保有し、多様な任務を遂行してきた。陸軍のパイロットおよびその他の搭乗員が何 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2020年01月 アクセス回数:6,215 チヌークの航空事故発生状況(2015~2019年度) 2015年度から2019年までの5年間(365,000飛行時間以上)で、H-47シリーズに発生したクラスA~Cの航空事故は、41件であった。その内訳は、クラスA事故が5件、クラスB事故が2件、クラスCが34件であり、総損害額は520万ドルを超えた。幸運 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年12月 アクセス回数:3,142 航空事故回顧-HH-60Mホイスト・ケーブルの破断 NVG(night vision goggle, 暗視眼鏡)を用いた、実員によるホイスト操作訓練を実施中、ホイスト操作員として勤務していた搭乗整備員が、ホイスト・ケーブルに大きな揺れが発生している間に、ケーブルを巻き上げるとともに、高度を上昇させるようにパ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年11月 アクセス回数:3,115 FOD(Foreign Object Damage)をもたらすFOD(Foreign Object Debris) この記事の目的は、FODプログラム計画・実施要領を説明することではありません。それは、私の航空部隊および品質管理機関での経験を紹介し、このことを考えていただく機会を提供することにあります。 整備員であれば、誰でも、AIT(advanced individu […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness/Safety Center 2019年10月 アクセス回数:6,676 航空事故回顧-AH-64Eスプラグ・クラッチの不具合 当該機は、月齢ゼロの夜にホバリング中、ローター回転数が急激に低下し、トルクが上昇して、衝撃音が鳴り響いた。動力伝達系統に重大な損傷が発生し、メイン・ローターの回転が低下して、高度が下がり始めた。機体は、地面に激突し、大破した。 飛行の経過 事故機の搭乗員た […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:3,278 AH-64の過去5年間の航空事故発生状況(2015~2019年度) AH-64において、2015年度から現在までの約5年間(65万飛行時間以上)で発生したクラスA~Cの航空事故は、71件であった。そのうち、16件はクラスA、14件はクラスB、41件はクラスCの事故であり、総額3億7670万ドルの損害と、12名の死者をもたら […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年09月 アクセス回数:2,005 航空事故回顧ーUH-60Lのフラットライト(低コントラスト)による悪視程環境下での事故 山岳地帯の氷河において、CIVSAR(civilian search and rescue, 民間人の捜索救難)活動を実施中、転移揚力が十分に得られない状態で、機体が降下した。機体は、氷河に衝突し、約210度右に横転し、横倒しの状態で停止した。機体には、重 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:3,489 冬季の気象特性 冬が近づいてきた。気温が低下すると、降水の形態にいくつかの種類が生じる。環境に応じて、雨(Rain)、着氷性の雨(Freezing Rain)、みぞれ(Sleet)または雪(Snow)が降ることになる。これらの降水の種類の違いに応じて、着氷の形態も異なった […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年08月 アクセス回数:6,654 航空事故回顧ーAH-64Dロングボウのワイヤーストライク AH-64Dアパッチが周密攻撃を実施中、操縦していた機長の見張りに間隙が生じた。当該機長は、左肩越しに僚機(2番機)を探すことに集中しすぎてしまったのである。機体は、送電線に衝突し、地面に墜落した。搭乗員は、軽傷を負った。機体は、全損と判定された。 飛行の […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年07月 アクセス回数:4,343 AH-64Dのエンジン不具合による墜落 AH-64Dアパッチが地面効果内ホバリングから離陸中、No.2エンジンに不具合が発生した。当該機は、機体重量および環境条件のため、シングル・エンジンで飛行することができなかった。このため、ローター速度を101パーセント以上に維持することができず、急速に降下 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年06月 アクセス回数:4,481 航空事故回顧ーUH-60MのDVE関連事故 砂塵環境下、VMC(visual meteorological condition, 有視界気象状態)で着陸しようとしていたUH-60Mが、横方向にドリフトしながら接地し、ダイナミック・ロールオーバーに陥った。機体は大破し、搭乗員は軽症を負った。 飛行の経 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年05月 アクセス回数:3,191 航空事故回顧ーAH-64Dの空中衝突 平均海面高度1316フィート(約401メートル)および真対気速度50ノット(時速約93キロメートル)で夜間暗視装置を使用した飛行任務を実施中、AH-6D(1番機)の機長がM-TADS(modernized target acquisition design […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年04月 アクセス回数:1,798 H-60(ブラック・ホーク) シリーズの過去5年間の航空事故発生状況(2014~18年度) H-60シリーズの2014~18年度の5年間の総飛行時間は175万3723時間であり、その間に発生したクラスA~Cの航空事故は167件であった。そのうち、22件がクラスA(21件の飛行事故および1件の飛行関連事故)、23件がクラスB(22件の飛行事故および […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年03月 アクセス回数:1,783 航空事故回顧-AH-64Dの地上旋転 エンジン始動中、メイン・ローター・ブレードが近傍に駐機していたAH-64Dのメイン・ローター・システムに接触した。地上運転を行っていた方の機体は、テール・ブームが大破し、2枚のメイン・ローター・ブレードが損壊した。また、駐機していた機体にも損傷が生じた。ま […] 出典:FLIGHTFAX, No.74 Februaryr 2019, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年02月 アクセス回数:4,645 航空事故回願:HH-60Mにおけるホイスト・ケーブルの切断 NVGを使用したホイスト訓練を実施中、格付けを有しないホイスト操作員が、ホイスト・ケーブルに大きな揺れが生じているにも関わらず、ホイスト・ケーブルを巻き上げながら、高度の上昇を要求してしまった。 ケーブルが機体の主降着装置前方部分に接触して切断され、懸吊さ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2019年01月 アクセス回数:3,518 H-47(チヌーク)シリーズの過去5年間の航空事故発生状況(2014~18年度) ドイツの第7方面軍統合多国籍即応センター・グラーフェンヴェーア訓練地域において、第12戦闘航空旅団のCH-47チヌークの支援を受けながら、砲兵システム共同訓練の一環として、M777榴弾砲のスリング訓練を実施する第2騎兵連隊砲兵大隊射撃中隊所属の隊員たち 撮 […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年12月 アクセス回数:3,571 航空事故回顧-AH-64Dのワイヤーストライク あるAH-64Dの機長が周密攻撃の戦技訓練を実施中、機外の見張りを怠ってしまった。左肩越しに僚機の位置を確認しようとしていて、飛行経路上にある障害物を見落としてしまったのである。このため、ワイヤーに接触し、地面に激突した。機体は破壊され、搭乗員は軽傷を負っ […] 出典:FLIGHTFAX, U.S. Army Combat Readiness Center 2018年11月 アクセス回数:3,094 航空事故回顧-UH-60M FRIES(ファスト・ロープ潜入・離脱システム)を用いた訓練中の事故 UH-60Mによる昼間のファスト・ロープによる潜入訓練を実施中、地上戦闘員卸下後のファスト・ロープの切り離しが適切に行われなかった。このため、ファスト・ロープが地上の障害物に接触して跳ね返り、メイン・ローター・システムと絡み合った。この事故により、4名が負 […] 出典:FLIGHTFAX. Army Combat Readiness Center 2018年10月 アクセス回数:5,676 « 前へ 1 2 3 4 5 6 次へ » <広告>